昼ドラ(ひるドラ)は、平日帯の主に12時 - 13時台に放送される、主婦層をターゲットとしたテレビドラマの総称。語源は昼の帯ドラマで、東海テレビの見解ではその通称を『昼ドラ』としている。別称として昼の連続ドラマ、昼帯ドラマ、昼帯、昼ドラマもある。東海テレビにおいて、公式資料・公式会見・公式サイトでは『昼の帯ドラマ』や通称である『昼ドラ』、または『昼の連続ドラマ』が用いられている。同じく昼ドラ枠「愛の劇場」「ドラマ30」「ひるドラ」を制作・放送していたTBS・CBC・MBSは「昼ドラ」以外に「昼の帯ドラマ」や「昼帯ドラマ」の表現を用いることもあった。アメリカでは、石鹸メーカーがスポンサーになることが多かったため、昼に放送された「通俗的な連続メロドラマ」をソープオペラ (soap opera) と呼ぶ。日本の地上波では2016年4月以降、新作の昼ドラは放送されていない。なお、局によっては午後の再放送枠でドラマを放送しているが、夜のドラマの再放送も多く、これらは通常「昼ドラ」とは呼ばれない。石鹸洗剤メーカーがスポンサーに就く事が多い為、米国では「soap opera」(ソープオペラ)と称される。(しかし厳密な翻訳としては昼ドラ=soap operaではなく、昼ドラという別個の英語表現も可能である。)これは、主婦に商品を売りたい石鹸洗剤メーカーの意向とも言われるが、アメリカにおける初期のソープオペラに石鹸会社の話があったのが本当の理由である。日本では、TBSで放送されていた愛の劇場には花王が、ドラマ30とひるドラ、および東海テレビ制作の昼ドラにはP&Gが、フジテレビのライオン奥様劇場にはライオンがスポンサーとなっていた。英米の昼ドラは地域社会や職場を舞台にした群像劇となっており、家族問題や社会問題を織り交ぜ、出演者の入れ替えを繰り返して展開してゆく。作品によっては50年に渡って放送されている作品もある。撮影はセットごとに行われるため必ずしも時系列に沿ってはいない。このため出演者であっても今どの時期を撮影しているのか完全には把握出来ず、撮影したシーンを放送でみて初めて理解できるといわれている。出演者の中には「パズルを組むようだ」と表現する者もいる。また、出演場面が多い主役クラスの俳優達は通常のドラマ撮影より拘束時間が長く、それを機に結婚することもあれば、離婚に至ることもあると評されることがある。家庭生活を犠牲にしがちで、すれ違いが多くなるからだと言われているが、真偽の程は定かでない。アメリカのプロレス団体であるWWEが放送するテレビ中継が、所属レスラー同士での愛憎劇などが繰り返されることから、ソープオペラと呼ばれている。日本の昼ドラは大別すると、「家族・親子の愛情譚(たん)」、「男女の関係において、演劇的に誇張された愛憎劇」、「(温泉地や病院といった)労働の現場における奮闘劇」を題材にしている。ほぼ例外なく中高年の主婦層を意識して製作されており、女性キャラクターの視点を中心に描かれる作品が圧倒的に多い。人気のある作品は何年かにわたってシリーズ化されたり続編が制作されることがある(例「天までとどけ」、「大好き!五つ子」、「はるちゃん」など)。さらにDVD・書籍・関連グッズの発売(例「ラブレター」など)、映画制作(例「砂時計」など)など、派生した展開が行われることもある。通常、放送は月曜〜金曜の帯枠であることから、放送回数は「40・45・60回」など5の倍数となっており、報道特別番組により通常時間帯に放送できなかった場合は、時間変更を行って放送するが、放送期間中にオリンピック等の大型スポーツ中継を放送することが予め決まっている場合や年末年始をまたぐ作品(およびまれに改編後の後番組が生放送番組に転換される場合)に関しては、元から放送回数を減少させているケースもある。1960年代は、TBS「ポーラテレビ小説」、フジテレビ「ライオン奥様劇場」を初め、各放送局がこぞって昼の帯ドラマを放送していた。その他、15分枠としてMBSが制作する「妻そして女シリーズ」、CBCが制作する「昼の連続ドラマ」を連続して放送していた。