『地底王国』(ちていおうこく、原題: "At the Earth's Core")は、1976年に公開されたイギリスのSF映画。19世紀末、青年実業家デヴィッド(ダグ・マクルーア)と老科学者ペリー博士(ピーター・カッシング)は、「アイアン・モール(鉄モグラ)」と名づけた地底探検車両で、地底の旅へと出発した。しかし、途中でアイアン・モールが故障してしまい、不思議な世界へ迷い込む。そこは一日中太陽が輝き、巨大怪獣の棲息する伝説の地底世界ペルシダーだった。ペルシダーでは、メーハーと呼ばれる恐竜のような種族が、サゴスという半人半獣の種族を手先とし、人間を奴隷として支配していた。ディアという美女(キャロライン・マンロー)と出会った2人は、人類解放のため、メーハー族に敢然と戦いを挑む。エドガー・ライス・バローズのSF小説『地底の世界ペルシダー』(1914年)の映画化作品。前年の『恐竜の島』に続き、アミカス・プロダクションがバローズのSF小説を映像化した。前作と同じく、監督にケヴィン・コナー、主役の実業家デヴィッド役にダグ・マクルーアを起用。ヒロインには均整の取れたプロポーションでファンタジーやホラーで活躍していたキャロライン・マンローが抜擢された。主人公と地底世界に同行するペリー博士役として出演したピーター・カッシングは、アミカスやハマー・フィルム・プロダクションの古典派ホラー映画の看板スターであるが、フランケンシュタイン男爵やヴァン・ヘルシング博士、『スター・ウォーズ』のターキン総督など冷酷かつ冷徹な役柄とは違い、本作では愛嬌溢れる老博士をコミカルに演じている。造形や特撮面では、アイアン・モールのミニチュア特撮や、欧米ものには珍しいぬいぐるみ怪獣の多数登場する点が特徴となっている。アイアン・モールは、その形状が『サンダーバード』(1965年 -)のジェット・モグラに似ているが、本作の特殊効果を担当したイアン・ウィングローヴは、『サンダーバード』を手がけたデレク・メディングスの助手を務めたこともある。このモール内部のセットや、メーハーを初めとする多数の怪獣デザインは、モーリス・カーター(『1000日のアン』などでアカデミー美術賞にノミネートされたプロダクション・デザイナー)によるものである。
出典:wikipedia
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