『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』(ビーストウォーズ ちょうせいめいたいトランスフォーマー)は、カナダ製作のテレビアニメ作品。トランスフォーマーシリーズの一作である。1997年(平成9年)10月から1998年(平成10年)3月まで、テレビ東京系列と一部独立UHF局で放送。全26話。20周年記念に当たる2016年5月7日に『トランスフォーマーFES 2016 ビーストウォーズ復活祭』というイベント開催が行われた。カナダのメインフレーム社で制作された「BEAST WARS: TRANSFORMERS」第1シーズンの日本語吹替版である(2014年11月20日、が「BEAST WARS: TRANSFORMERS」シリーズの販売権を取得した)。メインフレーム・エンタテインメントにより「リブート」の次に世界2番目の全編3DCGによるテレビアニメとして制作されている。なお、初期玩具パッケージには「世界初! 100%CG変形ロボット連続TVアニメーション」と書かれたシールが貼られているが、リブートが変形ロボットものではないためにかろうじて嘘ではないものの限りなく欺瞞である。米国ではシンジケーション番組として1996年から1997年まで放送され、1999年からはフォックス放送内のFox Kidsで放送されるが、一部のシーンがカットされている。カナダではYTVにて放送。この作品以降、「トランスフォーマー」におけるサイバトロン総司令官は(G1コンボイとは別人の)コンボイタイプに統一されることになり、G1の時系列からは独立したシリーズも登場するようになる。なお前作『戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV』まで放送局は日本テレビ系列で提供クレジットはブルーバック画面であったが、今作より放送局がテレビ東京に変わり、同時に提供クレジット画面はイラスト入りの静止画となっている。『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』から数百年後の未来、サイバトロンとデストロン、そしてユニクロンの三つ巴の戦争(グレートウォー)が終結したセイバートロン星では、両者が共存し平和と繁栄の時代を築いていた。しかし、サイバトロンが極秘に保管していたエネルゴンの源泉が記録されているゴールデンディスクを、初代メガトロンの後継者を自称するメガトロンとその部下が強奪、エネルゴンを狙い外宇宙へと逃亡してしまう。数ある追撃艦の中、唯一彼らに追いつくことができたサイバトロンの探査船「アクサロン」の乗組員達は、本来の任務を中断、メガトロンのデストロン戦闘艦「テラクラッシャー」が使うトランスワープの痕跡を辿りながら追跡、ワープアウト直後のある惑星の衛星軌道上で交戦するが、双方深刻なダメージを受けた上、惑星の重力圏に捕まり、墜落していった。アクサロン艦長コンボイの判断により探査船のプロトフォーム(素体)状の乗組員を衛星軌道上に放出。船内の乗組員達も全員無事ではあったが、船は飛行能力を失い、惑星外へ一切の通信手段を失ってしまう。さらにこの惑星はエネルゴンの影響が強くロボットモードでは負担が大きすぎる為、惑星の生物をスキャンした上で環境に合わせた、動物への変身体(ビーストモード)を余儀なくされる。その後、探索に出掛けたコンボイ達は同様の理由でビーストモードと化したメガトロン一味と遭遇する。コンボイは話し合いで解決しようとするが、エネルゴンの源泉を前にしたメガトロンが当然聞き入れるわけはなく、両者はそのまま戦闘に突入、しかし5対4という数の差の上に、仲間達が好き勝手に戦い、全く連携が取れていない状況では勝てる見込みはなく、コンボイは負傷、そのまま撤退する。だがアクサロンを目前にした所で、デストロンを追放されたダイノボットがサイバトロンの司令官の座を賭けて、コンボイに戦いを挑んで来る。両者は互角の戦いを展開するも、まとめて葬らんとするデストロンの奇襲で対決は有耶無耶のうちに終わり、コンボイは仲間達の反対を押し切りダイノボットをサイバトロンの一員に迎える。元デストロンのダイノボットを加えたサイバトロンは、エネルゴン鉱山でデストロンとの5対5のビーストモードでの総力戦が始まる。ダイノボットの加勢もあり、デストロンの撃退に成功するが、メガトロンは未だ健在で野放しにすることができなかった。コンボイはこの未開と未知の惑星に留まることを決意する。ここにサイバトロンとデストロンによるビーストウォーズが始まった。全長、体重などは日本で発売された書籍に準ずる。