入学試験(にゅうがくしけん)とは、学校が入学志願者の中から有資格者を選別するために課す試験のことである。ある学校に入学できる定員が制限されており、かつその学校の入学志願者が定員より多い場合、定員分だけを選抜するために行なわれる場合が多い。受験(じゅけん)とは入学試験、公務員試験、資格試験をはじめとした試験を受けることだが、一般的に受験といった場合は進学のための試験対策から志望校選定、教科選択、入学試験の受験まで含めたプロセスのことである。略して入試(にゅうし)と呼ぶ。入学試験には、第1学年の始期から新入学するための「新入学試験」、第1学年の始期を過ぎてから編入学、転入学するための「編入学試験」または「転入学試験」、一部大学で行なわれている飛び入学のための「飛び入学試験」などがある。幼稚園、小学校、中学校、中等教育学校、高等学校、高等専門学校、専修学校、大学の学部、短期大学、大学院、各種学校のいずれにおいても、入学試験が存在する場合がある。多くの国において中学校までは義務教育の範囲のため公立の場合は入学試験はない。高等学校や大学は、その大部分に入学試験がある。高校・大学の入学時には、基本的に下級学校の卒業または卒業見込(学校の最高学年に在籍者の場合のみ)が前提になる。卒業していない場合は入学資格試験を受験しなければならない場合が多い。中学校の場合は中学校卒業程度認定試験(中検、中認)、高校の場合は高等学校卒業程度認定試験(高認)の合格をもって、卒業と同等とみなされる。高校・大学では学業やスポーツなどで優れた技能を持つものを推薦入試で採用することもある。大学・大学院・専門学校では、社会人としての経歴(職歴など)を有する人に対して社会人入試を実施する学校も増加してきている。入学試験を受けることを予定している者、及び入学試験を受ける者を受験生という。学校の最高学年に在籍中の受験生は現役生といわれ、すでに学校を卒業した受験生は過年度生といわれる。また過年度生のうち、受験で不合格になったまま卒業し、翌年の合格を目指して予備校や自宅などでもう1年の準備を続けている受験生は既卒生または浪人生といわれる。入学試験の多くは1月末~3月前半に行われることが多い。中学受験等では最近では学校側の都合から12月末頃から実施されたり、1月中旬に実施されることが多くなった。また中学受験では、同じ地域の学校が同じ日に一斉に実施するのが普通である。大学受験等は大学入試センター試験等を除けば試験日が意図的に統一されることはないが、一般入試では私立大学は2月前半、国公立大学の前期日程では2月後半に集中することが多い。特に2000年代以降、日本では、各高校・大学の入学試験で、出題ミスや採点ミスが多く判明し、報道されるようになってきている。特に、兵庫県立高校で2009年に行われた入学試験や、大阪府立高校で2013年に行われた入学試験では、多数の高校に於いて採点ミスが判明しており、教育行政や入試制度の根幹を揺るがしかねない事態となっている。日本以外の典型を俯瞰すると、ヨーロッパでは国際バカロレア資格におけるスコアを大学等の高等教育機関の入学試験の要件として課す場合が多い。イギリスでは、A-Levelという試験を大学等の高等教育の入学試験として課している。オーストラリアではと呼ばれるコースを履修し、その結果受験者に与えられると呼ばれるスコアを元に大学の入学者選抜が行われる。アメリカ合衆国では学科試験、高校の成績と面接、各受験者の特別な才能等、大学ごとに入学者選抜が行われる。同時にアメリカ合衆国の最高水準の大学の入学許可を得るのは、受験(努力して合格する)という範疇を越えており、家柄や先天的知能、天才的才能、誰から推薦状を貰っているかなどといった先天的な部分が大きく影響する(俗にグラスシーリングと呼ばれる)ため、トップレベルの大学への入学が困難である場合が多い。中国や韓国などのアジア諸国においても共通試験や各大学の個別試験などが大学等の入学試験として課される。世界の多くの国では日本に比べて学歴社会の傾向が強く、学歴による格差が大きい。日本では採用においてコミュニケーション能力などを重視する傾向が相対的に強いため、学歴による収入の差が比較的小さい。
出典:wikipedia
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