『スクワーム』(原題:"Squirm")は、1976年にアメリカのエドガー・ランズベリー=ジョーゼフ・ペラー・プロが製作したアニマル・ホラー映画。特殊メイクにはリック・ベイカーが参加している。ミミズ(実際にはゴカイの類)の大群が凶暴化して人間を襲うという内容から、2015年にはカナダのホラー映画専門のニュースサイト「HORROR‐MOVIES.CA」で虫ホラー映画の1位に選ばれている。日本では劇場公開後、日本テレビの『水曜ロードショー』枠にて佐藤由美子(ジェリー役)らによる日本語吹き替え版が放送された。原作はアメリカの作家リチャード・カーティス作の同名小説で、1976年に発表されている。日本では1977年に日本語訳がサンケイ出版(現:扶桑社)から刊行された。 "Squirm" とは、ミミズや芋虫がのたくって這うという意味であり、日本語訳でも人間を襲うのはミミズとされているが、作中の説明ではグリケラ(イソチロリ)と呼ばれるゴカイの仲間となっており、映画でもゴカイとして描かれている。映画は原作に極めて忠実であるが、原作で記述されていた、副主人公ロジャー・グライムズの少年当時のエピソードは省略されている。ロジャーが少年当時、ミミズ(ゴカイ。以後、原作に従いミミズと記述する。)養殖業を営む父は地面に電流を流すとミミズが地表に這い出てくることを発見したが(実際にはそのようなことは無く、作者の創作であろう)、それと同時にミミズは凶暴化して実験を見ていたロジャーの手の親指に食いつき、父がその指を切断するという部分があったが、映画では省略されて台詞による簡略な説明のみとなっており、ロジャーたちが成人済みの1975年に町が暴風雨に襲われる場面から始まる。ジョージア州に住むジェリー・サンダース(パトリシア・ピアシー)は父を亡くし、母ナオミと妹アルマの3人暮らしである。1975年夏、ジョージア州の大西洋岸にある田舎町フライクリークを襲った嵐は高圧線を切断し、30万ボルトの電流が地下に流れた。ジェリーは恋人ミック(ドン・スカーディノ)を迎えに行くにあたり、嵐で荒れた道を通るために隣家のミミズ養殖業者の息子ロジャー・グライムズ(R・A・ダウ)に作業用トラックを借りるが、彼女に恋慕していたロジャーは内心穏やかでない。ミックがジェリーの家に向かう途中、町の喫茶店で注文した飲み物の中には、1匹のミミズが入っていた。それに加え、居合わせた保安官や町民たちによるよそ者への冷たい視線にミックは辟易するが、それが恐怖の始まりだった。ミックとジェリーは町の骨董品屋へ行くが主人はおらず、白骨死体を見つける。しかも、あわてて保安官を呼んできた時には白骨は消え失せていた。偶然ロジャーに借りたトラックにその白骨死体が隠されているのを発見したミックは、隠した犯人はロジャーだと考えてジェリーにロジャーを釣りに誘わせ、その間に白骨が骨董店の主人だと確認する。だが、1日足らずでなぜ死体が骨だけになった理由はわからなかった。湖で釣りをしていたロジャーは、ここぞとばかりジェリーに恋を打ち明け、強引に抱き寄せようとして彼女に突き飛ばされる。転んだ先の餌箱で何匹ものミミズに顔を食い破られたロジャーは、湖に落ちて行方不明となる。ジェリーはミックと落ち合うが、高圧線の電気で凶暴化していたミミズは、大群となって町民たちを次々に襲う。すべてを食い尽くすミミズたちは、水道の蛇口やシャワーヘッドからも大量にあふれ出していた。ジェリー一家がミミズたちに取り囲まれてまもなくナオミは食われ、屋内はミミズの海と化す。2階へ逃げるミックとジェリーを追い、ミミズまみれとなって狂乱したロジャーが現れるが、ミックは格闘の末にロジャーを倒し、彼はミミズの海に消える。やがて恐怖の一夜が明けるとミミズたちはいなくなり、ミックとジェリー、アルマは生き残った。何も知らない電力会社の作業員が、高圧線の修理が終わったこと、しかし不思議にも町民が誰もいなくなったことを伝え、物語の幕は下りる。※括弧内は日本テレビ版の日本語吹替(2017年2月2日発売のブルーレイに収録)
出典:wikipedia
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