また1964年1月 - 1966年11月には、ABC制作で牛乳石鹸一社提供の昼の帯ドラマ(正式タイトルは不明)を放送していた。TBS系列(TBS、MBS、CBC)制作の作品は、1970年代は第1作目(1969年)『女の絶唱』にみられるような「よろめきドラマ」が主流で、それ以降は家族や主婦を題材にした感動作やコメディー、人情ものが主となった。1980年代には 『わが子よ』などに代表される社会派が目立ち、同年代後半以降の7〜8月は夏休みと重なるために親子で鑑賞出来るテーマを用いた作品が多かった。一方、東海テレビ放送(THK)制作の作品は、かつては「愛の劇場」と同路線のホームドラマや、NHKの「連続テレビ小説」のような女性の一代記的な内容の作品が中心で、「日日の背信」「渚より愛をこめて」のような昼メロ路線の内容も複数放送されていた。1986年の「愛の嵐」以降、ドロドロ路線(女性が好む愛憎劇を売り物にする)のドラマが主体となり、2000年代でも「真珠夫人」(2002年)、「牡丹と薔薇」、「愛のソレア」(いずれも2004年)、「冬の輪舞」(2005年)などがあり、グランドロマンや昼メロとも呼ばれた。あまりにもインパクトが強いため、「昼ドラといえば愛憎劇」として市民権を得て、2000年代後半までは「昼ドラのよう」といったら大概この愛憎劇的であることを指していた。2009年以降は愛憎劇以外にも、純愛物・時代物・ファンタジー物・アクション物などの作品を放送し、愛憎劇偏重の路線から変化を図っている。TBS系制作の帯ドラマ2枠(ドラマ30は主にMBS制作のもの)でも、2000年代以降には再び愛憎劇を取り入れる作品があり、特に2005年10月17日-11月25日までは愛の劇場「貞操問答」と、ドラマ30「デザイナー」(10月3日開始)の2本連続で愛憎劇が続くことになったほか、東海テレビも「緋の十字架」を10月3日から12月28日まで放送していたことから13時台の3つの帯ドラマ枠は全て愛憎劇で占められる形となっていた。一方で、「砂時計」(2007年)、「ラブレター」(2008年-2009年)のようなドロドロ路線とは反対の純愛路線のものが放送され、人気を集めることもある。2000年代以降、各局とも地上デジタルテレビ放送の設備投資費用に多額の出資をしていることや広告費の減収などが起因する経営状況の悪化から、TBS系は『制作費のコストカット』と2009年4月の大改編(夕方から夜にかけて、帯の2時間ニュース番組『総力報道!THE NEWS』新設が軸の大規模な番組改編)を理由に、2009年3月末に月曜〜金曜13時台の2階建てドラマを廃止し、2009年4月からは大型情報番組「ひるおび!」となった。その動向からテレビ東京はそれまで11:50〜12:26の枠に放送されていた『Lドラ』を2009年4月以降、かつての『愛の劇場』と同じ13:00〜13:30の枠に移動したが、2010年春改編を持って打ち切りになった。2016年3月31日をもってTHKドラマが終了したため、日本の地上波から新作の昼ドラは消滅した。現在アメリカ合衆国の3大ネットワークで放送されているものを挙げる。ほとんどの作品は1時間番組となっている。たとえば東部標準時地域のABC(アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー)系列局では13,14,15時台をソープ・オペラに充てているが、系列局によって放送される時間が異なることもある。リストは各局それぞれ放送開始時期が早い順に並べている。イギリスとオーストラリアは、同じ英語圏・同じイギリス連邦ということもあり、二国間で番組の輸出入が行われている。総じて放送時間は30分以内で、放送時間は夕方のニュース番組が放送される時間帯。コロネーション・ストリート()のように午後8時に放送されるものもある。
出典:wikipedia
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