ジェガン ("JEGAN") は、1988年公開の劇場用アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を初出とし、『ガンダムシリーズ』の宇宙世紀(ユニバーサルセンチュリー、U.C.)系作品群に登場する架空のロボット兵器。人型機動兵器「モビルスーツ(MS)」のひとつで、地球連邦軍の主力量産機。従来作品に登場する「ジム」やその発展機の流れをくむ機体で、それらの特徴であるゴーグルカバー状の頭部カメラアイを持つ。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』劇中では配備が開始されたばかりの新型機であり、主人公「アムロ・レイ」が所属する「ロンド・ベル隊」の配備機として登場する。劇中ではジムと同じくやられ役だが、主要人物の一人ハサウェイ・ノアが搭乗して活躍する場面もある。『機動戦士ガンダムUC』『機動戦士ガンダムF91』と作中の時代が進むにつれて改修が加えられ、30年以上に渡り運用されている。これらの作品でも基本的にはやられ役であり、『機動戦士ガンダムF91』では最新鋭の小型MSに蹂躙される旧式機としての描写が強調されている。メカニックデザインは出渕裕が担当。当記事では、各作品に登場する派生バリエーションのほか、関連性があるジェダについても記述する。アナハイム・エレクトロニクス社が、ジムシリーズで蓄積されたノウハウを基に自社のMS技術を結集して開発した量産型MS。『ENTERTAINMENT BIBLE.3 機動戦士ガンダムMS大図鑑PART.3アクシズ戦争編』(株式会社バンダイ・1989)132頁における説明では、系統的にはネモ(ネロ系も含む)の発展型に属し、ジムとネモの長所を組み合わせた機体であるとされている。しかし、同書P.42ではジム系MSのほとんどを参考にしているとされ、原型機とする過去の機種との性能差は明確にされていない。また、胸部から腹部へのアウトライン、バーニアアームを備えたバックパック、機関砲がバルカンポッドとしてオプション装備になった頭部など、ガンダムMk-IIに倣った部分が目立つ。U.C.0089年より従来の主力機ジムIIIからの転換が進められ、第二次ネオ・ジオン抗争期のロンド・ベル隊を皮切りに地球連邦軍全体へと配備されていった。なお軍人で指揮官であるアムロ・レイがジェガンの存在をブライト・ノア大佐合流によるラー・カイラム艦載MSとしてもってくるまで存在を知らないという極めて不自然なことが起きている。(アニメージュ版逆襲のシャア及びハイストリーマーより)頭部バイザーは従来のジム系よりもやや大型で、カメラアイは縦に狭く表面積が小さい。また、アゴの部分にはRX-78 ガンダム以降のガンダムタイプMSやRGM-79G/GSが備えてきたものと同様の「オプチカルシーカー」がある。ジム系に比べると胸部ダクトが小型で、被弾に強い構造を持つ。逆に腰部装甲は省略され、代わりに大腿部自体の装甲を二重化することで耐弾性を維持している。これが採用されたのは脚部の運動性向上のためだが、装甲が貧弱だと指摘される原因ともなっている。バックパックは下部に大型1基と小型2基のメインスラスター、上部にはガンダムMk-IIに見られる可動式のバーニアアームを備え、従来の量産機とは一線を画す加速性と機動性を発揮する。燃料搭載量も多く、サブフライトシステムのベースジャバー(『機動戦士ガンダムUC』では可変MSのリゼルやアンクシャも含む)との連携により、長距離移動任務にも対応可能である。標準的な機体色はペールグリーン。基本武装はガンダムMk-IIのものを小型化・固定化した頭部バルカン・ポッド・システム1門と、右腰ウェポン・ラックのビーム・サーベル1基、時限式と感知式の2種の信管を持つ左腰ウェポン・ラックのハンド・グレネード3基。携帯武装として取り回しに優れた短銃身型ビーム・ライフルと、両側に2連装ミサイルランチャーを内蔵するシールドを装備。ビーム・ライフルはシールド裏面にマウント可能で、不使用時の携帯性を高めている。