『夕やけ番長』(ゆうやけばんちょう)は、本編が『冒険王』で1967年 - 1971年に連載されていた梶原一騎原作、荘司としお画の漫画作品(同時期にサイドストーリーが『週刊少年チャンピオン』に掲載されている)。また、それを原作としたテレビアニメ。架空の中学校を舞台にした学園ドラマとして分類されているが、原作者の梶原一騎が得意とするスポーツ根性漫画の一形態で構成されている。学生服を着た小柄な主人公が、ケンカと色々なスポーツで活躍するというプロットは、ちばてつやの「ハリスの旋風」などが先達だが、主人公の性格や人間としての完成度などといった点で、印象はかなり異なる。本編は『冒険王』に連載され、サイドストーリーが『週刊少年チャンピオン』に掲載されていた。ここでは本編のあらすじを記載する。赤城忠治が、故郷から都会に転居して、木曽中学校という架空の公立中学に転校したところから物語が始まる。赤城が転校して来た時の木曽中は、番長連合という生徒の集団によって暴力的に支配されていた。赤城は同級生の青木(インテリ)や水の江洋子の嘆願を受けて番長連合と敵対するが、番長連合の1人である小瀬小次郎が裏で色々手をつくし、影の大番長である紅小路や少年院帰りの黒部、サーカス団員の天馬といった強敵と次々に戦う事になる。赤城はことごとく勝利し、さらにはその人間性によって小瀬を始め番長連合を改心させる事に成功する。赤城は、改心した番長連合と共にキックボクシング部を創設したが、鮫川という天才が率いる高校の空手部との対校試合に勝利した後に部を解散、代わって野球部やサッカー部、水泳部といった、それまで木曽中に存在しなかった運動部を設立し、基本的な運動能力を獲得した元番長連合の面々をキャプテンとして送り込んだ。計画は成功し、木曽中は後にスポーツの名門校として生まれ変わる事となる。2年生に進級した赤城は、各スポーツ部の要請で助っ人として参加。柔道部、野球部、水泳部、レスリング部、そして小瀬が率いるサッカー部を転々とし、登場するライバル達に勝利する。助っ人の最後はボクシング部で、そのまま3年生を迎えてボクシング部のキャプテンに就任する。そこで赤城にとって史上最強の敵である白椿錠(元プロのキックボクサー)と出会う。当初は憎み合っていたが、やがて友情が芽生え、互いに切磋琢磨していく。3年生の秋、住宅事情から赤城が故郷に引っ越す事になったが、ほぼ同時に北見冬彦という転校生が登場する。剣道を得意とする北見は、赤城がそれまでに戦った相手とは異質な「伝染病みたいな(赤城の発言)」不良だった。勝利したものの、今までとは全く違う空しさを赤城は感じた。転校の挨拶をしていた時、以前から赤城をスカウトしようとしていたスポーツの名門高校が、推薦入学と生活の為の寮の提供を申し出て来た。周囲は赤城と別れずにすむと喜んでいたが、スポーツが出来るというだけで英雄視される風潮に、赤城本人は完全には納得していなかった。その行き違いが呼び水になったかのように、正月に泥酔して鉄棒から転落しそうになった小瀬を助けた赤城が、その負荷でアキレス腱を切ってしまうという事件が発生した。これによって赤城はスポーツ選手としての生命を絶たれるに至り、その罪悪感から小瀬は銭湯の煙突によじ登り、飛び降り自殺を図ろうとするが怖気づき、再び赤城に助けられる。しばらくして、赤城は上野駅から列車に乗り、青木や小瀬、水の江、荒木、勘太郎達に送られて東京を後にし、物語が終了する。1968年9月30日 - 1969年3月29日まで日本テレビ系の帯アニメとして放送された。全26話(全156回、月 - 土曜日の6回で1話が完結)。赤城がキックボクシング部を創設する以前から木曽中に各スポーツ部が存在していたり、小瀬の父親が存命しているなど、原作漫画とは時系列や状況が異なっている。現在まで本編がビデオソフト化されたことは無い。ただし、オープニング映像についてはハミングバードから発売された「マニア愛蔵版 懐かし~いTVアニメテーマコレクション」(LD・VHS)に収録されている。
出典:wikipedia
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