ROBO-ONE(ろぼ・わん)とは二足歩行ロボットによる格闘競技を中心としたロボット競技大会である。ROBO-ONEの大会名称は自動車レースのF1に由来する。試合の勝ち負けも大会の大きな要素では在るが、それ以上に技術振興とエンターテイメント性が重視され、実際の格闘以外のデモンストレーションでも優劣が競われる。原則として大会開催目的がロボットの楽しさを伝えるための競技であり、技術面での高度化傾向は顕著なものの、(自動的に姿勢を制御できる)自律歩行型や(コンピュータ・プログラミングにより予め決められた動作を行える)モーションコントロール型に限らず、完全な手動によるラジオコントロールの物も受け入れられるなど、懐の広さが伺える。(※第4回より参加資格審査が自律動作となったため完全手動では資格審査を通れなくなった)競技は主に2足歩行を行うロボット同士のひっくり返し合いとなり、古くから漫画やアニメ等にしばしば描かれるような壊し合いではない。また大会にあわせて日本国内外のロボット研究者を招くなどしており、同大会に合わせて企業や大学等の専門職のみならず個人のロボット開発が盛んになるなど、広範囲に渡って影響を与えている。2000年代に入り、ロボットブームが盛り上がった中で本大会は生まれたこともあり、第1回大会から広く注目を浴びることとなった。そして早くより広く一般に知られたことから、2足ロボット関連の製品などが数多く発売され、安価なロボットキットの普及にも貢献したといえる。また、ロボット競技としては異例とも言える宇宙を舞台にした宇宙大会も計画されており、2010年までにプロジェクトを完了させる予定。現在では長年にわたって高い知名度を持つ高専ロボコンに勝るとも劣らない知名度を持つ大会となっている。2007年からROBO-ONEは体重別になり3キロ以下、3キロ以上5キロ未満、5キロ以上に分ける予定技術の発達が目覚しいため、ルール(試合規定)は毎回、改正されている。なおロボットの普及も同大会のテーマである事から、一般社会に持ち出しても誤動作しないロボットにするため、会場内のストロボ撮影といった光学的ノイズを敢えて排除しないなど、外来ノイズに強いロボットの参加を求めている。2004年現在では、ロボット操作に無線LANやBluetoothを用いる選手が多く、まだ同通信への悪影響を懸念して会場内では選手以外の同種無線通信を禁止しているが、将来的にはこれも廃して、多少の外来ノイズで誤動作を起こさないロボットの開発を求める方針だという。(2006年の第9回より会場内での無線LAN・Bluetoothの使用制限は撤廃)勿論、競技の公平性を期すために、幾つかの基本的なルールがあり、また破壊を目的とした競技では無いため、破壊力の大きい装備を付ける事は禁じられる方向にあり、以下のようなルールが設けられている。また競技の関係上、静止状態や片足を上げた状態でも倒されにくいような形状であっては競技が成立しないため、上から見た足裏の最外周を結ぶ線が左右の足で重ならないこととする他、足の裏のサイズを規定して重心が比較的高い位置に来るように求められている。第4回大会より家族での参加・モーター数の制限・重量の制限・有線コントロールの許可といったJr.大会も開催されるようになった。(後に参加を家族に限らないJ-Classに発展)Robo-One大会が参加難易度が高いため、比較的初心者が参加しやすいようにJ-Classが開催されるようになった。(第7回で終了)第4回大会よりエントリー数が増えたため、予選前に参加資格審査が設けられるようになった。このためエントリーしていても当日審査を通過しなくては大会に参加できないこともある。参加資格基準は、大会毎に難易度がアップしている。歩行する事が前提条件となるため、攻撃は2歩以上歩いてからといったようなルールが定められている。(第9回より廃止:レフリーの“はじめ”または“ファイト”の合図により攻撃可能となる)初期の大会では、ロボットが転倒してしまうとその多くは自力で起き上がれなかったため、転倒=ノックアウトとなっていたが、参加ロボットの運動能力が年々進歩し、倒されもすぐに起き上がれるロボットも増えた事から10カウント制、更には第2回大会の準決勝などカウント内に起きあがれるロボット同士の試合も出て来たことから3ダウン制へと変化してきている。(第3回大会より)3ダウン制が定められる以前には倒れないように屈みこんだ機体に起き上がりが可能な機体が体当たりを繰り返すという試合展開でルール上勝負がつかず、判定で攻撃を仕掛けた方が勝ちとなるという事態も起こり、また、類似の大会にて前転や逆立ちで攻撃を行うロボットも出始めそれを受けて第5回大会より攻撃の際に足裏以外が接地してもダウン数に入れない(攻撃ダウン)というルールが追加され、攻撃方法のバリエーションが広がった。(11回より廃止)さらに第7回大会からは有効な攻撃によらないダウンはダウン数に入れない(スリップ)とルールが変更され、判定が微妙になっている。だが相手と接触する前の転倒が目立つようになったために、第11回大会から2スリップで1ダウンをとられるようになり、改めて歩行の安定性が重要になった。
出典:wikipedia
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