『メタルギアソリッド3 スネークイーター』(メタルギアソリッドスリー スネークイーター、、略称: MGS3)は、 2004年に発売されたPlayStation 2用ソフト。2004年にメタルギアシリーズ第5作目にあたるPlayStation 2対応ソフトとして発売された。1987年に発売されたMSX2用『メタルギア』以前の世界を描いたものであり、ネイキッド・スネークが新たな主人公として据えられている。物語のテーマは「SCENE(時代)」。前作、前々作のテーマである「GENE(遺伝子)」と「MEME(文化的遺伝子)」に対する価値観や善悪が時代によって変化することを示す。監督の小島秀夫は発売前のインタビューで、太平洋戦争での原爆投下や東西冷戦、ケネディ大統領暗殺事件後のアメリカの迷走と、米ソ間の核兵器保有競争、それによる諜報活動の活発化が本作の本流だとしている。前作は一部のデモシーンのみドルビーデジタル5.1chサラウンドに対応していたが、本作は全編ドルビープロロジックII対応になっている。本作は2部構成になっており、それぞれ「ヴァーチャスミッション」「スネークイーター作戦」と呼ばれる。前作と同様、本作にも難易度が存在する。通常版および『サブシスタンス』ともに難易度NORMALを基準としている。ライフゲージは固定ではなく、重傷を完治させるとわずかに伸びる。スネークの足音に対する聴力は難易度ごとの差はない。2005年12月22日に、同作の完全版にあたる『メタルギアソリッド3 サブシスタンス』が発売された。調整が加えられた本編、『オンライン』や「猿蛇合戦 完全版」、MSX2版『メタルギア』『メタルギア2』、シークレットシアターなどがディスク2枚にわたるボリュームで収録され、初回生産版にはポリゴンデモを再編集したストーリー観賞用ディスクも付属する。リアルタイムデモが変更されている場面があるなど、細かな部分で改良が加えられている。これまでの完全版と銘打った作品は全て音声が英語だったが、今作では日本語音声となった。また、通常版で問題となった、無線などのロード時間の遅延もこの『サブシスタンス』で修正されている。『メタルギア2』は、このディスクに収録されるまでアメリカでは発売されていなかった。『サブシスタンス』に同梱されている、オンライン対戦ゲーム。費用は無料で、最大8人が同時対戦できる。キーボードでのチャットやボイスチャットにも対応している。オンラインサービスは2006年12月25日で終了した。終了日の1時間のみ、兵士全員の声が小島秀夫になるというサービスを行った。本編と同様にCQCが導入されており、オセロットはおろか一般の兵士ですら、スネークとほぼ同様のCQCを扱うことが出来る。しかし、スネークのものと比べて威力が格段に低い上、使用後バランスを崩してよろけるため、拘束も行なえないという仕様となっていた。2007年7月に、メタルギア生誕20周年記念として廉価版である『METAL GEAR 20th ANNIVERSARY METAL GEAR SOLID BEST PRICE』が発売された。ディスクは2枚組で、1枚目には『サブシスタンス』の本編が、2枚目には『メタルギア』『メタルギア2』がそれぞれ収録されている。『サブシスタンス』に収録されていた『オンライン』「猿蛇合戦」「シークレットシアター」 は未収録となっている。メタルギア20周年記念版の廉価版。内容は同じ。2009年発売。2011年11月23日発売のPlayStation 3版およびXbox 360版、2012年6月28日発売のPlayStation Vita版。『メタルギアソリッド2』『メタルギアソリッド3』の移植版、『メタルギア』『メタルギア2』を収録。PS3版にはゲームアーカイブス版メタルギアソリッドの無料ダウンロードコードを同梱。2012年3月8日に発売されたニンテンドー3DS向けリメイク移植版ソフト。略称は『MGS3D』、または『MGS SE 3D』。ディレクターは小島プロダクションの中村如哉、ラインプロデューサーは松花賢和が担当。任天堂ハードで発売したメタルギアシリーズは本作で3作目である(ただし、当時小島秀夫が関わっていなかったFC版『メタルギア』、日本国外のみリリースされたNES版『Snake's Revenge』も含めると5作)。一から作り直されているため、グラフィックは色鮮やかになり、3DSの特徴である立体視にも対応している。中腰移動や照準の表示・肩越し視点が追加(従来の主観視点も存在)され、『メタルギアソリッド4』『ピースウォーカー』に近い操作ができるようになり、フォトカモフラージュという『モバイル』のカムフラージュ機能のように、3DS本体のカメラで撮った写真を迷彩服の模様にする機能などが新たに加えられた。