西武有楽町線(せいぶゆうらくちょうせん)は、東京都練馬区内の練馬駅 - 小竹向原駅間を結ぶ西武鉄道の鉄道路線である。ラインカラーは()柿色。駅ナンバリングで使われる路線記号はSI。旧都市交通審議会(現在の交通政策審議会)の答申第10号にある8号線(有楽町線)の一部であり、西武池袋線と東京地下鉄(東京メトロ)有楽町線・副都心線を連絡している。「西武秩父線」と同様に「西武」を含めた「西武有楽町線」が正式な路線名であるが、これはこの都市交通審議会答申の8号線(有楽町線)の一部であることに由来し、東京地下鉄の「有楽町線」と区別するためのものであり、愛称や通称ではない。練馬駅構内以外は全区間が地下区間で、地下鉄乗り入れのために車内信号閉塞式 (ATC) を西武鉄道で唯一採用している。さらに、西武鉄道で唯一の全区間複線の路線でもある。起点は練馬駅であるが、列車運行上は小竹向原駅から練馬駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りとなっている。現在は本路線を経由して飯能駅 - 新木場駅間(東京メトロ有楽町線)ならびに飯能駅 - 元町・中華街駅間(副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線)で相互直通運転を行っており、もっぱら池袋線と東京メトロ線をつなぐ連絡線的な役割となっている。線内列車は設定されていない。小竹向原駅が起終点となる列車も上下の初電・終電各1往復のみで、それ以外の列車は東京メトロ線と直通運転を実施している。列車種別は快速急行・急行(臨時)・快速・準急・各駅停車が以下の区間に設定されているが、本路線内は全列車が各駅に停車する(快速急行も本路線系統に限り練馬駅に停車する)。朝の最小運転間隔は2分、日中は1時間あたり8本程度運転でこのうち2本(おおむね30分おき)が快速急行である。快速急行・快速・準急の全列車と一部の東京メトロ副都心線直通の各駅停車については小竹向原駅で種別変更を行う。西武ドームでの野球開催時に限り、新木場・渋谷方面からの西武球場前行が運行される。池袋線との直通運転を開始した1998年シーズンから東京メトロ有楽町線直通、2008年6月14日から副都心線直通が設定され、新木場・渋谷発の西武球場前行が運転されるようになった。2013年3月16日以降は、元町・中華街発の西武球場前行きが設定され、横浜方面からの西武ドームアクセスが改善した。以下の記述は2013年3月16日改正のダイヤに基づく。使用車両は後節を参照。このうち自社の6000系電車で運転される場合は先頭車の前面にヘッドマークが装着されていることもある(埼玉西武ライオンズの球団ロゴマークのヘッドマークの使用が多いが、場合によっては埼玉西武ライオンズのチーム応援キャンペーンや埼玉西武ライオンズの人気選手の応援企画の特製ヘッドマークを掲出して運転されることもある。さらに、プロ野球オープン戦やパ・リーグ公式戦開幕・オールスターゲーム・プレーオフ・日本シリーズといった試合の開催時には、開催記念の特製ヘッドマークを掲出して運転されることもある)。1998年の運行開始当初は夏休みやゴールデンウィークなどの限られた期間中の野球開催日に新木場発の清瀬行を延長する形で下り2本だけの運転であったが、2001年頃のダイヤ改正から西武線の野球開催時の増発ダイヤに組み込まれ、西武ドームでの公式戦全試合やオープン戦などの野球開催時に上下数本が運行されるようになった。なお、車両運用上の都合や折り返し時間の関係等により、本来のダイヤ上では東京地下鉄の車両で運転される列車を西武鉄道の車両(6000系)に車種変更して運行することがある。例として事前に小手指駅(車種変更を行う折り返し駅)で東京地下鉄の車両から西武の車両(6000系)に車両交換を行い、本来の東京地下鉄の車両は小手指の車庫に入る(車種変更を行う折り返し駅によっては小手指または武蔵丘の車庫まで回送される)。