橋本駅(はしもとえき)は、和歌山県橋本市古佐田一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・南海電気鉄道の駅。橋本市の代表駅で、JR西日本の和歌山線と南海電気鉄道の高野線が乗り入れ、両路線の接続駅となっている。南海のみ駅番号としてNK77が与えられている。以前は改札を出ずに乗換が可能な共同使用駅であったが、2011年の改良工事により、両社で改札口が個別となった。JRの駅としては駅長が配備された直営駅であり、管理駅として和歌山線の大和二見駅 - 船戸駅間を管理しているほか、構内には橋本運転区の事務所(かつての橋本鉄道部)がある。南海電鉄も国鉄時代から駅長を配置していたが、書類上の肩書は国鉄がJRになるまで隣の紀伊清水駅長となっていた。南海電鉄の駅長は、紀見峠駅 - 高野下駅間を管理している。JR・南海ともに、当駅を通る全営業列車が停車する駅である。南海では、かつて当駅でズームカーほか、多数の列車増解結が行われていた。しかし、現在では大運転の本数が減り、難波駅 - 当駅間を通勤車両(高野山方面入線不可車両)が往復している。そのため、難波駅 - 当駅間のほとんどの急行は当駅で、当駅 - 高野下駅または極楽橋駅発着の各駅停車と接続している。その他、万一の急病人発生に備えて自動体外式除細動器 (AED) が1台設置されており全駅係員が迅速かつ適切に対応できるよう講習と訓練を受けている。近年、子供を狙った犯罪から守るため「こども110番の駅」にも指定されている(両社とも)。以前毎年8月に行われていた「紀ノ川祭」の際には花火の見物客で激しく混雑し、改札制限することもあった。ICカード等(南海のみ利用可能)の詳細に関しては後述。鉄道唱歌第5集(関西・参宮・南海篇)(1900年(明治33年)作詞)43番の歌詞にて、当駅が登場する。なお、作詞当時において現在の南海の橋本・九度山・高野山の各駅は存在していないため、歌詞中の「橋本」は紀和鉄道の橋本駅のことである。JR和歌山線は片面・島式2面3線、南海高野線は島式1面2線を使用。各ホームへは橋上駅舎・跨線橋で連絡している。南海側には留置線があるが、検車区が移転したために規模は縮小されている。長らく駅舎とJR・南海ホームは老朽化した跨線橋だけで結ばれており、トイレもユニバーサルトイレが無いなどバリアフリー化の遅れた状況が長らく続いていた。これらの問題を解消するためにエレベーターの設置をはじめとする駅舎施設の整備が2010年3月から始まり、同年4月から本格工事が開始され、2011年3月1日に南海橋上駅舎とエレベーター付き跨線橋が完成した。JRと南海が駅入口を共有しているが、バリアフリー化工事完成に伴って南海切符売り場と改札口は橋上駅舎に移った。それまで両社が共用していた従来の地上改札口はJR専用となり、自動改札機を撤去の上で有人改札となった。また、南海橋上駅舎にもJR線の券売機・改札口が設置されている。南海ではPiTaPaやICOCAが使用でき、それらへの入金は改札外ではピンク色の券売機または窓口で、改札内では精算機で、それぞれ行うことができる。以前、JR⇔南海の乗り換えの際に改札口を出て切符を買い直す事の無いよう、跨線橋の通路にそれぞれの簡易券売機と簡易自動改札機が設置(2・3番のりばにも簡易自動改札機を設置)されていたが、現在はJR・南海の改札が分離されている。ただし、南海の改札のほぼ正面に先述のようにJR線の券売機・改札口が(南海も含めて改札内には精算機も)設置されており、地上駅舎まで迂回しないで済むように配慮されている。なお、こちらの改札(元乗り換え改札口)は分離時に終日無人となった。南海高野線ホームには、特急券自動販売機(硬貨と1000円札のみ使用可)と列車停止位置表示機能の付いたフルカラーLED式発車案内表示機、および極楽橋方面へのワンマン運転用のミラー(ホーム端)が設置されている。また、当駅より極楽橋駅まで、駅名標がオリジナルのものに変更されている。この駅名標は2009年に順次取り付けられたものであり、4か国語対応の案内や、駅の標高などが記してある。ホーム足元の乗車位置案内は南海本線和歌山大学前駅と同様に緑地○印(4扉)と黄地△印(2扉)に分けられている。(但し、発車案内表示機での案内はなし)以前は○両目または増○両目のプレートで案内されていた。(現在は、4ドア○は難波寄りから1番·2番の順番、2ドア△は逆に高野山寄りから1番·2番の順番。○4には、「女性専用車」案内がある。)また、発車案内表示機とは別にLED式の接近案内表示機が設置されている。トイレは、以前は改札外1か所・改札内2箇所(南海・JR1か所ずつ)に設置されていたが、バリアフリー化工事完成後はJR改札内トイレが無くなった。なお、南海の便所には女性用のみ洋式個室がある。南海の便所とホームの屋根は繋がっておらず一旦屋根のない部分を通る必要がある。ホーム屋根の終端部には傘が用意されているがこれは乗務員用であり、傘立てにもその旨が書かれている。また、ユニバーサルトイレについても改札外は一般の便所と併設されているが、南海側は従来のトイレが狭隘な場所にあるために組み込めず、橋上駅舎下に単独で設置されている。(エレベーター裏)南海では回送・試運転列車も含めて、すべての列車が停車する。また列車の出発時には全列車に対して出発時機合図(≒発車ベル)が鳴動する。駅自動放送の設備をこの駅に導入していないため、駅係員が適宜肉声によって案内放送を行う。特に南海は、車両の増解結や回送・入換列車の停車が頻繁に行われることに加え、2005年からは極楽橋方面列車と難波方面列車が同一ホームに停車し始めるなど、自動放送を導入しづらい事情がある。南海では、当駅以北で駅自動放送設備が充実している一方、当駅以南の駅で肉声案内放送が行われる駅は、極楽橋駅と高野山駅が主であり、その他の駅では肉声での案内放送すら行われない。(但し異常時等は遠隔制御装置を用いて放送が行われる場合もある)かつて改札内の1番線にある待合室には、地元から寄贈された本が多数あるためにミニ図書館の役割を果たしており、待合時間を有効に活用出来た。バリアフリー化工事完成後は改札外に移され、引き続き地元の憩いの場となっている。乗り場番号はJR・南海で通しとなっており、1 - 3番のりばがJR和歌山線ホーム、4・5番線が南海高野線ホーム(4・5番線ともに上下線関係なく使用)となっている。1989年3月11日から2002年3月22日までは、JR和歌山線で和歌山駅 - 当駅間の列車が日中にも設定されており、この列車は2番のりば(中線)で折り返していたが、翌23日の改正で折返し列車は朝晩のみに見直された。折り返し以外では線路保守目的で1日1本の五条方面への列車が入る程度であった。しかし2010年3月13日のダイヤ改正で当駅 - 粉河駅間が保守工事運休対象から外されたことにより、保守工事運休実施時間帯の和歌山方面からの列車が2番のりばで折り返すことになった。これに伴い日中の五条方面の列車は保守工事有無に関係なく2番のりばへの発着に変更され、3番のりばの使用は朝晩のみとなった。各年度の1日平均乗降人員数は下表のとおり。上表の通り互いの利用者の比較は、1980年と1985年は国鉄が南海を少し上回っていたが、JRになった後の1990年以降はこれが逆転している。橋本市の中心街となっている。駅前にはバスロータリーあり。市役所などの官公庁は当駅から西寄り、国道24号沿いに集中している。
出典:wikipedia
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