『Pia♥キャロットへようこそ!!3』(Pia3、Piaキャロ3)は、2001年11月30日にF&C FC02より発売された18禁恋愛アドベンチャーゲーム+恋愛シミュレーションゲーム。『Pia♥キャロットへようこそ!!2』から1年後、『Pia2.2』から約半年後に相当しており、『Pia2.2』において主人公の前田耕治が愛沢ともみから好かれつつ、彼女ではなく日野森あずさとハッピーエンドを迎えた場合から続く物語。家庭用ゲーム機版は2003年3月27日にNECインターチャネルより、『round summer』のサブタイトルの全年齢対象PlayStation 2版(2005年3月3日にCEROレーティング15歳以上対象の廉価版発売)とCEROレーティング18歳以上対象のドリームキャスト版を発売。2008年8月29日にアイチェリーから、Hシーンのオリジナル新作動画を追加したDVDプレイヤーズゲーム(DVD-PG)版が発売。ユーザーに意見を反映する機会を提供して作品に親しみを感じてもらうため、13種の候補の中から劇中に登場する制服を選ぶコスチュームコンテストがF&Cのホームページと『電撃G'sマガジン』で行われた。投票の結果としてフローラルミントタイプとトロピカルタイプが採用され、また発売直前に不二家系列のレストラン「ブロンズパロット」の制服がモデルのぱろぱろタイプが発表されている。2002年には本作を原作とした劇場版アニメ『Pia♥キャロットへようこそ!! -さやかの恋物語-』が公開された。18禁ゲームを原作とした劇場版アニメは本作が初である。また、この劇場版公開に合わせた公開記念版ゲームが2002年10月18日に発売された。前作『Pia2』の発売後、開発スタッフの多くが退社。特に、シリーズの人気に大きな影響を与えた甘露樹やみつみ美里らの離脱は大きな打撃となったため、当初の稲村竜一は続編を考えていなかった。しかし、『Piaキャロ』を慕って入社した新たなスタッフの増加や、カクテル・ソフトが組織改編でFC02に変更されて心機一転が図れたことが、本作品誕生の後押しとなった。『Pia2』から本作品までの4年の間にアダルトゲームの流行も大きく変わり、Keyの『Kanon』『AIR』の相次ぐヒットによる「泣き」・「感動」、TYPE-MOONの『月姫』の大ブームによる「燃え」が大きな要素となったことから、本作品は笑い・パロディは抑え目になり正統なラブストーリーに路線変更されたが、こちらは旧スタッフがいないことが好要素となりスムーズに移行された。一方、離脱したスタッフが手がけたLeafの『こみっくパーティー』は『Pia2』のクオリティをそのまま持ち込んだために新規のファンを獲得した反面、旧来のLeafファンの反発を招く結果となっている。具体的には、キャラクターの設定から漫画・同人・コスプレといった前作や離脱したスタッフを連想させ、ファミリーレストランを舞台とするラブストーリーにそぐわないものや、性別を偽って勤務する店員といった非現実的なものは排除された。BGMは各ヒロインごとにそのキャラクターをイメージさせる曲が用意され、OP曲は『Go!Go!ウェイトレス』とは全くイメージの異なる曲となっている。舞台設定の企画は難航し、都会の一角での夏物語だった前作までの差別化のため秋や冬に時季を移そうという意見も出たが、シリーズとしての統一感を保持するため本作品でも季節を夏とすることに決定。夏らしい舞台として海岸通りに店舗を据えた。シリーズ第3作であるので順当ならば舞台も3号店となるはずだが、3号店の構想は稲村竜一の中ですでにできあがっていたため、スタッフ一丸となって白紙の状態から制作に取り掛かる対象として新たに4号店を登場させることになった。本作の舞台は4号店であるが、イベントで本店や2号店も登場する。また、Moveコマンドを選んだ後の移動先選択は2段構造となった。『Pia2』では寮の内外を問わず移動先が列挙されていたが、本作では寮を選択した後に誰の部屋に行くかという選択を行う構造となっている。また、スケジュール編成のシステムにも変更が加えられ、午前か午後かを選択するようになった。編成時にもスケジュール表が表示されており、ヒロイン達のスケジュールを見ながら組むことが可能(ただし、本作では出勤している時間帯のみ)。キャラクターの設定上の変化では、『Pia1』のヒロインの一人"森原さとみ"が木ノ下祐介と結婚し、"木ノ下さとみ"として本店のマネージャーとして登場していること、『Pia1』当時本店のマネージャーであった"神無月志保"は3号店の店長を務めていること、前作の主人公"前田耕治"は"日野森あずさ"と交際中である、という点がある。システム上の変更点としては、セーブデータにアイコンを付けられるようになったという点がある。攻略可能なヒロイン8人の中から選べるため、攻略中のキャラをチェックするなどの用途がある。