この迷彩服のカムフラージュ性能は使った写真・画像によってそれぞれ異なり、ムービー中や無線画面でも変わることがない。撮影した画像によってはカムフラージュ率が異様に高くなることもあり、敵兵が近くにいても気付かれないほどの高いカムフラージュ率を持つこともある。その他の要素として、アクションに関してはアイコンの表示により分かりやすくなり、攻撃はヒットエフェクトが表示される(ダメージ表現のみ)。下画面はマップ(『メタルギアソリッド』『メタルギアソリッド2』のレーダーのようにスネークを中心とした周りの地形が表示され、敵兵は表示されない。また、スネークが向いている方向も表示される。アイテムである探知機による表示はここにされ、わかりやすくなっている)や体力ケージ、敵兵の警戒状態の表示を集約してあり、タッチスクリーンの機能により、サバイバルビュアーを開かずにメニューの操作、武器や装備の着脱が可能。3DS本体内蔵のジャイロセンサーで不安定な場所でバランスを取ったりなど、3DSならではの機能が追加された。なお、基本的に操作はA/B/X/Yボタンでカメラ操作、十字ボタンでアクション、姿勢変更、武器、装備品変更とそのウィンドウ表示となっているが、拡張スライドパッド対応により、それを装着することで、右スライドパッドでカメラ操作、A/B/X/Yボタンでキャラクター方向リセット、姿勢変更、アクション、射撃モード切替操作ができるようになり、ZL、ZRといったボタンが増えたため、ZLで武器構え、ZRで攻撃ができ、L、Rの部分で武器、装備の変更とそのウィンドウ表示ができる。本作の発売に合わせて、2012年1月に本体同梱版のSnake Camouflage仕様ニンテンドー3DSをコナミスタイルにて抽選予約によって販売した。ほか、HORIから本作オリジナルのアクセサリーセット『メタルギアソリッド スネークイーター3D アクセサリーセット for ニンテンドー3DS』を本作発売と同時に発売した。また、任天堂ハードでの発売ということもあり、任天堂キャラクターであるヨッシーがケロタンの代わりとして登場。攻撃を加えると鳴き、全て鳴かせるとステルス迷彩を入手できるところも同じだが、ほとんどの配置を変更(ガーコ迷彩に関してはフルーツのデザインの迷彩に変更されている)。その他、HOOTERS TOKYOとコラボレーションしており、ゲーム中において設置武器の雑誌がHOOTERSのオフィシャルブック、HOOTERS JAPANに変更、グラビアポスターは、フーターズガールが担当している。なお、本棚の本もメタルギアシリーズ(25周年記念表紙、『スネークイーター 3D』『ピースウォーカー』など)や『ボクらの太陽』『Z.O.E.』などを表紙として新たに変更されている。追加ムービーや削除した部分などいくつかあるが、PS2版から削除された猿蛇合戦によるコラボレーションアイテムの「SARU MASK」は削除されたものの、本作ではHDエディションとは異なりカムフラージュのBANANAだけは残っている。なお、ヴァーチャスミッション終了後に追加される主題歌『Snake Eater』を用いたOPデモはタイトル画面をしばらく放置した後に流れるようになっている。クリア後の称号は一つだけの表示ではなく、複数の条件を満たして同時に入手した称号もリスト化して表示される形になっており、タイトルメニューから確認できる他に入手していない称号に関しては入手条件のヒントが表示されている。称号取得の条件などに関わるプレイデータ(リザルト)も過去の記録、現在の記録、それを合わせた総合の記録を観覧できる。本作発売後は、発売記念抽選会が3月8日〜3月14日の期間で開催され、抽選の内容は小島秀夫と新川洋司のサイン入りニンテンドー3DS本体などが当たるというものだった。拡張スライドパッドが「有効」になっている状態で、WIG機内でのオセロット戦でセーブした場合、セーブデータが異常が発生し、ゲーム再開時に正常にロードができなくなる不具合があったため、7月5日より不具合解消のためのアップデートファイル(Ver.1.1)をニンテンドーeショップにて配信している。また、その他のバグ等もこのファイルで修正されている。アップデートファイルを施した場合は、タイトル画面で右下にバージョンが表示される。公式ページでは、本作品のモーションやボイスを流用したパロディムービーがシークレットシアターとして数本公開されている。本作の制作完了後、スタッフの打ち上げパーティーにて、本作デモ班が密かに制作したシークレットシアターが披露された。