東北科学技術短期大学を前身として、1999年に開学した総合大学であり、3学部7学科、1研究科2専攻で構成される。東北文化学園大学は1999年に開学。医療福祉学部、総合政策学部、科学技術学部の3学部と大学院の健康社会システム研究科からなり、入学定員は学部が675名、大学院が24名である。仙台駅から5駅目の国見駅前にキャンパスを構えており、キャンパス内には東北文化学園専門学校の校舎が併置されている。建学の精神は、「絶えざる技術の進歩、高度情報化、国際化、高齢化」を背景に、学問と研究を通じて、「自ら考える力と習慣を身につけ、必要な専門技術を修得した人材の育成」を目指し、「新世紀に生じうる未経験のさまざまな問題に対応して豊かな将来社会の開拓に寄与すること」である。この建学の精神に基づき、医療福祉、政策(アントレプレナー)、情報や建築など科学技術の専門職を育成している。さらに、以上の実学志向の専門教育の実施に当たっては、以下の5つの教育理念を掲げている。教育・研究における特色は下記の4点が挙げられる。外国語、情報処理、経済学、社会学などは3学部共通の基礎科目とした上で、専門科目についても他学部の履修、単位取得を認めており、学生の履修科目選択の機会を豊富に設けている。また、学部間で共通する分野については共通テーマを掲げ、多学部が連携して教育と研究を行っている。また、「専門職連携セミナー」として、9つの専門職(看護師、保健師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士)を目指す学生が集う「合同実習報告会」を実施し、学生が自らの専門性を明確にするとともに、他の専門職との相互理解を深める教育を提供している。教育支援センター(Eサポ)において、全学生を対象に、「対話する力(考える力+聴く力+話す力)」を育み高めることを目的として、「てつがくカフェ@TBGU」「朝カフェ」「クリティカルシンキングセミナー」など多彩なセミナーを自由参加形式で展開している。セミナーの多くはカフェ形式で、普段交流することがあまりない他学部の学生や教職員が集まり、お茶やお菓子を楽しみながらリラックスした雰囲気のなかで行われる。外国語については、英語はもとよりアジア言語(中国語、韓国語)の十分なコミュニケーション能力を習得する機会を提供している。また、情報処理能力を習得させるため、コンピュータ室のほかに、学生が自由にパソコンを使える自習室やノートパソコンの貸出し制度を整備している。全人教育のため、演習はもとより、研究会、ゼミナール等は少人数編成をとっており、学生個人に対する専門的アドバイスを可能にしている。さらに、スチューデント・アドバイザー制度を採用しており、学生一人ひとりにSA教員が配置され、「大学での学び」「学生生活全般」「学内での人間関係」など、新入生や在学生のさまざまな不安に対して相談に応じている。また、「ラーニング・コモンズ」として、教育支援センターでは交代制で教員が配置され、勉強の仕方や授業の復習、自己学習、レポートや論文などの書き方など、学生のさまざまなニーズに対応しており、個別指導のほかグループ単位で指導を受けることもできる。教育支援センターは、自習やグループ学習のスペースとしても利用できる。さらに、豊かな現場体験を有する講師陣による講義が開講されるとともに、フィールドワークとして、臨床実習や現場見学の機会も多く取り入れている。ほかにも、スチューデントジョブとして、学内で学生が担える業務を有償ボランティアとして斡旋する奨学支援制度を用意している。スタッフの時給は800円からである。地域連携センターを設置し、学生が行う地域貢献活動を支援するためにボランティア・ポイント制度を運用しており、ボランティア・ポイントが単位取得の評価対象となっている。また、地域社会に対する貢献度が高い学生を表彰の対象としている。東日本大震災後は「定点観測プロジェクト」を立ち上げ、宮城県内の沿岸被災地を定期的に訪問しているほか、今後いつ起こるか分からない災害に備えるガイドブックを制作した「未来・心と心を繋げるプロジェクト」、仮設住宅を定期的に訪問する「NSプロジェクト」、被災者の生活支援、健康支援を行う「健康支援隊」が実施されている。1997年に文部科学省に四年制大学の開学認可申請を行った際、提出された開学資金のうち50億円超は実体のないものであった。その結果、開学後早々に自己資金確保に行き詰まり、元理事長は二重帳簿等による不正経理処理を指示することになった。2003年にその事実の一部が発覚すると、主力銀行等からの運転資金の借り入れができなくなり、2004年6月21日に民事再生法を申請するに至った。2004年12月22日に再生計画の認可が決定し、2005年1月27日に再生計画の認可決定の確定を受け、再生計画が進められることになった。この間に、申立前の理事長と全理事(学則上の理事を除く)が退任し、新理事長には弁護士が就いた。そして2008年1月28日、再生計画の認可決定の確定後3年の経過によって、東京地方裁判所の決定により民事再生手続が終結した。さらに、2013年から土屋滋が理事長となり、理事・評議員が一新された。具体的には、学長が理事長を兼ねるとともに、理事・評議員も、大学の各学部長など学内の各部局の代表から構成される民主的な体制が構築された。2014年10月の完全返済に向け経営再建を進めていたが、2014年6月に繰り上げによりすべての弁済が完了している。