有壁駅（ありかべえき）は、宮城県栗原市金成有壁上原前にある、東日本旅客鉄道（JR東日本）東北本線の駅である。単式ホーム2面2線を持つ地上駅である。元は2面3線であったが、中線が撤去された。互いのホームは跨線橋で連絡している。一ノ関駅管理の無人駅。乗車駅証明書発行機設置。元は木造の大きな駅舎を持っていたが、2000年（平成12年）頃現在のコンパクトな物に立て替えられた（清水原駅・油島駅ほか、大船渡線の各無人駅も同時期に同様な設計の小さな駅舎に建て替えられた）。無人化後も臨時で駅員が派遣され出札業務を行っていたが、1990年代には取りやめになり、出札口も板打ちされてしまった。その後は駅舎はやや荒れた感じになっていた。有壁は旧奥州道中の宿場町だったが、現在は往時の賑わいはない。しかし、延享年間の建築である旧有壁宿本陣の建物等から偲ぶことはできる。駅は旧街道から川を渡った対岸にある。バス停留所の名称は「有壁駅前」である。両隣の清水原駅と一ノ関駅はともに岩手県に所在する。石越 - 一ノ関間では、宮城（石越） - 岩手（油島・花泉・清水原） - 宮城（有壁） - 岩手（一ノ関）と3回県境を越える。このような例は全国でも珍しく、他に横浜線（長津田 - 相原）、武蔵野線(新秋津 - 新座)、三江線（宇都井 - 香淀）があるのみである（私鉄も含めれば京王相模原線や小田急小田原線や東急田園都市線も挙げられる）。

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