彼らのセイバートロンモード(母星での姿)は後年ボットコンなどの限定トイという形で立体化された(いずれも既存のキャラクターのリデコやリペイント)。原語版には本来、トランスフォーマー旧シリーズ(アメコミ版の設定も含む)との連なりや、惑星エネルゴアで両軍の行動を伺う第3勢力「エイリアン」の存在などの複雑な設定が絡んでいたが、日本放送版では両軍の名称を旧シリーズ同様「サイバトロン」「デストロン」(原語版ではそれぞれ「Maximals」「Predacons」)とするなど、日本版における名称のほとんどが使用されているほか、オプティマス・プライマル(Optimus Primal)の名前も“コンボイ”としている。変形の際の掛け声も原語版では両軍異なるが、日本語版では「変身」に統一されている。声優陣によるアドリブを盛り込んだコメディタッチな脚色がなされた。番組放送前のアイキャッチでは、画面編集と、他番組や時事ネタなどを扱ったセリフをキャラクターに話させるなど、翻訳作品の範囲を超えた独特の雰囲気となっている。この手法は注目を浴び、出演者は後の現場で「ビーストウォーズ見てました」とたびたび声をかけられるようになったほか、チータス役の高木渉は冬のソナタの吹き替えの仕事で、スケジュールの都合で一緒にアフレコすることが出来なかった萩原聖人が「次のゲストの高木渉さんってビーストウォーズに出てた人でしょ?会いたかった」と周囲に漏らしていたことを他の出演者から聞いたという。また、本作に出演したいという声優も多くいたが、音響監督の岩浪美和は「これはセンスと技量を相当問われる仕事」であるとしてその多くを断っていた。また、ラットルが「人生ってのは、"人が生きる"って書いて人生なの。オイラ、ネズミだからネズミ生。」と言う洒落(正しくは"鼠生(そせい)"とするべきだが)にテロップが流れ、それに対してエアラザーが「バラエティじゃないんだからテロップ出すなよ。」とツッコミを入れるなど、ギャグにあわせての編集まで行っている。二か国語放送ではなくステレオ放送だったのも、日本版独自の演出が多いことに起因するものである。そのため『マイリトルポニー〜トモダチは魔法〜』では、ハズブロが初の二か国語放送である。加えて、この作品と『メタルス』は元々は1つの作品だったが、当時海外では『メタルス』が展開中で日本放送が間に合わなかった。その為、本作(『メタルス』を含む)の未来に当たり、日本オリジナルの『ビーストウォーズII』と『ビーストウォーズネオ』を挟み放送することとなった。最終回放送直後、抗議の電話が殺到した。テレビ放送前の先行販売を経て変形玩具も発売された。ビースト/ロボットの変形に加えて、関節の可動範囲やアクションギミック機構など完成度が高い。また玩具オリジナルの戦士や、色違い・あるいは特典付の限定版も発売された。この玩具展開の大きな特徴として、各トランスフォーマー単体のほか、サイバトロン、デストロン各1体の「対決」セットが販売された(これは後のシリーズも同様)。キャラクタークレジットは、最初の2話のみエンディング中、各々が声を演じたキャラクターの口癖などが挿入されていた。番組のターゲットが幼年層であるためのアピールである。また、この「声優の名字と名前の間に言葉を挿入する」という手法は、本作と同じく岩浪が音響監督を務めていた『ツインビーPARADISE』と同じである。『魔弾戦記リュウケンドー』終了後のタカラトミー提供の番組枠において、その後の番組がないこと、新たな企画が間に合わないことなどの事情により、ビーストシリーズ10周年記念などの事情も相まって再放送が決定。同枠で短い期間ながら再放送が行われた。番組開始前の番宣は新たに子安によってなされている。再放送時のサブタイトルは以下の通り。括弧( )内は通常話数 新キャラが登場するエピソードは必ず放送されている。括弧( )内は海外版話数。13、14話は1時間スペシャルとして朝8時に放送。いずれも販売元はパイオニアLDC。『CG版ビーストウォーズ 激突!ビースト戦士』のタイトルで1998年12月より公開された。同時上映は『CG版ビーストウォーズメタルス(一作目)』『ビーストウォーズII ライオコンボイ危機一髪』。終盤のエピソードを中心に再編集したもの。ストーリーに変化は無いが、アフレコし直されており、セリフが若干異なる。なお、『メタルス』14話で「前のシリーズの最終回をVTRで観る」シーンがあるが、実際に使われているのはこちらの劇場版の映像である。予告ナレーションはコンボイ役の子安武人とラットル役の山口勝平が担当。いずれも販売元はパイオニアLDC
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