ヘゲモニー政党制(ヘゲモニーせいとうせい)は、一つの大政党のほかに、小さな政党または衛星政党が存在を許されるが、公式上も事実上も権力をめぐる競争が許されない政党制(政党システム)である。このような大政党をヘゲモニー政党と呼ぶ。イタリアの政治学者ジョヴァンニ・サルトーリが唱えた政党制類型の一つである。ヘゲモニー(Hegemonie)とはドイツ語で「主導権」「指導的立場」を意味する語である。ヘゲモニー政党制の分類上の要点は、形式的特徴により一党制から区別すること、競合の有無によって一党優位政党制と区別することにある。サルトーリは、野党が完全に禁止される時と、そうでない時には政治の様相が違ってくるだろうと指摘し、一党制からヘゲモニー政党制を区別する。また、与党が選挙で連勝したことを、競争が許されていない証拠とみなす考え方に反対し、ヘゲモニー政党制から一党優位政党制を区別する。それまで一党制や支配政党(制)という名の下に一括されていたものは、サルトーリの提唱以後、3つに分けられることになった。サルトーリはヘゲモニー政党制を、イデオロギー指向とプラグマティズム指向という2つの異なるタイプに分類した。一般的には、ヘゲモニー政党という言葉が使われる場合(とくに独裁の形態として批判的に用いられる場合)は、イデオロギー指向型のケースを指すことが多い。両者が異なることに異議を唱える者はいないが、こちらの用語法は普及していない。
出典:wikipedia
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