車両交換後の西武鉄道の車両は所定の新木場行(または元町・中華街行)として運行、折り返し西武球場前行(延長運転による行先変更。この例だと本来の所沢行からの変更)となり、同駅到着後に西所沢経由で小手指(または武蔵丘の車庫)へ回送し、入れ替わりに本来の新木場行(または元町・中華街行)用に事前に車両交換した東京地下鉄の車両を所沢駅(本来の車両運用での折り返し駅)まで回送し、本来の運用に戻して運行する。1999年シーズンのオールスターゲーム開催時には、当時西武ライオンズに所属していた松坂大輔(1本目)と松井稼頭央(2本目)の特製ヘッドマークが掲出された新木場発の西武球場前行が西武線内急行として2本運転された(地下鉄線内は各停、西武線内は新桜台、練馬、石神井公園、以後池袋線急行停車駅と同一)。同様に西武ドームでのコンサートや主要イベント(「国際バラとガーデニングショウ」など)の開催時にも新木場発や元町・中華街発の西武球場前行が運転されることがある。本路線以外にも池袋線・東京メトロ有楽町線・副都心線・東武東上線・東急東横線・みなとみらい線で事故・各種トラブルなどによる大幅遅延が発生した場合は池袋線と東京メトロ線の直通運転が中止され、本路線は全線運休となる。本路線が乗り入れ用連絡線であるとはいえ、運行回復のために一路線がまるごと運休することは日本の鉄道路線ではまれである。この場合は唯一の途中駅・新桜台駅には長時間列車が来ないことになり、この場合の新桜台駅の利用者は池袋線江古田駅(約0.6km)・桜台駅(約0.7km)あるいは小竹向原駅(約1.1km)で乗下車することになる。当線の保安装置の関係上、地下鉄乗り入れ対応車 (ATC) 以外の車両の運転ができない。東京地下鉄(東京メトロ)東京急行電鉄(東急)・横浜高速鉄道東京地下鉄(東京メトロ)1970年5月25日に地方鉄道事業免許を取得し、その後工事を開始していたが、練馬付近での工事が遅れたため、小竹向原から当初設置計画のなかった新桜台までの区間を先行して開業させることになった。1983年10月1日に開業した当初の営業区間が小竹向原 - 新桜台間であり、他の西武鉄道の路線と接続していなかったことから、帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)有楽町線の延伸区間のように扱われ、西武単独の駅でありながら、開業当初の新桜台駅構内のデザインや案内サインは営団仕様のもので統一した。また、このときには西武鉄道では車両を保有せずに、帝都高速度交通営団に保守費用などを支払い、営団7000系電車10両編成1本を借り受けて運行をしていた。この時点では保安装置も営団ATCを使用し、列車無線装置も誘導無線装置を使用した。なお、乗務員に関しては営団職員の乗り入れは行わず、自社乗務員を配備し小竹向原駅で交代した。1983年の部分開業から1998年の池袋線直通までは、日中1時間4本のサイクルダイヤであった。平日ダイヤにおいて、始発から9時30分まで小竹向原駅に発着する全ての有楽町線・副都心線直通列車の1号車が女性専用車となる。練馬方面行ならびに土休日ダイヤでは実施されない。女性客以外にも、小学6年生までの児童とその保護者、及び身体障害者とその付き添いの者についても女性専用車への乗車が認められている。ダイヤ乱れなどの不測の事態が発生すると、女性専用車の実施を中止することがある。実施区間は次の通り。2013年(平成25年)3月15日までは、7時20分から9時20分まで小竹向原駅に発着する列車が女性専用車となっていたが、その翌日から副都心線が東急東横線・みなとみらい線との相互直通運転開始に伴い、相互直通運転実施事業者間での実施内容統一を図るため同年3月18日から現在の形になった。
出典:wikipedia
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