これを観た小島は公開を決断、急遽本作公式サイトでの配信が決定されたという。その後、本作公式サイトにてシークレットシアターのネタ募集をかけるなど、徐々に数は増えていった。完全版(上記参照)には公式ページにて公開されたシークレットシアターの高画質版に加え、完全版に向けて制作された新しいシークレットシアターが収録された。音声のほとんどは作中の物を編集して使用しているが、スネークや雷電が作中で喋っていない台詞を使うなど、新規収録が行われている。ソニー・コンピュータエンタテインメントのゲーム『サルゲッチュ』とのコラボレーションで実現したミニゲーム。スネークが林間学校中のカケルやヒカルの代わりにピポサルを捕まえる。各ステージのタイトルは映画のパロディとなっている。ただし、このミニゲームに登場するスネークはネイキッド・スネークとグラフィックが共通であるが、歴代の主人公ソリッド・スネークである。また、ロイ・キャンベル大佐も登場する。ゲーム付属の説明書によれば、このミニゲームのみ、暴力的な表現がないためお子様でも楽しめる仕様になっているとのこと。2005年に発売された『サルゲッチュ3』では、隠しゲームとして『メサルギアソリッド』が作られ、ピポサルがソリッド・スネークを探し出す内容となっている。ストーリーやゲームシステムはメタルギアシリーズのパロディ。5人共戦場(正確には自分の働く場)で特別な感情を見出し、それを自分のコードネームにしている。「公にできない任務」を行う性質上、捕虜に取られたり自らの死体を残したりしないようにするため自決用小型爆弾を使用し自爆、消え去る者もいる。この演出は『スーパー戦隊シリーズ』や『仮面ライダー』で敵役の怪人が倒された後に爆発する演出へのオマージュとなっている。スネークは「戻る部隊も国もない」という覚悟の表明ではないかと推察している。また、ジ・エンドを除き、スタミナキルをすると迷彩服が手に入る。本作に登場するソ連の地名はすべて架空のものである。地名の意味は無線でEVAが教えてくれる。スネークが収容所に投獄された際にセーブして終了すると、再開時に突如謎のモノクロ画面ゲーム「GUY SAVAGE」が始まる。本編とは全く関係がない内容で、獄中のスネークが見ている悪夢という設定。このゲームが始まる直前のセーブで行われるパラメディックとの会話は必ず吸血鬼に関するもので、スネークが吸血鬼に対して軽い恐怖感を持つことが示されている。なお、このゲームは猿蛇合戦同様PS2版にのみ収録されており、HDエディション・スネークイーター3Dでは、フラグとなる無線会話こそ残っているものの「GUY SAVAGE」は始まらずに通常通り収容所からはじまる。なお、PS2版ではプレイ後にイベントが発生するが、HDエディション、スネークイーター3Dともにそのシーンはカットされている。両手に剣を持った謎の男が主人公で、POLICEと書かれた服を着た得体の知れない怪物を次々と倒していくという内容。点数の概念は無く、怪物を一定数倒すと、一時的に主人公の身体が光り、移動速度が上がり敵を一撃で倒せるようになる。操作方法の説明はゲーム中には一切なく、本作の操作方法と異なっている。一定時間が経過するか、一定数の敵を倒すか、主人公がダメージを受け倒されるかのいずれかの条件で終了し、スネークが目を覚ましてメタルギアのゲーム本編に戻る。限られた条件下でのミニゲームでもあり、限られたマップ上でゲーム終了まで戦い続けるもので、特典などのメタルギア本編に反映される要素は無い。もともと、このゲームは小島プロの別セクション(『Z.O.E.』などを手がけた)スタッフが開発していた作品だったが、KONAMIのアメリカ支社にテスト版を持っていった際に、スプラッタすぎる等不評っだったため、独立作品としてはお蔵入りしたモノを再利用したもの。オリジナルはフルカラーで、後年TGS2011の『Z.O.E.』イベントでムービーパートの音声のみが公開された。イベント出演者だけはムービーを見る事が出来たが相当なゴア表現のオンパレードであったらしく、お世辞にも心地良い映像では無かった模様。ちなみに、本作に実装されたバージョンでも怪物が強烈な一撃を食らうか絶命する際に、内臓らしきものが露出する等モノクロである程度の生々しさは映像的に抑えてはあるものの、その名残と思われる表現がある。『メタルギア ソリッド スネークイーター』著:長谷敏司。 ISBN 404100991X。2014年1月25日発売。
出典:wikipedia
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