インターネットエクスチェンジ(Internet Exchange point)とは、インターネット上のプロバイダ(ISP)、インターネットデータセンター(IDC)同士の相互接続ポイント。略称 IXまたはIXP。インターネット相互接続点とも呼ばれる。インターネットは全てのネットワークを相互接続する必要があるが、多数のISPを直接相互接続することは物理的にも費用的にも困難である。そこでISPは、複数の接続回線を1つにまとめる、低コストで多数のISPと隣接関係を持つ、などの目的でIXに接続することがある。技術的にはLAN接続と同様にレイヤ2スイッチを用いて、各ISPのボーダールーターを相互に接続してトラフィック交換を行う形態がほとんどである。レイヤ3スイッチやルーターを用いて構築されたレイヤ3IX(L3IX)と呼ばれるネットワークも存在するが、こちらはIXというより実態は部分トランジットであり、一般にはIXには分類されない。L3IXでない、ということを強調するために、一般のIXをL2IXと呼ぶこともある。一般に加盟、接続には一定の条件を課されることが多い。ほとんどの場合ルーティングにはBGPが要求される。日本国内のインターネットトラフィックは東京に一極集中しており大半の大手IXは東京に存在しているが、障害時のリスク分散や地域内の効率的なトラフィック交換が十分なされていない。地域IXは東京のIXのリスク分散、及び効率的かつ経済的なトラフィックの中継のために設けられる。しかし地域IXの効用を充分享受するためには多くのISPが大容量バックボーン回線にて複数の地域IXに接続することが必要となる。単に地域IXに物理的に接続するだけでなく、BGPなどによりAS間の経路を設定しピアリングやIPトランジットを行う必要がある。しかし現実的には契約上の問題、ポリシーの問題、企業の資本関係などの理由でIX接続を果たしてもピアリングができない場合も存在する。このため、異なるプロバイダ同士でデータをやりとりする場合、物理的な距離が近くても、IPパケットははるばる東京まで往復して戻ってくることが多いといった無駄が発生している。また、大手プロバイダーは自前で全国網を構築している所が多いこと、インターネットコンテンツ(Webサーバなど)が東京に集中していること、地域内折り返しのトラフィックが現状では少ないことなど、あえて地域IXに接続しルートを設定するコストに対するメリットも見いだしがたく、中々地域IXでの交換が進展しないのも現状である。このような理由により、地域IXは本来の目的であるトラフィックの地域内折り返し用途にはあまり効果を発揮できない状況であり、現実には地方から東京への高額な通信回線の共同購入目的に使われることが多い。結果的に障害時のリスク分散ができている状態にあるとは言い難い状況である。現在のIXは、ほとんどがレイヤ2スイッチを用いて構成されており、装置内での遅延はまず発生しない。しかしIXにて遅延やパケットロスがあるように見受けられる場合には以下のような原因が考えられる。また、一般的に用いられるtracerouteコマンドではレイヤ2IXは表示されないためIX内での遅延は直接測定できない。レイヤ2スイッチを用いる以外に、MPλSを使った光IXやMPLS IX、ATM IXなどがある。いずれもIX側にてISP-ISP間のパスを設定する必要がある。
出典:wikipedia
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