鋳物(いもの、)とは、加熱して溶かした金属を型に流し込み、冷えて固まった後、型から取り出して作った金属製品。人類が金属の使用を始めた当初から使われた技法で、古代では自然界に純粋な形で産出する金及び精錬が容易な銀、銅、青銅、黄銅等の銅合金が主に用いられた。鉄の精錬はかなり難しく、武器としての性質も優れていたので、人類史上永らく金より高価であった。現代ではアルミニウム、亜鉛、マグネシウム等の鋳物製品も多数生産されている。型の材料は古代から砂が用いられ、現代においても砂は最も主要な材料である。ただし、砂だけでは、乾燥すると崩れるので、現在はベントナイトを添加した生型(生砂鋳型)や酸硬化性のフラン樹脂や熱硬化性のフェノール樹脂などの粘結剤(バインダー)を加えて、崩れにくくして用いる。砂を用いる利点として以下のものがあげられる。なお、砂型を作るために、鋳造しようとする形状を木で作った木型を用意することが普通。ひとつの木型から、複数の砂型を作ることができる。日本では鋳物師(いもじ)という称号があり、朝廷から認可を受けた。現代に残る鋳物師としては、鎌倉時代に創業した茨城県桜川市の小田部鋳造株式会社、戦国時代に岐阜城下で創業した株式会社ナベヤが有名。特に梵鐘メーカーである小田部鋳造は、全国の14の鋳物師のうち唯一、天皇家から菊の紋の使用を許されて、現在に至っている。
出典:wikipedia
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