操縦システムも一新され、連邦の量産機としては初めて球状操縦桿「アーム・レイカー」を採用している。これにより操作性は大幅に向上したが、やがて被弾などの衝撃で操縦桿から手が離れやすいという欠点が露呈したため、後のモデルでは再び従来のスティック式に戻された。第二次ネオ・ジオン抗争やラプラス事件(第三次ネオ・ジオン抗争)以降は特に大きな戦乱もなく、連邦政府の軍縮政策も手伝って大小の改修を加えられながらU.C.0120年代初頭までの30年以上も、連邦軍の主力を務めた。これは機体の基本設計の優秀さがあってこそなせる業であったが、やがて台頭してきたクロスボーン・バンガード (CV) の小型MSには対抗できず、20メートルクラスの大型MS終焉の象徴ともなった。その後は連邦軍の量産型MSも、ヘビーガンやジェムズガンといった15メートル前後の小型機に世代交代して行くことになる。なお、就役から60年が経過したU.C.0150年代でも警備用として運用され、実戦記録もあったという。『B-CLUB』29号では第二次ネオ・ジオン抗争時のジェガンの総生産数は80機程度としている。初出作品である1988年のアニメ映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では、第二次ネオ・ジオン抗争時におけるロンド・ベル隊の主力MSとして活躍。同じアナハイム製であるネオ・ジオン軍の主力機ギラ・ドーガとは対等に位置する機体とされているが、映画公開当時の書籍記事の中には、ギラ・ドーガなどと比較して性能の低い機体であると紹介しているものもあり、敵MSを圧倒するような活躍は少ない。νガンダム受領のために不在のアムロ・レイ大尉に替わり、リ・ガズィのパイロットはケーラ・スゥ中尉となったが、最初の戦闘では修理が完了しておらず、やむをえず彼女はジェガンで出撃する。ケーラはネオ・ジオンのレズン・シュナイダーが操るギラ・ドーガとの死闘中に押され気味となり、間一髪駆けつけたアムロのνガンダムに救われる。物語後半ではハサウェイ・ノアが無断で本機に搭乗して出撃し、大型モビルアーマー (MA) 「α・アジール」に搭乗するクェス・パラヤの説得を試みるも失敗。その後、α・アジールをチェーン・アギのリ・ガズィに撃墜されてクェスの死亡を目の当たりにしたハサウェイが逆上し、リ・ガズィごとチェーンを殺害してしまうが、連邦軍はそれに気付いていない。物語終盤では無数のジェガンとジムIII、敵であるギラ・ドーガと共にアクシズに取り付き、共にアクシズをMSで押すという行動に出るも、自身とシャア・アズナブル以外の犠牲を嫌ったアムロのνガンダムが発生させたサイコフレームの共振で発生した光により、アクシズから弾き飛ばされた。なお、ハサウェイが乗った本機は終戦後に連邦軍へ収容された。1997年のゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』のエンディングには後日談として、同作の主人公であるユウ・カジマ大佐が第二次ネオ・ジオン抗争に参加したという言及があるが、同作の小説版ではその際の搭乗機はジェガンであったという描写になっているうえ、アクシズの地球落下阻止に赴いたMSのうち、それを押し返そうとしている途中に弾かれたギラ・ドーガの手を掴んだジェガンのパイロットはユウであったとするなど、映画『逆襲のシャア』のクライマックスに絡めた描写がされている。1991年のアニメ映画『機動戦士ガンダムF91』では、第二次ネオ・ジオン抗争から30年後の時代を舞台として、マイナーチェンジを重ねた最終改良型J、R、M型がフロンティアI守備隊として多数がまだ現役で稼動しているものの、立ち位置は完全にロートル機として描かれている。クロスボーン・バンガード軍の新世代MSには全く歯が立たないため、搭乗パイロット達が逃げ出す相談をしたり避難民を巻き添えにしながら逃走するなど、「この大型ジェガンタイプでは駄目だ」と評された。特に、開戦初期に一撃で首を蹴り飛ばされるシーンは、新旧MSの性能差を象徴している場面である。