胆管細胞癌(たんかんさいぼうがん、cholangiocellular carcinoma; CCC)は腫瘍の組織型の1つで、胆管上皮から発生する悪性腫瘍のうち肝内に発生するもの。肝内胆管癌(かんないたんかんがん、intrahepatic cholangiocarcinoma)ともいう。原発性肝癌の3~7%を占める。腫瘍の形態により次のように分類される。なかでも胆管浸潤型は癌の拡がりがわかりにくく、診断および治療の際に問題となる。発生部位により以下に大別される。①Peripheral type②Central type①は混合型肝癌を併発することが多く、診断・治療ともにより困難となる場合が多い。不明。肝細胞癌とは異なり肝硬変の合併はほとんど見られない。リスクファクターとして、日本では閉塞性慢性胆管炎、東南アジアでは寄生虫感染により起こること報告されている。近年、ウイルス性肝炎により起因することがたびたび報告されているが、日本においてはその因果関係は認められていない。固有の症状は存在しない。閉塞性黄疸で発症することが多いが、相当進行するまで症状がない場合もある。一般的には画像所見および腫瘍マーカーにより診断される。肝生検や胆汁細胞診で腺癌が検出されればほぼ確定的である。腫瘤形成型では消化管由来の転移性肝癌との鑑別が問題となるため、消化管内視鏡検査などで消化管の検索を行い、癌がないことを確認する必要がある。肝切除術すなわち腫瘍を含む肝臓を手術で切除する方法。2008年現在において治癒が望める唯一の治療法である。腫瘤形成型に対しては肝細胞癌と同様に部分切除もしくは系統切除が行われる。胆管浸潤型に対しては、癌の拡がりによっては肝外胆管の切除を含む大規模な肝切除術が行われることが多い。いっぽう、リンパ節転移、遠隔転移がある場合は切除による生存期間の改善が見込めないため適応にならない。放射線療法すなわち放射線を照射して癌の縮小をねらう方法。体外から放射線を当てる方法(体外照射)と、PTBDのルートから胆管内に線源を入れて当てる方法(腔内照射)がある。また手術に際して癌に直接放射線を当てる方法(術中照射)も行われることがある。しかしながら抵抗性を示すことが多い。切除不能な進行癌に対し行われる。胆嚢癌・胆管癌と包括し胆道癌として同じ化学療法が選択される。癌に対する治療ではないが、胆管浸潤型では閉塞性黄疸が出現するため、これに対する治療が行われる。一般に予後不良である。完全に切除できたものでは5年生存率が40~50%であるが、切除できなかったものでは10%未満にすぎない。
出典:wikipedia
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