川平 カオル(かわひら かおる)は、ライトノベル・漫画・アニメ作品『いぬかみっ!』に登場する架空の人物である。原作小説第一部(1巻~8巻)において氷棺の中に封じられていた少女。赤道斎の魔道具である大殺界の力と兄の自らの存在を賭けた尽力によって封印から解放され、暫定第二部(10巻~)より本格的に登場。川平啓太の従妹で、「薫」の双子の妹だが、長い間氷の中に封印されていた為肉体年齢が双子の兄である薫よりも遅れている。薫同様ハーフの帰国子女で、容姿も薫に似ている美少女だが、内気で引っ込み思案で寂しがり屋。アニメ版とコミック版には未登場。宗家から犬神使いになる訓練を受けないかとの誘いが来ているが、返事は保留している。どうやら素質はあるようで、特に「犬を扱う」ことに関しては啓太や薫以上に才があるのではないかとともはねには思われている。呪いの影響により行方不明となってしまった兄の身を案じているが、父である「元也」に、「お前が帰りを待っていないとお兄ちゃんが一人で帰ってきた場合、可哀想だろう?」と言われたため、現在は啓太たちと兄の家で暮らしている。また、兄の犬神たちの兄を慕う行動から、兄が自分の知らない別の人間になったような不安を持っている。そんな中で自分に自然に接し、守ってくれた啓太を慕い、彼の事を「啓太お兄ちゃん」と呼ぶようになり、ようこやともはねの動揺を招く。今までは、ようこが『啓太の恋人』、ともはねが『啓太の妹』というポジションとなっていたが、カオルの場合は、恋人と妹両方のポジションを同時確保できうる存在である為、ようことともはねの二人からは、一方的にライバル視されてしまう事になった。カオル自身は啓太の事を兄のように慕っているが、同時に恋心に似た感情も抱いている。その事は本人も「これ、お兄ちゃんに対する気持ちとはちょっと違うよね?」と自覚している。また、その一方でたゆねやいまり&さよか等からは、薫が苦しんだ原因として、白い目で見られている節があり、その事に色々複雑な苦しみと自責を抱えてしまっている。しかし、同時にいつかきっと仲良くなれるとも信じており、自分に気遣ってしまっているせんだんを逆に心配するなど、啓太や薫にもない犬神使いとしての可能性をカオルが持っている事を、せんだんは予想している。その可能性は、最終巻により、いよいよ発揮された。犬神使いとしての戦闘力を全く持っていないものの、3人の神々の一人であるエルフィネスを見事に欺き、自分一人が囮になる事で啓太達の危機を救う。この、勇気ある行動が、それまで自分に反感を抱いていたたゆねやいまり&さよかの心をも動かす事になり、初めて兄・薫の犬神達の指揮を取る事になる。初めて犬神の指揮を執るとは思えない程の才覚を発揮し、エルフィネスをかなりの所まで追い詰めていくが、エルフィネスの最大攻撃である「アポロンの矢」によって重傷を負ってしまう。しかし、せんだんの必死な救命措置と、復活した兄・薫の駆け付けによって、一命は取り留め、最後は最初に自分に懐いたともはねの背に乗り、啓太達と共に3人の神々に立ち向かった。この事件の経験から、事件解決後に、兄・薫の前で正式に犬神使いになる事を宣言。カオル本人は、兄・薫の様になりたいと言っていたが、「啓太さんみたいに」と薫にからかわれ、顔を赤くする。原作では兄と区別するため、片仮名で「カオル」と表記されている。ちなみに最初にこの呼称を使ったのは赤道斎。作者によると、最終的に霊能力では啓太や薫を超えることはないが、犬神使いとしては彼ら以上になるかもしれないらしい。
出典:wikipedia
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