2007年の小説および2010年のOVA『機動戦士ガンダムUC』には、第二次ネオ・ジオン抗争直後の時代を舞台として、D型をはじめ多数が主要キャラクターこそ搭乗しないものの、これまでの作品とは異なる勇戦ぶりを見せる。当時における最新の主力機であることが緻密な描写によって強調されており、袖付きが使用するガザDなどの旧型MS相手には性能差を見せる場面もある。当時の標準仕様であるD型だけでなく、後述のスタークジェガンやエコーズ仕様などさまざまなバリエーション機や、上位機種となるジェスタおよびジェスタ・キャノンが登場する。配備先は宇宙が優先されていた模様で、地上ではepisode7の冒頭でシャイアン基地に数機配備されているのみである。なお、『UC』に登場するジェガンの各種バリエーション機は、頭部や胴体を中心にパーツバランスが見直され、『逆襲のシャア』時より高頭身にデザインされている。宇宙世紀の次の時代を描いたテレビアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』でも、「前世紀のクラシック・コレクション」として、本機が他の宇宙世紀時代のMSと共に展示されている。漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』に登場。サラミス改級巡洋艦「アラハス」所属のファクトリーチームがジェガンにMSN-00100 百式の設計を取り入れてフレームから再設計した試作機。そのため「改」とは名を打っているものの、実際にはジェガンとは別の機体となっている。装甲材にはガンダリウム合金が使用され、ベース機よりも高出力の新型ジェネレーターを搭載している。しかし、さまざまな実験装備が取り付けられているため、コックピットにはリニアシート、全天周モニターが採用されていないなど、特異な点も持つ(劇中では出撃のたびにコックピット周りに手が加えられていた)。パイロットは連邦軍「アラハス」所属のカザキ中尉。サラミス改級巡洋艦「アラハス」の所属機として、サイド6近辺のコロニー建設の護衛機として配備された。サイド6における連邦軍襲撃作戦の際には度々出撃し、カラード所属のガザWやネオ・ジオン所属のヤクト・ドーガと交戦した。OVA版『機動戦士ガンダムUC』に登場。第二次ネオ・ジオン抗争において運用された初期型ジェガンに推進機能を中心に改良を施した機体。脚部やバックパックの形状がのちのR型に似通っており、肩部がやや大型化しているほか、バルカンポッドがセンサー付きのものに変更されたことなどが挙げられる。『機動戦士ガンダムF91』で登場するジェガンシリーズの装備する物とほぼ同型の大型シールドを装備。劇中ではゼネラル・レビルに配備されている。カラーリングは同艦配備を示すクリーム色と朱色のツートン。漫画『機動戦士ガンダムU.C.0096 ラスト・サン』に登場するMS。型式番号はRIX-003、頭頂高は21.8m、本体重量は34.3t。ジェガンA2型をベースにアナハイムが改修を行った機体。ガンダムGファースト、GFタンクと同様、技術検証計画のために作られたテスト機の1機であり、サイド7宙域で行われる式典用に改装された。『機動戦士ガンダムUC』に登場。後述のスタークジェガンへの換装を前提として、肩部や股間部にオプション用のマウントラッチが追加され、形状もやや異なる。デザインは後年の『機動戦士ガンダムF91』の時代に登場するJ・M・R型などのバリエーション機への繋がりを意識したものとなっている。劇中冒頭では、スタークジェガンの僚機である2機がネオ・ジオン残党軍「袖付き」のNT(ニュータイプ)専用MSクシャトリヤと交戦し、ほかにもロンド・ベル隊のネェル・アーガマ所属機など複数の機体が登場する。OVA版には後述のスタークジェガンのパーツのうち、胸部、脚部、バックパックを装着した状態で、両手にライフルを装備した機体が出撃しているが、シナンジュに撃破される。また、シャイアン基地所属機として、グレーのスプリッター迷彩が施され、マラサイ用のビーム・ライフルを装備した機体が登場している。