2014年度の主な経営指標は、流動比率が108.7%、自己資金比率が90.8%、負債比率が9.2%、総負債比率が10.2%で、総負債比率、負債比率ともに全国平均を大きく下回っている。大学の母体は、1978年に開設した宮城デザイン専門学校(現東北文化学園専門学校)である。医療・福祉・工科・情報のライセンススクールとして発展し、東北科学技術短期大学を経て、1999年に開学した。その際には、市立大学構想を断念していた仙台市から8億1,000万円の補助金が交付された。2003年には大学院を設置したものの、2004年に経営難により民事再生法を申請し、2008年に民事再生手続の終結決定が認可された。2013年に東北大学医学部教授であった土屋滋が理事長となり、理事・評議員を一新し、経営再建を果たすとともに、ラーニング・コモンズやTBGUプロジェクトなど、時代のニーズに応える実学を充実させる取り組みがなされている。2014年度の私立大学等改革総合支援事業に「図書館と教育支援センターにおけるラーニング・コモンズの創出・活用」が採択され、2,737.7万円の交付を受け、学生ホールと図書館がリニューアルされ、新しい教育支援センター(Eサポ)が設置された。センターには、自主学習コーナー、グループ指導スペースが設けられ、センター教員2名、教育アドバイザー1名が配置され、学生からの要望に応じて個別指導やグループ指導に応じている。大学通信(東洋経済新報社)が2015年7月に全国の進学校の進路指導担当教諭を対象に行った「教育力の高い大学」調査では、57位にランクされ、東北地方の私立大学で唯一ランクインした各種試験に対しては、受験料・検定料の補助制度が設けられている。総合政策学部では、日商簿記検定、宅地建物取引士、ファイナンシャル・プランニング技能士、公認会計士、社会保険労務士、税理士などに対する補助制度が設けられている。科学技術学部では、情報系の国家試験や英語の検定試験などの受験料が補助されている。また、各種試験の受験をサポートする課外講座(無料)が多数開講されている。たとえば、総合政策学部では、簿記、ファイナンシャル・プランナー、宅地建物取引士などの受験講座が開講されている。また、公務員を志望する学生には、教養科目の受験講座も用意されている。科学技術学部の知能情報システム学科では、基本情報技術者試験の午前試験が免除されるe-Learning認定講座が開講されている。建築環境学科では、在学中の資格取得を目指す「資格取得プログラム」が設けられ、カリキュラムと連動しており、資格試験に合格すれば「特定実習」の単位として認定される。臨床工学科では、臨床工学技士国家試験、第一種・第二種ME技術実力検定試験に向けて、教員がガイダンスと対策講座を実施している。2015年度の在学生は、男性が53%、女性が46%。出身高校の所在県は宮城県が55%で最多。実家からの通学生が57%を占め、一人暮らしは38%である(ほかに学生寮の入寮生もいる)。家賃は月額4.5万円未満が58%を占める。奨学金利用者は56%である。学生同士の親睦を図り、文化、体育、学生生活の向上に資するために学友会が組織され、以下の機関が設置され、学生による自主的な運営とイベント開催がなされている。学友会の運動部会、文化部会としてサークル・同好会が結成されている。学生の自主的活動には資金援助がなされ、優秀者に対する表彰制度や報奨制度も設けられている。サークル室は、1号館地下、5 号館(本部棟)地下、体育館に計27室設置されている。2015年に活動実績のあるサークルと同好会は以下の通り。バスケットボール、バレーボール、ハンドボール、準硬式野球、剣道、バドミントン、陸上競技、スノーボード、フットサル、弓道、ソフトテニス、卓球、ダンス、軟式野球、吹奏楽、軽音・JAZZ、児童、情報技術研究会、ADAPTED SPORTS、東北文化学園混声合唱団、手話、献血。トレーニング、インドア、硬式テニス、サバイバルゲーム、韓国語、ソフトボール、演劇、オープンキャンパススタッフ、癒しのアロマ、てつがく、図書、Working Dog's、ボウリング。「文化学園祭」が、文化祭実行委員会、学友会、東北文化学園専門学校自治会の主催により毎年10月に二日間にわたって行われる。オープンキャンパスと同時開催される。バスケット、バレーボール、フットサルの三種目で、学部や学年を超えてチームが編成され、教職員も参加する。宮城県内の高校生と大学生・専門学校生がダンスを通じて「つながる」ことをコンセプトにしたイベント。平成17年から、パロリンピック(障害者を対象とした国際スポーツ競技会「パラリンピック」にちなみ、知的障害を持つ方とともに楽しむスポーツレクリエーション大会)を開催。医療福祉学部保健福祉学科生が学生ボランティアとして参加している。第1期生が卒業した2003年に「東北文化学園大学同窓会」が結成された。機関紙「KIRARI」の発刊、ホームページ等の管理運営、会員名簿の整備及び管理、講演会、懇談会(ホームカミングデー)などの開催、進路・就職支援などの在学生に対する支援を行っている。以下の他、多くの講義室・実習室を配置。東北文化学園専門学校主に医療福祉学部の実習室を配置。視覚機能学専攻の実習設備、教員研究室を配置。本部と看護学科の実習室などを配置。アリーナ、ランニングコース、トレーニングジム、剣道場、柔道場など。キャンパスから徒歩10分に総合運動公園が設置されており、授業や研究のほか課外体育活動などで使用されている。
出典:wikipedia
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