大宮総合車両センター(おおみやそうごうしゃりょうセンター)は、埼玉県さいたま市大宮区錦町にある東日本旅客鉄道(JR東日本)大宮支社の鉄道工場である。日本貨物鉄道(JR貨物)大宮車両所が構内にあるほか、下部組織としてさいたま市北区に車両基地の東大宮センターが存在する。大宮駅に隣接し、日本鉄道時代の1894年(明治27年)に設立された歴史を持つ。長く「大宮工場」と呼ばれてきたが、2004年(平成16年)6月1日に現名称に変更した。検査、修繕、改造済み車両の車体に記される略号は、名称変更前が「大宮工」または「OM」、変更後は「大宮総合車セ」または「OM」である。所属車両は東大宮操車場構内にある大宮総合車両センター東大宮センターに配置されている。同一組織内にあった旧国鉄大宮工場機関車部門が、分割民営化後は組織上日本貨物鉄道(JR貨物)大宮車両所として独立したが、敷地は隣接している。以前は鉄道工場専業であったが、2006年(平成18年)3月18日より東大宮操車場構内に車両検査科管轄の東大宮センターを新設し、高崎車両センターと小山車両センター配置車の一部を転属させて車両配置が始まり、車両基地としての役割も持つようになった。また、車両解体も行っていたが、解体作業は長野総合車両センターに移転し、解体留置線跡地には2007年(平成19年)10月14日に鉄道博物館が開館した。組織としては総務科、生産管理科、車両検査科、品質管理科、設計技術科、台車・輪軸技術センターなどの部署のほか、関連会社のJR東日本テクノロジー大宮支店が置かれ、車両検査科は東大宮センターを管轄するほか、車両の構内試運転などを担当している。また、東大宮センターにもJR東日本テクノロジー大宮支店東大宮派出が置かれる。毎年5月の第4土曜日には、一般公開イベントである「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」が開催される。工場開設当初のおもな業務は客車や貨車の修繕・補修であり、徐々に蒸気機関車の製造も進められた。昭和の戦後になると電化の進展により、用途廃止となった蒸気機関車が大宮工場でも数多く解体された。電気機関車や電車はメーカー製造が多く、解体のほか再び修繕や改造の業務が多くなった。民営化以降、自社内の車両製造は新津車両製作所で行われるようになり(後に買収・子会社化した株式会社総合車両製作所に統合され、同社の新津事業所となっている)、車両解体業務も長野総合車両センターに移管されるなど、工場規模は徐々に縮小されている。開設以降工場労働者が周辺に居住することで、旧大宮市は「鉄道の町」として発展した。工場正門に面する線路西側、現在の桜木町には工員や関係者・鉄道職員が暮らすようになり、工場周辺は国鉄の企業城下町となった。特に現在の桜木町3丁目付近に国鉄が職員住宅や病院・寮などの厚生施設を建設し、ひとつの町を形成していた(民営化後にこれらの施設はマンション式の集合住宅に集約され、跡地は市営桜木駐車場となっている)。また、当時は近隣住民の長男は家業の農業を継ぎ、次男以下が大宮工場に勤務することが珍しくなかった。後年には鉄道出身者から大宮市議会議員が何人も輩出しており、大宮と鉄道は密接に関係している。維持に人手を要す機関車と大量の貨車が淘汰されたことで、現在では最盛期に比べて工場規模・労働者数も減少しており、工場用地や職員住宅などは逐次他用途に転換されている。敷地内の鉄道博物館開設もその一環である。大宮総合車両センター東大宮センター(おおみやそうごうしゃりょうセンターひがしおおみやセンター・)は、JR東日本東北本線(宇都宮線)土呂駅 - 東大宮駅間の東大宮操車場構内に存在する大宮総合車両センター管轄の車両基地である。所在地は埼玉県さいたま市北区本郷町(敷地の一部は同市見沼区東大宮3丁目)。その管轄部署から「大宮総合車両センター車両検査科東大宮センター」とも呼ばれる。現在では西日本旅客鉄道(JR西日本)の後藤総合車両所出雲支所とともに、JRでは数少ない特急形車両専門の車両基地となっている。東大宮操車場は、東北・常磐・高崎・上信越線方面の中長距離旅客列車および通勤電車の滞泊整備や仕業検査を従来から担当していた尾久客車区(現・尾久車両センター)が、列車増発によって対応しきれなくなっていたため、国鉄時代に新設された。分割民営化後は、構内に東京・大宮総合訓練センターが設置されたほか、検修職場として小山車両センター東大宮派出所が存在していた。当初は「尾久客車区東大宮派出所」という名称だったが、2001年の大宮支社発足に伴い小山電車区の下部組織となり同電車区東大宮派出所となった後、2006年3月18日の組織変更で当センターの下部組織とされ、東大宮センターに改称された。この際、高崎車両センターと小山車両センター配置車の一部が転入し、新たに車両配置区となった。また、同操車場は廃車予定車両の疎開回送や転用などで改造工事を受ける車両などの一時留置基地ともなることもあり、浦和電車区(現・さいたま車両センター)配置の209系や勝田車両センター配置の415系などが同操車場北東側に留置された時期もあった。特急「成田エクスプレス」など、新宿方面からの列車や、武蔵野線から大宮駅に直通する「むさしの」「しもうさ」は、大宮駅構内の配線が、ホーム(11番線)で折り返しできない構造であるため、大宮到着の後、東大宮センターまで回送され、折り返している。2016年4月1日現在の配置車両は以下の通り。以下に示す車両は全て電車である。現在の配置車両はすべて特急形車両である。185系0番台・200番台 (157両)251系 (40両)253系1000番台 (12両)651系1000番台 (54両)この他にクモヤ143形や総合訓練センターの209系電車改造の訓練車2両編成(車籍はなく機械扱い)も構内で見ることができる。なお以前は103系電車改造の訓練車が使用されていたが、209系改造車の導入に伴い2009年3月に解体された。183系・189系
出典:wikipedia
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