OVA版『機動戦士ガンダムUC』に登場。特殊部隊「エコーズ」が使用するD型ベースの改修機。機体色は焦茶に変更されており、サバイバビリティを高めるためにセンサーと胸部装甲を追加し、頭部のバルカン・ポッドは追加センサーの替わりに除外されている。劇中で使用するバズーカは予備弾倉をグリップ前方に配した物で、この機体の専用装備ではなく、この年代の連邦軍MSの汎用装備である。episode7「虹の彼方」では、頭部に開閉式の狙撃用バイザーユニット、左脛側面にハンドガン、左肩前面に実体剣のダガー・ナイフ、左腰部にファイア・ナッツ、右前腕にボックスビーム・サーベルを備えたコンロイ・ハーゲンセン機が登場する。序盤はネェル・アーガマの甲板上に設置されたメガ・バズーカ・ランチャーで支援砲撃を行い、さらに強襲してきたシュツルム・ガルスと戦闘を繰り広げる。一般隊員の中には、追手のゼネラル・レビル側のエコーズ機と同族相食む対決をした機体もあった。最終局面ではユニコーンガンダムと共にメガラニカへ向かい、ネオ・ジオングと戦闘を行った。この時はコンロイ機以外のエコーズ仕様機も、左肩にダガー・ナイフを装備していた。D型ジェガンの先行配備型。ゲーム版『機動戦士ガンダムUC』にて登場。型式番号はRGM-89D。シナンジュ・スタインを運んでいたクラップ級に配備されていた機体で、ジムと同様の赤・白のカラーリングが施されているが、目立ちすぎるとのことで不評だった。ゲーム版『機動戦士ガンダムUC』にて設定され、『UC-MSV』として分類されている機体。元々はゲーム内設定の機体であるが、OVA版『機動戦士ガンダムUC』Ep6においてネェル・アーガマに配備されている。ジェガンD型の偵察仕様。頭部が両肩部にかかる程に大型化し、右前腕部にはカメラ・ユニット、左前腕部にはレーザー通信装置を備えたセンサー・ユニットが追加装備されている。ユニットの装着位置が『UC-MSV』版とOVA版では異なり、『UC-MSV』版は肘関節側面に対して垂直、OVA版は平行になっている。センサーの発光色は『UC-MSV』版ではグリーンに統一されているが、OVA版では頭部がイエロー、右腕のカメラがピンクとなっている。OVA版『機動戦士ガンダムUC』Ep7においては、ネオ・ジオン艦隊の位置を探り、そのデータをレーザー通信装置でネェル・アーガマに伝えている。本機が発表されるより先に、漫画『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―』に類似した偵察用装備のジェガンが登場している。こちらのデザインは作者のことぶきつかさによるもので、当時平行して進行していたゲーム版の存在がことぶきには伝わっていなかったため、別にデザインされた。漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』に登場する偵察型のジェガン。元は『CCA-MSV』に分類されている機体。再デザインされて『Gジェネレーション』シリーズなどに登場した後、さらなる再デザインと再設定をされて『機動戦士ガンダムUC』に登場。ジェガンD型をベースとした指揮官用の特務仕様機で、再設計された重装型とは異なり、ノーマル機に追加武装・装甲を施した対艦仕様機である。増加装備はジェガンにジムIIIの長距離支援の運用コンセプトを取り入れることを目標として設計されているため、ジムIIIで採用されたものに近い支援用のミサイル・ランチャーユニットの他、ハイパー・バズーカを装備している。また、使用後にデッドウェイトとなる増加装備は状況に応じて脱着・破棄が可能となっているが、それによって姿勢制御などのバランスが崩れないよう、綿密に調整されている。ライフルはジムIIの使用銃をスケールアップしたものを携行するが、通常のジェガンのライフルを携行する場合もある。腕部の追加ユニットには、ビーム・サーベルかグレネード・ランチャーのどちらかを選択して収納している。また、腰部側面の装備も選択可能となっている。