那智勝浦町(なちかつうらちょう)は、和歌山県東牟婁郡の町である。ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野エリアにあたっており、紀伊半島でも有数の観光地として多くの観光客が訪れる。那智勝浦町の東側は海に接しており、その海岸線は典型的なリアス式海岸によって構成されている。そのため入りくみが激しく、また気候が黒潮の影響で温暖なので、町内には天然の良港がいくつか存在する。特に勝浦の港は海が狼煙半島に囲まれた入江の中にあり、さらにその入口に中ノ島という島があるために、その奥にある港には海からの荒波がまったく来ない。こうした条件のために、南紀では随一といわれるほどのよい港となっている。この勝浦の港の一帯には温泉も湧出している。串本町との境には八郎山(標高250m)が、新宮市との境には那智山の一角をなす烏帽子山(標高909m)、光ヶ峯(標高686m)などがある。那智勝浦町の西側一帯の山岳地帯、特に熊野信仰の聖地のひとつである那智山の一帯は観光地として名高く、多くの観光客が訪れる。また、妙法山の色川小麦峠は色川富士見峠と呼ばれ、那智勝浦町によると最も遠くから富士山が見える場所(富士山頂からの距離は322.9キロで、一番遠く最も西にある)とされる。粉白地区に流れる二級河川のぶつぶつ川は、全長13.5mで、法で指定された河川としては日本最短である。4つの中学校と7つの小学校がある。※那智勝浦町立三川小学校は2011年3月27日閉校。那智勝浦町立勝浦小学校に統合。町内をJR西日本の紀勢本線が走っており、那智勝浦の市街(那智の市街と勝浦の市街)には、那智駅・紀伊天満駅・紀伊勝浦駅の3駅が続けざまに設置されている。そのうち那智駅は那智への入口であり、また紀伊勝浦駅は那智勝浦町の中心部にとても近く、那智勝浦町の代表駅になっているほか、付近一帯における中心的な鉄道駅となっている。湯川駅は湯川温泉への入口駅である。町内にある駅のうち、特急列車が停車するのは紀伊勝浦駅のみで、他は普通列車のみの停車である。又、那智勝浦は紀伊半島の双方の付け根(名古屋と大阪)から等距離で行ける為、紀伊勝浦駅へは大阪からの特急「くろしお」に加えて、名古屋からの特急「ワイドビュー南紀」も乗り入れしている。普通列車の運行頻度も紀伊勝浦駅を境に少し変わり、新宮・名古屋方面の駅には(宇久井駅、那智駅、紀伊天満駅)1時間から2時間に1本ほど、串本・大阪方面の駅(湯川駅、下里駅、紀伊浦神駅)にはほぼ2時間に1本の割合で運行されている。新宮駅へは特急列車で約15分、普通列車でおよそ20分を要する。太地駅へは普通列車で10分未満、串本町の串本駅へは特急列車で約40分ほど、普通列車でおよそ45分を要する。新宮鉄道時代には紀伊勝浦~市野々間の支線が計画されていた。その他、ホエールウォッチングも盛ん。
出典:wikipedia
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