大開駅(だいかいえき)は、兵庫県神戸市兵庫区水木通七丁目にある、阪神電気鉄道神戸高速線の駅。駅番号はHS 37。当駅前後の区間は神戸高速鉄道が第三種鉄道事業者の「東西線」として施設を保有しており、阪神電気鉄道は第二種鉄道事業者として営業を行っている。2010年の駅案内板等のリニューアル以後、駅出入口の案内板等では神戸高速鉄道の文字は一切なく、「阪神 神戸高速線 (HANSHIN KOBEKOSOKU LINE) 」と表記されている。直通特急のうち、種別表示幕が黄色地(直通特急)のものが停車する。なお当該列車は当初、神戸高速線内では「山陽特急+阪神特急」の扱いとなるため単に「特急」と呼称されていたが、2009年3月改正で山陽電気鉄道本線での停車駅追加に伴い、「直通特急」の呼称に統一となる。相対式ホーム2面2線を有する地下駅である。改札口・コンコースは地下1階、ホームは地下2階にある。改札口は東側の1か所のみだったが、2008年1月から2009年8月にかけて西改札口の新設工事が行われ、同年9月1日より営業を開始している。これにより、従来対応していなかった阪神なんば線九条駅 - 大阪難波駅間の連絡乗車券が西改札口のタッチパネル式自動券売機で発券できるようになった。なお、東改札口では従来通り西九条駅までの連絡乗車券しか発売していない。西改札口側の地上への出入口は北側のみ設置されている。駅北側東西の地名は「水木通」である。漫画家水木しげる(本名・武良茂)の「水木」はこの地名に由来する。水木はかつてこの地に住みアパート「水木荘」を経営しており、そのため「水木さん」と当時の関係者から呼ばれていたことからペンネームとしたものである。1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災により、当駅は甚大な被害を受けた。駅部延長120mにわたって設置されている中間柱35本のうち、31本は完全に破壊され、残り4本は破壊寸前の状態となった。これにより天井板が崩壊してM字型に折れ曲がり、直上の国道28号も大きく陥没した。なお、東二見発阪急三宮行き特急(山陽5000系6両編成)は地震発生寸前に駅を通過しており難を逃れた。佐藤工業の設計・施工にて復旧工事が行われることとなった。崩壊部分については、健全な床下板と軌道のみを流用し、それ以外の設備はいったん撤去して再構築することとなった。2月から鉄道施設耐震構造検討委員会への復旧計画提出と設計を始め、4月下旬からは撤去作業が開始された。6月上旬には、撤去完了した区域から再構築作業が開始され、7月29日までに1層部(駅ホーム部)の最後の躯体コンクリートが打設された。設計は、鉄道施設耐震構造検討委員会による「阪神・淡路大震災に伴う鉄道復旧構造物の設計に関する特別仕様」に基づき、今回の地震の際にポートアイランド地下83mで観測された波形(679ガル)により行われた。中間柱に過大な荷重を受け、コンクリートにひび割れや表面剥離を生じても、主鉄筋の大きな変形を拘束して破壊に至らないように対策を講じた。具体的には、中間柱は角型鋼管にコンクリートを充填した合成鋼管柱とし、側壁や上床板は鉄筋量を旧構造物比50%増としている。1層部の施工完了後、建築限界車による社内検査および8月10・11日の運輸省(現:国土交通省)による立ち入り検査を実施し、同月13日より通過扱いながら当駅を含む区間の運転を再開した。その後もコンコースなど2層部の復旧工事が行われ、翌年1月17日に当駅は営業を再開した。
出典:wikipedia
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