同じD型から派生したエコーズ仕様機と違い、プロト・スタークジェガンから派生して開発されたため、型式番号はプロトと同じ「RGM-89S」となっている。『機動戦士ガンダムUC』の冒頭にて、ロンド・ベル隊所属クラップ級巡洋艦「キャロット」所属機のMS小隊長機として登場。クシャトリヤとの一騎討ちではハイパー・バズーカの散弾による攪乱でファンネルを無力化し、位置取りで優位に立つなど、善戦も見せている。原作小説では接近したところを一刀で斬り伏せられているが、OVA版では最終的には同様に撃破されるものの増加装備を破棄して互角の格闘戦も行っている。同作の原作小説では他にも、クラップ級巡洋艦「テネンバウム」所属機やネェル・アーガマ所属機が登場し、戦闘の末にそれぞれ撃墜される描写があるが、OVA版ではネェル・アーガマに艦載されているのは後述のプロト・スタークジェガンであるという設定になっている。OVA版『機動戦士ガンダムUC』に登場。当初のスタークジェガンのデザインを元に再設定された機体。対艦攻撃専用の機体として、初期型のジェガンを量産性を度外視した改装を施され、少数生産された。胸部追加装甲は一体構造となっており、左右並列式の複座型のコックピットが導入され、左側が機体操縦、右側が火器管制用となっている。初期型がベースのため、コックピットシートのコントロールスティックがアームレイカー式となっている。上記のジェガンとは違い、作戦によっては核ミサイルの運用も可能な機体でもある。ネェル・アーガマへの補充機として配属され、パラオ攻略戦に参加する。漫画『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』では、U.C.0094時のジオン残党掃討(運用試験を兼ねる)時の様子が描かれている。スタークジェガンは元々、明貴美加が『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』公開時にデザインした機体で、ジェガンにジムIIIのような追加武装を施し、核ミサイルを使用できる砲撃戦用機体と設定されていた。『機動戦士ガンダムUC』の発表に伴い、カトキハジメによって再デザインされUC版とし、、明貴版は運用試験機と設定変更された。明貴版は『機動戦士ガンダムUC』のOVA版への登場に際し、本人によって再デザインされている。明貴は当初から複座型と想定してデザインしていたが、再デザイン時まで公にしていなかった。また、複座は前後式と想定していたが、『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』用のデザインで左右並列式を提案され、それを採用した。プラモデル「SDガンダム Gジェネレーション No.04 ジェガン(武装強化型)」で設定された機体。通常のジェガンの両腕を、CCA-MSV版スタークジェガンの3連装ミサイル・ポッドを装備した腕に変更した機体。「BB戦士 010 ジェガン」に新規パーツを追加したキットであり、通常のジェガンも作成できるが、スタークジェガンのデザインとは差異が生じており、組み立て説明書においても別機体として扱われている。『機動戦士ガンダムF91』に登場。ジェネレーター出力、スラスターの増設強化を行った総合性能向上型。しかし、CVの小型MSの性能にはおよばず、特に機動性では歴然たる差をつけられている。なお、劇中には他のバリエーション機が登場するため、便宜上ノーマルタイプと呼ばれる。ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』では、同作の主人公であるベルフ・スクレットの最初の搭乗機として運用されていたが、オールズモビルとの戦闘で損傷してしまっている。『機動戦士ガンダムF91』に登場。J型をベースにコロニー内戦闘を目的に改装されたモデル。腰部には5連ロケットパックが増設されている。便宜上Bタイプと呼称されている。実弾系装備の追加により火力が強化されている。近距離戦を主眼に開発されており、各種ロケットランチャーやビームサーベルの増加など、多様な武器を備える。