数学における構造(こうぞう、)とは、ブルバキによって全数学を統一的に少数の概念によって記述するために導入された概念である。集合に、あるいは圏の対象に構造を決めることで、その構造に対する準同型が構造を保つ写像として定義される。数学の扱う対象は、基本的には全て構造として表すことができる。構造種とは以下の四つからなる。位相空間の構造種は、主基集合が位相の定義される集合( X とする)で、副基集合はなし。代表的特性記述は "O"∈P(P(X)) で( "O" は普通にいう開集合系)、公理は「{},X∈"O" 、かつ、A,B∈"O" ならば A∩B∈"O" 、かつ、O∈"O" をみたす任意の {O} に対して ∪O∈"O" 」である。 一つの集合の上の或る構造を定義する公理系が、それが任意の集合に対して述べられるにもかかわらず、それらの公理を満足する二つの構造で、それぞれ二つの相異なる集合 E と F の上に定義されたものを考えると、その構造が(もし存在すれば)必ず"同型"になるということが公理から結論される(このことから、特に、E と F が"対等"であることが導かれる)、ということもあり得る。このような場合、これらの公理を満足する構造の理論は一意的であるという;そうでない場合は、多意的である、といわれる。例えば、実数は上の三つの構造をすべて持っている。すなわち、実数は全順序集合であり、体であり、また距離空間である。 自然数の理論、実数の理論、古典的ユークリッド幾何学などは一意的な理論である;順序集合の理論、群論、位相空間の理論などは多意的な理論である。ブルバキによれば、多意的な理論の研究こそ、現代数学を古典的な数学と区別しているもっとも顕著な特徴とされている。
出典:wikipedia
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