いそかぜは、日本国有鉄道(国鉄)、分割民営化後は西日本旅客鉄道(JR西日本)および九州旅客鉄道(JR九州)が、当初は米子駅 - 博多駅間、末期は益田駅 - 小倉駅間を山陰本線・山陽本線・鹿児島本線経由で運行していた特別急行列車である。主に山陰地方と九州を結んでいた優等列車の沿革についてもここで記述する。特急「いそかぜ」は、それまで運転していた特急「まつかぜ」の系統分割により、1985年3月14日から米子駅 - 博多駅間で運転を開始した。1993年3月18日からは運転区間を米子駅 - 小倉駅間に短縮し、小倉駅 - 博多駅間で空いたダイヤは特急「にちりん」の増発に充当した。2001年7月7日からはさらに系統分割し、米子駅 - 益田駅間は「スーパーくにびき」として、「いそかぜ」は益田駅 - 小倉駅間での運転に変更され、2005年3月1日に廃止されるまでこの区間で運転されるようになった。なお「いそかぜ」という列車名は1965年から1968年まで、山陽本線経由で大阪駅と九州を結ぶ特急列車の愛称として使用されていた。この「いそかぜ」についてはこちらを参照のこと。益田駅 - 小倉駅間で1往復のみ運転されており、下関地域鉄道部の下関車両管理室に入出区するための回送列車が下関駅 - 小倉駅間で1往復運転されていた。2001年7月のダイヤ改正で系統分割したため、益田駅では「スーパーまつかぜ」3号・10号と相互接続していた。しかし、益田駅では乗り継ぎ料金制度は適用されなかった。列車番号は運行線区で変更なく、下りは29D、上りは30Dであった。益田駅 - 東萩駅 - 長門市駅 - 滝部駅 - 川棚温泉駅 - 下関駅 - 小倉駅運転開始当初の停車駅は次の通り。米子駅 -(安来駅)- 松江駅 -(宍道駅)- 出雲市駅 - 大田市駅 - 江津駅 - 浜田駅 - 益田駅 - 東萩駅 - 長門市駅 -(滝部駅)- 川棚温泉駅 - 下関駅 - 小倉駅 - 黒崎駅 - 博多駅JR西日本の下関地域鉄道部に所属し、下関車両管理室に配置されていたキハ181系気動車が使用されており、普通車のみ3両編成で運転されていた。急行列車の運行経路は多様であり、特に急行「さんべ」「あきよし」は、最盛期には美祢線経由・山陰本線経由・山口線経由と様々な運行形態であった。これは益田駅 - 下関駅間の走行距離が山陰本線経由・美祢線経由・山口線経由で大差が無いために実現したものである。これを利用して、「しんじ」では益田駅 - 下関駅間を山陰本線経由と山口線・山陽本線経由の編成に分割した後、再度併結して一本の編成になる運用を行い、「やくも」→「やえがき」→「さんべ」では長門市駅 - 下関駅間を山陰本線経由と美祢線経由の編成に分割した後、それぞれの経路で走行した後、再度併結して一本の編成になるという運用を行っていた。特に後者は1985年に「さんべ」の美祢線経由が廃止になるまでは日本で唯一の事例として残っていたため、“離婚・再婚列車”とも呼ばれた。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。