胸部の排気ダクトが大型になり、他のジェガンタイプとかなり異なる印象を持つ。しかし劇中ではほぼ一方的かつ一瞬で撃破され、J型との区別さえ不明瞭だった。『機動戦士ガンダムF91』に登場。M型(Bタイプ)と同様、J型をベースにコロニー内戦闘を目的に改装されたモデル。便宜上Aタイプと呼称されている。既存のジェガンシリーズの最上位に位置する機体。全体的にバーニアが増強されている一方、肩の側面装甲は省略されている。バルカンポッドの砲門が2門になりビームサーベルも2本となったことで戦闘力が向上し、ライフルも通常型に比べて火力の高いものが採用されている。主に指揮官用に配備された。未だ配備数の少ないヘビーガンやGキャノンの代替機種として生産されたが、劇中でのあつかいはJ型と大差なく(ヘビーガンやGキャノンも大差なく)、一方的に撃破される。漫画『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』に登場。宇宙世紀110年代初頭時に試験されたタイプ。デザイン上は上記のR型とほぼ同じだが、バックパックの形状が異なる他、バルカンポッドのセンサーがない、腕部2連グレネードが両腕にあるなどの違いがある。作中では宇宙世紀0112年2月、北米でのテスト中にバックパックのスラスターが爆発して暴走し、大破している。なお、Fireballという呼称が機体の愛称なのかコールサインなのかは不明。劇中での説明もない。漫画『機動戦士ガンダムF90』に登場。ガンダムF90のデータ収集および試験空域の早期警戒を目的として、サナリィがジェガンをベースに改装した機体。頭部ゴーグルセンサーが大型化しているほか、大型のレドームや各種センサーを追加している。強襲偵察機と異なり戦闘を目的としておらず、また各種センサーへの影響を考慮して武装はマシンガンが採用されるにとどまっており、ジェガンに比べると火力は貧弱なものとなっている。一部の資料では型式番号がRGM-89Aとなっているものもある。なお、操縦席内はジェガンと同一。サナリィが開発したF90の運用テストが行われていた際、随伴してデータの収集を行っていた。その後火星独立ジオン(通称:オールズモビル)によるF90 2号機強奪事件を受けたことにより艦隊編成に組み込まれ、火星に向かうまでF90 1号機のテストデータ収集を継続する。火星圏での戦闘でF90 1号機、ギラ・ドーガ改と共に降下船で火星へと降り立つが、到着直後にRFギャンの襲撃を受け中破、拿捕される。プラモデル『1/144 ジェガン』取扱説明書が初出で、その後『CCA-MSV』に分類されている。ジェガンの再設計機だが、実際の設計はジェダをベースとしている。両肩にビームランチャー2機、腰部にミサイルポッド2機と追加の前後装甲を装備。ムーバブルフレームは流用しているが、ジェネレータを換装し脚部も改造強化している。バックパックも推進力を強化した専用のものとなっているがバーニアアームは短く機動性は重視されていない。ベース機からコンセプトを変更して往年のRGC-80を髣髴とさせる支援型として完成し、カラーリングも赤と白のジム系を彷彿とさせる配色となっている。ジェガンタイプのバックパックとは別種のバックパックも存在する。キャノン付バックパックも装着予定であった。一応宇宙戦にも対応するが陸戦主体に考えられた機体である。プラモデル『1/144 ジェガン』取扱説明書によると試作機でデータを収集し量産準備が進められているらしい。なお、「B-CLUB」29号記載のジェダ解説部分に“ジェガンは実戦配備されると装甲の貧弱性等の欠陥が明らかとなり、急遽RGM-88XがRGM-90として採用され、局地戦用MSとして連邦軍の主要基地に配備された”との記述がある、これが本機を表しているかどうかは不明。同記事によると、本機体の生産数は40機程度とされている。「B-CLUB」29号に登場。生産ライン上にあったRGM-89 ジェガンの一部装甲強化(部分的にガンダリウムを使用)とメインエンジンの改良を施した機体。