また、音声のON/OFFをキャラ別に設定できるようになったことと、『Pia1』ではPC-FX版のみ、『Pia2』でも家庭用でのみ実装されていたメッセージスキップがPC版でも実装されたほか、PC-FX版『Pia1』では設定の組み合わせで可能であった、ヒロインの台詞は表示されずボイスのみとなる"ドラマチックモード"と呼ばれるオートモードも追加された。一般のルートにおける予約受付に先立ち、2001年8月に10,000人限定の先行予約販売が行われた。この予約販売では購入者には先に壁紙集『ぴあかべ』と先行予約特典のコースターなどが送付され、発売日にゲーム本体が届くという2段階の発送が行われた。後の『Piaキャロットへようこそ!!G.O. 〜グランド・オープン〜』でもファンクラブ限定通販におけるランチボックスにおいて、同様の手法が取られている。Piaキャロット本店でバイト中の学生・神無月明彦は夏休みを前に、オーナー直々に近日オープンの4号店へのヘルプ要請を受ける。明彦は同じ店で働く高井さやかに想いを寄せていたが、その話を聞いた彼女から引き留められることもなく、そのまま4号店へ向かう日が来てしまうのであった。『Pia♥キャロットへようこそ!!3.3』は、2004年4月23日にNECインターチャネルよりゲームボーイアドバンス用に発売された、『Pia♥キャロットへようこそ!!3』の外伝作品。ストーリーは『Pia3』において誰も攻略できなかった状態から続いているが、冒頭にともみを背負っているシーンのCGがあるなど、イベント上はともみのシナリオを踏襲している。トロピカルタイプの制服は収録されていない。それまでの作品と異なり、登場するヒロインたちの自信と元気を取り戻してあげることで店の雰囲気を明るくしていくというシステムとなっており、パラメータは各ヒロインの自信と元気、それと全ヒロインの自信および元気から算出される店の雰囲気であり、主人公本人のパラメータは体調のみである。また、スケジュール編成では午前・午後の選択はなく午後のみとなっている。スケジュール編成時にヒロイン達の担当業務が表示されているという特徴があり、これはゲームの目的にも直結している。また、バイト終了後にも寮内でのコマンド入力があるのが特徴。ちなみに、体調が0になったりイベントによってバイトを休んだ場合、休日(金曜日)に倉庫整理をやらされるという特徴がある。また、音楽も基本的には『Pia3』の物をハードに合わせてアレンジして使っているが、一部に『Pia2』や『With You 〜みつめていたい〜』の物も使用されている。キャラクターの設定上の変化では、『Pia3』においては店長代理であった羽瀬川朱美が正式に就任している一方、当時マネージャーであった岩倉夏姫が個人的な事情で休暇を取っており、木ノ下留美がマネージャー研修生として派遣される。また、君島ナナが受験のため一時バイトを辞めており、冬木美春は正式にPiaキャロットへ就職したため、研修で出向いているという変化もある。あれから1年、神無月明彦に再び4号店へのヘルプの依頼が回ってきた。当初から勤務しているスタッフの一部が研修のために店を離れており、今回はヘルプ依頼の規模も大きい。しかし4号店の売り上げが伸び悩んでおり、本部から派遣されてきたスーパーバイザー"木ノ下千鶴"は、現在のスタッフのやり方に厳しい指摘を飛ばす。そのためにスタッフの意気は下がり、店の雰囲気も暗くなってしまった。『Pia♥キャロットへようこそ!! -さやかの恋物語-』はF&C FC02の18禁恋愛シミュレーションゲーム『Pia♥キャロットへようこそ!!3』を原作とした劇場版アニメである。2002年10月19日から同年11月22日まで、ワーナー・マイカル系劇場4館で公開された。18禁ゲームを原作とした初の劇場アニメ作品である点は、『AIR』などに先んじている。原作ゲームの主なイベントをダイジェスト的にまとめた作品ではあるが、原作と大きく異なる点としては主人公が高井さやかとなっており、4号店へヘルプへ向かうのが彼女であるという点がある。そのため、18禁ゲームを原作としたアニメの中でもハーレムアニメに該当しない数少ない作品となっている。「18禁ゲーム史上初の劇場アニメ化」という話題性はあったものの、作画レベルの低さが目立ち、ファン向けのお祭り以上ではなかった。2003年3月21日に発売されたDVDでは大幅に描き直されているが、堀江由衣が「堀江由依」となっていたエンドロールの表記ミスは修正されていない。『Pia♥キャロットへようこそ!!3 ヒロインズFunBox』は、2002年12月20日にホロンより発売されたタイピングゲーム、ファンディスク。全年齢対象。各キャラクターのタイピングをクリアすると、そのキャラクターの設定画・原画・ラフ画が閲覧できる。原作同様制服は選択可。個々のスタッフ、キャスト、使用歌は原作と同じ。角川書店『コンプティーク』2003年9月号から2004年3月号まで『Piaキャロットへようこそ!!3 〜恋愛メニュー始めました〜』のタイトルで連載後、単行本化。作画は渡瀬のぞみ。単行本は全1巻。2004年6月10日発売。
出典:wikipedia
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