クローブ()は、フトモモ科の植物チョウジノキ("Syzygium aromaticum"、syn. "Eugenia aromatica")の開花前の花蕾を乾燥させた香辛料の名。原産地はインドネシアのモルッカ群島。日本では漢名に従って丁子、丁字(ちょうじ)、丁香(ちょうこう)とも呼ばれる。インドや中国では紀元前から殺菌・消毒剤に使われていた。シリアでは紀元前1721年内外の陶器の壺の中からクローブが発見されている 。古代中国では臣下が皇帝の前に出るときにはクローブを口に含んだという記録がある。ヨーロッパには中国商人が絹などと共にセイロン島経由でもたらし、6-7世紀頃には貴族の間で珍重されるようになる。古くは原産地でクローブの価値が把握されておらず、そのため中国商人たちが長く原産地を秘匿したまま交易商品として取り扱っていた。大航海時代になるとコショウ、ナツメグとともにスパイス貿易の中心的な商品となり一般にも出回るようになった。西欧がクローブの原産地をようやく「発見」したのは1511年のポルトガル人デ・アブレウ(António de Abreu)とセラウン(Francisco Serrão)のバンダ諸島発見以降である(ブルネイの歴史)。1770年にフランスがモーリシャスとレユニオンでの栽培に成功し、そこからアフリカ東岸のザンジバルとペンバ島に伝わり今日の大農園化へ導いた。日本にもかなり古く、5 - 6世紀には紹介されていた。 正倉院の宝物のなかにも当時輸入された丁子がある。
出典:wikipedia
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