RGM-91Sは20機存在すると言われているが、正確な数は政府高官のみが知るところで定かではない。外観上の違いはバルカンポッドとバックパック形状および、脚部・股間部のアポジモーターの存在などである。「B-CLUB」29号に記述のみ登場。BWS付きジェガンとされる。ただ、リ・ガズィの段階からBWSユニット離脱時の危険性が指摘されており、ジェガンに装備した場合特攻兵器と言っても過言ではないとされている。研究が進められたらしいが実機が存在したかは不明。デザインも存在しない。雑誌「ガンダムエース」2007年7月号のコーナー「データガンダム」にも名前だけ登場。PCゲーム『SDガンダムウォーズ』に登場したアースサイド軍所属のゲームオリジナルMS。アクアジムの上位機体である。偏向ビームライフルとビームサーベル、対艦ミサイルを装備している。近藤和久の漫画『機動戦士ガンダム ジオンの再興』に登場。RGM-89の陸戦型で、連邦地上軍の主力機として使用された。型式番号はRGM-89T。宇宙軍では本機さほど評価されなかったが、地上軍ではその評価は逆転している。待望の重武装機として歓迎された本機は、RGM-89やMSA-003「ネモ」と逐次機種転換されていったものの、そのベースは遅々たるものであり、U.C.0089年のアフリカ戦役には僅か3機しか配備されていなかったという。小説『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』に登場。RGM-88Xと呼ばれる機体は2種類存在し、当初に設計された機体はジムII、ジムIII、ハイザックの3機種の代換となる後継機として、またガンダムMk-IIの純然たる量産型として計画されたが、連邦軍の軍縮政策によるMS開発予算削減の煽りを受けてコストダウンを余儀無くされ、試作機が6機製作された時点で開発が中断された。その後、同一プロジェクトとして再開し、初期に製作した試作機をベースにコストに見合う様に再設計された後に本機をベースにしてRGM-89 ジェガンが完成した。なお、初期に製作されたRGM-88Xの内1機はテスト飛行中に事故により大破・喪失し、2機は保守パーツ用として解体された。残った数機はロンド・ベルへ納入され、再設計されたRGM-88Xの内何機かはRGM-90に改装された。しかし、RGM-89が実戦配備されると装甲の貧弱さ等の欠陥が指摘され、急遽RGM-88XをRGM-90として採用、局地戦用MSとして地球上の主要基地に配備されている。RGM-90となった88Xも実数は40機程度といわれる。その外観に関しては、ジェガンの初期デザイン画稿の意匠があてられている。出力は劣るもののガンダムMk-IIと同型のバックパックを装備予定だった。シールド、サーベルもMk-IIと同規格のものだが、ライフルに関しては独自の形状のものを装備している。ジェガンのプロトタイプという設定だが外装については全体にわたって細かく形状が違いほぼ別物と言ってもい。劇中では 巡洋艦「ラー・ザイム」に配備された(3番機から6番機までが搭載されている)。コロニー内においてエグムのMSと交戦し1機が大破した。なお、アムロ・レイはリ・ガズィ搭乗前に3番機を使用していた。ハイ・ストリーマーがアニメージュに連載された当時、星野之宣の描いたジェダは両肩に円筒状のポッドを乗せ、腰部から大型のバインダーが伸びていた。その後、ジェガンとの連続性が考えられるようになり、雑誌『B-CLUB』誌上にてRGM-89 ジェガンのプロトタイプとして掲載され、上記のような設定が後付けされた。RGM-88X発表当初はジェダが同一機体であるとの記述が無かったが、電撃ホビーマガジン2010年2月号にてRGM-88X=ジェダと設定された。「B-CLUB」29号に登場。雑誌「ガンダムエース」2007年7月号のコーナー「データガンダム」にも名前だけが登場している。
出典:wikipedia
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