七枷 社(ななかせ やしろ、YASHIRO NANAKASE)は、SNK(現・SNKプレイモア)の対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(以下『KOF』と表記)シリーズに登場する架空の人物。また、ここではそのもう一つの姿である乾いた大地の社(かわいただいちのやしろ)についても記述する。担当声優は粟根まこと。『KOF'97』(以下『'97』と表記)にて、シェルミーとクリスと共に「ニューフェイスチーム」として登場。バンド活動をしている短い銀髪が特徴的な青年で、所属するバンドではギターを担当している。自身が所属するバンドグループと八神庵が所属するバンドグループとの間でトラブルを起こしてしまったため、庵にそのときの借りを返すために、同じグループのメンバーであるシェルミーとクリスと一緒に「ニューフェイスチーム」としてKOFに出場する(この設定は「表向きの参戦理由」ということになっている)。また、「ニューフェイスチーム」のストーリー内での庵は「赤い髪をした男」と表記されている。しかし、KOF出場を決めたときには既に予選が終わってしまっていた。そこで、社の考えで、アメリカ地区から出場するシードチームを「果たし合い」として煽って、自分たちと対戦させた。その結果、勝利して出場を決めている(正確には、招待状を奪っている)。この様子が『'97』でのチームストーリーとして載せられており、社いわく、アメリカからの出場を決めた理由が「どうせ奴(庵)を叩くなら別の地区からの決勝大会でと思ってな」、「たまたま手頃な奴らがここにいた」から。なお、このときの果たし合いにて、社は自身の格闘スタイルを「七枷武真館空手」と名乗ったが、その後の本人の発言により、これは全くのデタラメだった。その実体は八尺瓊一族によって封印を解かれたオロチ八傑集かつオロチ四天王のある一人が、660年もの間に転生を繰り返した現在の姿である。「乾いた大地の社」とは社のオロチ四天王としての二つ名であり、シェルミーとクリスも同様にオロチ四天王の一人である。ゲーニッツ亡き後、オロチ一族の長であるオロチ復活を目論んでいる。『'97』にて、7戦目が終わった後に、「ニューフェイスチーム」の3人は真の姿であるオロチ四天王=「オロチチーム」として、KOF大会に参加した本当の理由を明かし、プレイヤーに闘いに挑んでくる。またこのときは、服の色がワインレッドに変化している(チームメイトである他の2人も同様。ただし、社の服の色は覚醒前も赤と白を基調としたデザインである。また、肌の色がやや褐色となっている)。ただし『'97』のゲーム中に「ニューフェイスチーム」(または「オロチチーム」)を選択したルートでのみ現れる「オロチチーム」は、プレイヤー側が分離させた精神ということになっている。実は3人は大会前、それぞれ、自らの肉体と精神を分離させて、肉体側を「ニューフェイスチーム」、もう片方の精神側を大会の裏に潜む「オロチチーム」として、オロチ復活に不可欠な精神力を効率的に集めようとしていた。なお、彼ら3人で進んでも進まなくても、3人ともオロチ復活のために(ストーリーの設定として)その命を捧げることとなる。「乾いた大地の社」としてBGMは『Rhythmic Hallucination』。『'97』ではオロチチーム全体のBGMだったが、他の2人(荒れ狂う稲光のシェルミー、炎のさだめのクリス)にそれぞれの専用のBGMが製作された『KOF'98』(以下『'98』と表記)からは「乾いた大地の社」一人のBGMとなっている。豪快かつ人を食った性格で、自称“喧嘩が強い上に男前”。これは勝利時にも自身が語ることがある。その裏では自分の理屈で人殺しを行うというオロチ一族の者らしい一面もある。個人としては、庵を上記の一件以来ライバル視しているようで、庵のことを「赤毛」と呼ぶ。『'97』ではゲーム中での庵とのからみは全くといっていいほどないが、のちの『'98』以降の登場作では、対戦前の演出で、社が庵に対して怒りをあらわにしたような挑発を行う。また「乾いた大地の社」の状態でも同じことを庵に対して行っている。同じ日本人の八傑集である山崎竜二に対して興味を持っていた。『'97』のオロチチーム戦の前にビリー・カーンとブルー・マリーの前で山崎の本性を暴いた上で、山崎に自分たちへの協力を呼びかけるが、あっさり拒絶される。もっとも、社も期待してはおらず、山崎の態度を見て「一族の面汚しが」と吐き捨てている。「タツウル」(漢字表記は「琥珀」)という名前の鷲をペットとして飼っている。『'97』では勝利ポーズの一部に登場していたが、『'98』以降は登場していない。格闘スタイルは、「七枷社」としては主に打撃系の技が中心で、「乾いた大地の社」としてはオロチの力、その中のひとつである大地の力による投げ技を多用する。また、「乾いた大地の社」は、開発側が“オロチチームは主人公チーム(日本チーム)に対比した形に”ということになったため、大門五郎に対比したキャラクターとなっている。なおプレイヤー間で両者を区別する際には、「七枷社」の方を「表社」、「乾いた大地の社」を「裏社」とも呼ぶ。通常技が強力で、特に蹴りに至っては、『'97』では近距離立ち強キックが立ちガード不能にも見えるローキックなのにも拘らず、逆にしゃがみガードが不能という強力ぶりを見せたが、『'98』から以降は立ち・しゃがみの両ガード可能に修正されている。オロチとしての社は、攻撃のリーチの長さはそのままに、投げ技を多く持つ。通常技を叩き込んで投げ技でキャンセルし、大ダメージを与えることが可能で、相手を一方的に捻じ伏せる強さを持つ。相手を掴んで無防備状態にする「くじくだいち」は、動作が全体的に速く、相手を捕えやすかったが、『'98』以降は遅くなった。『'97』にて中ボスとして登場するオロチの社はガードが堅く、不用意に接近すると投げ技を決めてくる。技名が併記されているものは前者が「七枷社」、後者が「乾いた大地の社」としての名称である。「乾いた大地の社」の技は日本名にキリル文字(大文字)を当てた独自の表記がなされる(概ね日本語のキリル文字表記に沿っているが一部例外あり)。これは他の四天王(ゲーニッツ、荒れ狂う稲光のシェルミー、炎のさだめのクリス)も同様。彩京の格闘ゲーム『堕落天使』には彼そっくりのビジュアルを持つ「壬生灰児」というキャラクターが登場するが、これは社をデザインした開発者がSNKから移り、社が採用されたとは知らずに類似したデザインを用いたためであるという。SNKプレイモアの携帯ゲーム『Days of Memories』では、条件を満たして進むとほかのオロチ四天王と揃って登場するが、庵と出くわした瞬間に動揺するシーンがある。アドベンチャーゲーム『キング・オブ・ファイターズ京』では、社と山崎がギース・ハワードに雇われて、京の邪魔をするイベントがある。異名である「乾いた大地」は、『戦闘メカ ザブングル』のエンディング曲「乾いた大地」から来ている(オロチ四天王の異名はいずれもアニメの曲からタイトルもしくは歌詞の一部を借用したものである)。
出典:wikipedia
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