『宇宙からのメッセージ 銀河大戦』(うちゅうからのメッセージ ぎんがたいせん)は、1978年(昭和53年)7月8日 - 1979年(昭和54年)1月27日まで、テレビ朝日の土曜日19:30-20:00枠で放送された、東映制作の特撮テレビドラマ。全27話。映画『宇宙からのメッセージ』(以降、「映画版」)の映像や造形物の流用を前提に、忍者物・東洋的イメージの要素を盛り込んで企画・制作された。本作の設定は『宇宙からのメッセージ』の100年後となっており、ガバナス帝国に侵略された第15太陽系の惑星(地球ではない)を舞台としたレジスタンス活劇が描かれた。『南総里見八犬伝』をモチーフとしていた映画版に対し、本作では忍者ものの要素を取り入れている。東映京都テレビプロダクションが実制作を手がけ、伊上勝の脚本もシリーズ構成を重視していたことから、『仮面の忍者 赤影』や『隠密剣士』を彷彿させる、連続活劇ドラマが本作の特徴でもあった。また、太秦撮影所による制作ということから福本清三や西田良など時代劇の俳優も出演していたが、同撮影所の本格的な特撮ヒーロー作品は、現時点では本作が最後となっている。本作での時代劇を意識した剣劇とJACによるアクションの組み合わせは、その後の東映特撮ヒーローのアクションに影響を与えているとされる。東映まんがまつり(1978年7月22日公開)用に、21分の劇場版も作成された。第1話こそ10.9%の視聴率を記録するが、第2話では5.2%に急落。以降の平均視聴率も6%台に低迷した。同時期の『スパイダーマン』は1話につき500万円の予算だったが、本作は1話につき1000万円の予算(半年間の放映契約で予算総額は約3億円)を投入した超大作で、破格の予算を投じた作品ゆえに平均6%台の低視聴率が大問題になり、『仮面ライダー』以来の土曜日19:30-20:00枠を失う結果になった。フランスでは『"San Ku Kaï" 』というタイトルで放送されて大人気となり、全話を収録したDVD-BOXが日本よりも先に発売された。フランス版でのリアベ号の名称でもある“San Ku Kai”という題名にこれといった意味はなく、ただ単にフランス人にとって東洋的なニュアンスを持つフレーズを並べたものだという。第15太陽系の惑星アナリスは恒星間国家太陽系連邦(首都星:地球)統治下の植民星だったが、かつて太陽系連邦(当時の国号は「地球連邦」)とも星間戦争を交えた敵対国家ガバナス帝国に電撃的に侵攻される。アナリス出身の若者で、ゲン一族の一人でもあるハヤトは父に呼び戻され、リュウ(実は、ハヤトの父の弟子の一人)と猿人バルーが所有・操縦する宇宙船で帰郷を果たすが、一足先にイーガー副長率いるガバナス帝国上陸部隊の一隊によって惨殺されていた家族の惨状を目の当たりにする。愛する家族の敵討ちの為、リュウ達の加勢も得てアナリス上空空域のガバナス軍を追うが、自衛程度の武装しか持たないリュウ所有民間宇宙船の攻撃能力では所詮、多勢に無勢であり、奮戦するも窮地に陥る。ハヤトは自らの私闘に巻き添えを負わせたくないリュウ、バルー両名を、当人らの承諾も得ずに脱出カプセル射出で船外へ強制退船後、ガバナス軍の返り討ちに遭いリュウの船は大破。ハヤトは帆船型宇宙船プレアスターに乗った謎の美女ソフィアに救出され、約100年前にガバナスの脅威から宇宙を救った伝説の宇宙船リアベ号と、2機の宇宙戦闘機を彼女から託される。ハヤトは、父から同じく格闘術を学んでいた“流れ星”のリュウや、猿人バルーらの協力も得て、宇宙忍者"まぼろし"を名乗ることで、ガバナス帝国との再度の全面戦争勃発を恐れる太陽系連邦から見捨てられた第15太陽系の民を救うべくレジスタンス活動に身を投じる。制作協力当時発売されていたシングル版にはこの両曲が収録されていたが、劇中で使用されているエンディングテーマはメロディこそ同じではあるものの全く別のアレンジがされている別のバージョンである。メインスポンサーのポピーから、主人公側のメカを中心とした商品展開がなされている。主役メカのリアベ号はポピニカとプラデラが発売された。ポピニカはDXとスタンダードの2種あり、DXポピニカとプラデラでは色こそ本編とは大きく異なるブルー系のカラーリングになっていたものの(これは本作の前身である映画のポスターイラスト等で描かれた際のカラーリングを参考にしていると思われる)2機の宇宙戦闘機との合体・分離ギミックが忠実に再現された。スタンダード版ポピニカのリアベ号も存在するが箱の作品ロゴを見る限り『銀河大戦』ではなく、映画版のアイテムとして発売されたものがそのまま継続販売されたと思われる。またポピニカブランドのフックトイ『ポピニカダッシュ』でもリアベ号が発売されていた。これはプルバックゼンマイでアイテム本体を走行させられるギミックを持っており、分離時のアーム展開ギミックは省略されているものの2機の宇宙戦闘機は本体への収納状態のままスプリングによって発射できる様になっていた。リアベ号の玩具のパッケージは、その殆どが商品そのものを見せる透明パッケージ仕様になっていたが、スタンダード版ポピニカだけは撮影用プロップの写真を利用した全面紙箱になっている。リアベ号と合体する2機の宇宙戦闘機・ギャラクシーランナー(リュウ号)とコメットファイヤー(ハヤト号/バルー号)もポピニカで発売された。これらのアイテムのパッケージには撮影に使用されたプロップの写真が使われていたが、実際に本編で登場する機体ではなく映画における「改造前」の機体のものだった。その他ロボット・トントが超合金で、謎の美女ソフィアの宇宙帆船プレアスターがポピニカで発売された。また主人公「まぼろし」や「流れ星」のソフビ人形も発売されていた事が確認されている。他にはバンダイのカプセル自販機用にダイキャスト製のリアベ号とギャラクシーランナー、コメットファイヤーが発売されていた。価格は1回100円。廉価トイのため各部の稼動ギミックなどはなかったが、本体裏面にはコロ車輪がついていて平らな場所で手で転がして走らせる事ができた。余談だが、近年バンダイがカプセル自販機で展開した「カプセルポピニカ」(かつてのポピニカをパッケージを含めたミニチュア・レプリカとして再現した商品)で、ギャラクシーランナーとコメットファイヤーもラインナップされていた。当時バンダイ本社とは別会社となっていたバンダイ模型ではリアベ号、ギャラクシーランナーとコメットファイヤーを各500円で発売。リアベ号は後に『1/160 リアベ・スペシャル』としてパッケージを変更(商品名表記をカタカナの『リアベスペシャル』から英語の『LIABE Special』にした他、パッケージアートをイラストから作例写真を使ったものに変えている)の上、価格を100円上げた600円で販売している。ギャラクシーランナーとコメットファイヤーはゼンマイ走行のギミックを搭載したノンスケールモデル。ショウワノートからは、文具類が発売された。新谷かおる作画のコミカライズ版が、講談社『テレビマガジン』1978年8月号から12月号まで連載されていた。また徳間書店のテレビランドでは、石森プロ所属のシュガー佐藤の執筆によるコミカライズ版が放送開始から終了に合わせて連載された。新谷かおる版は、以下のコミックスに収録されている。
出典:wikipedia
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