ノーヒットノーラン()とは、野球、ソフトボールの試合における記録のひとつで、投手が相手チームに安打を与えないことを指す。以下の項では、主として日本などにおけるノーヒットノーラン(無安打無得点試合)、メジャーリーグベースボールにおけるノーヒッター(無安打試合)について記述する。野球・ソフトボールの試合において、投手が相手チームに安打を(日本では得点も)許さずに勝利することを言う。「ノーヒットノーラン」は和製英語で、「ノー」は「無」、「ヒット」は「安打」、「ラン」は「得点」を意味し、日本語では無安打無得点試合(むあんだむとくてんじあい)または無安打無失点試合(むあんだむしってんじあい)と言う。正式な英語ではno-hitterまたはno-noと呼ばれる。後者の呼び方は日本においても普及してきている。安打のみならず一人のランナーすらも出させずに完封勝利を挙げた場合は完全試合(パーフェクトゲーム)となる。「ノーヒットノーラン」という場合は四球、死球、失策、野手選択、振り逃げのいずれかによる出塁を許したことを含意する。日米ともに、完全試合の回数を含めて数えられる。なお、コールドゲーム、あるいは9回もしくは延長戦までおこなっての引き分け試合で無安打無得点を達成した場合は参考記録扱いとなる。日本のプロ野球においては先発投手が完投で達成した場合は個人記録として公認されるが、複数の投手(継投)による場合はチームの記録として公認される。社会人や高校などのアマチュア野球では個人記録のみ公認され、継投による達成は参考記録扱いとなる。この点においてメジャーリーグと異なる(詳細は後述)。メジャーリーグベースボール(MLB)では2015年11月23日現在、完全試合23回を含んで294回達成されている。1991年に発表されたメジャーリーグの公式見解において、ノーヒッターとは「9回以上を一人または複数の投手が無安打に抑えた場合」と定義されている。したがって、四死球、ボーク、失策、犠打、犠牲フライ、野手選択、打撃妨害、捕手の後逸や暴投などで得点を許したが相手を無安打に抑えた試合も含まれる。また、継投による場合、チームが敗れた場合にもノーヒッターは記録される。日本プロ野球(NPB)では5月2日現在、完全試合15人を含む78人が計89回達成している。継投による無安打無得点は通算4回記録されており、うち公式戦が3回、日本シリーズで1回(完全試合)となっている。ただし、継投による無安打無得点はチームとしての記録となり、個人記録にはならない。投手に投球回数の制限があり必ず継投になるオールスターゲームでも、1回記録されている。チーム別無安打無得点達成試合数は巨人が15試合で最多、被達成試合数は中日が13試合で最多となっている。未達成の東北楽天ゴールデンイーグルスを除けば、無安打無得点から最も遠ざかっているのは福岡ソフトバンクホークスであり、1943年5月26日に前身の南海軍が達成して以来、達成がない。二軍のイースタン・リーグ、ウエスタン・リーグでも1962年に巨人の山崎正之が完全試合で達成して以来、完投・継投を含め複数回達成されているが、このうち1試合だけ「両チーム無安打試合」が記録されている。これは日本プロ野球では唯一のケースである(2012年シーズン終了時点)。前述の竹下潤も1993年9月14日ヤクルト戦で無安打無得点を達成しており、無安打試合は二度記録している。一軍で無安打無得点達成経験がある選手では、1970年に達成している渡辺秀武が1968年に達成しており、唯一の記録となっている。四国アイランドリーグplusでは、これまで3人が達成している。ベースボール・チャレンジ・リーグでは、これまで4人が達成している。都市対抗野球大会では、これまでに完全試合2人を含む4人が達成している。なお、1971年の第42回大会で、大阪市・電電近畿が大阪市・日本生命戦で、無安打勝利をしている。スコアは1-0だった。社会人野球日本選手権大会では、これまでに1人が達成している。全日本大学野球選手権大会ではこれまでに完全試合4人を含む6人が達成している。東京六大学野球では完全試合3人を含む23人で計24回達成している。また継投による無安打無得点も2回達成されている(ただしこれは参考記録扱いで、達成人数には含めない)。※1942年までの大学は全て旧制。東都大学野球1部では、完全試合2人を含む10人で計10回達成している。また、2部において完全試合を2人2回、3部において完全試合を2人2回、1部と2部の入れ替え戦において2人が2回、2部と3部の入れ替え戦において1人が1回達成している。また継投による無安打無得点も1部で2回達成されている(ただしこれは参考記録扱いで、達成人数には含めない)。※1942年までの大学は全て旧制。選抜高等学校野球大会(センバツ・春の甲子園)では完全試合2人を含む12人が達成している。また継投による無安打無得点も1回達成されている(ただしこれは参考記録扱いで、達成人数には含めない)。※1938年までの学校は全て旧制。全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)では22人で計23回達成している。完全試合は達成されていない。また継投による無安打無得点も1回達成されている(ただしこれは参考記録扱いで、達成人数には含めない)。※1939年までの学校は全て旧制中学。韓国野球委員会(KBO)では2014年6月24日現在、11人が達成している
出典:wikipedia
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