『ベストヒット歌謡祭』(ベストヒットかようさい)は、毎年11月に読売テレビが主催し、日本テレビ系列で放送されている音楽特別番組。2007年まではUSENと読売テレビが共同で主催、2010年までは賞取りレースとして放送していた。2010年までのコンテスト形式で行われていた時の通称は、“大阪有線大賞”である。度々タイトルを変えており、元々のタイトルは1968年に当時深夜放送だった人気番組『11PM』(日本テレビ系列)の中で放送された「夜のレコード大賞」というコーナーから始まる。その後1970年頃から独立した番組となり、2000年までは『全日本有線放送大賞』というタイトルで親しまれていた。2001年と2002年は『ALL JAPANリクエストアワード』というタイトルで放送され、現在の名称は2003年から使われている。賞取りレース時代の実行委員会名誉会長は、元財務大臣の塩川正十郎が務めていた。年末に放送される各局の賞取りレース番組や音楽特別番組の先陣を切る形で放送されている。また、各局の年末音楽特別番組の中では唯一の在阪局制作番組であり、当番組のみ関西の会場が使用される。2011年に発生した東日本大震災により犠牲者や被災者が多数出たこと、それに伴って音楽業界が例年と異なる動きを見せたことに配慮して、同年は各賞選考が行われないことになった。2012年11月16日、読売テレビは「音楽表現が多様化し、従来の基準で優劣をつける審査はふさわしくない」ことを理由に、グランプリなど各賞の選考を取りやめることを発表した。このため、2012年からは『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』(日本テレビ系列)・『FNS歌謡祭』(フジテレビ系列)・『ミュージックステーションスーパーライブ』(テレビ朝日系列)などと同様のコンサート形式で継続されることになった。2014年からはミュージックシーンに加え、スポーツ、ニュース、エンターテインメントなど、年内に起こった様々な出来事と音楽を融合させ、1年を総決算する番組にリニューアルされた。テレビ放送は日本テレビ系列で行われる。1993年までは『全日本有線放送大賞』、『ALL JAPANリクエストアワード』から引き続き12月前半の『木曜スペシャル』枠で、1994年から2003年までは11月後半の『スーパースペシャル』枠で放送されていた。2004年以降は木曜日に通常の番組を休止する形で放送されることが多い(2008年のみ『モクスペ』枠で生放送)。2005年と2007年は当日録画放送(撮って出し)となったが、2006年には収録から放送まで日数が空いたため(11月17日収録・20日放送)、収録翌日の読売新聞朝刊やスポーツ新聞芸能欄記事で結果が出てしまった。2008年以降は再び生放送となっている。同じく日本テレビ系列で放送されている日本テレビ制作の年末音楽特別番組『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』が11月下旬に放送される場合は、当番組と『ベストアーティスト』が2週続けての放送となる。タイトルを複数回変えているが、その背景は2つある。まず1つは、紛らわしいタイトルの『日本有線大賞』の存在がある。区別が付かない視聴者が多いため混同されやすかった。もう1つはこの番組がUSENに寄せられるリクエストだけではなくオリコンなどによるCDの売り上げやカラオケランキング、インターネットなどによる視聴者アンケートを総合して決定されていたため、かつての『日本テレビ音楽祭』に近い形へ変わってしまったことである。1990年代前半までは有線放送でより多くのリクエストを獲得した楽曲を表彰するために放送されてきた番組だったが1980年代のカラオケブーム以降、有線放送は街の飲食店の主役でなくなっておりスーパーマーケットなどでのBGMとして流れているだけとなっている。そして読売テレビと一緒に主催していたUSENでさえも最近主力となっている業務は光ファイバーを使ったブロードバンド・インターネットや、通信衛星を使ったSOUND PLANETの普及促進といったどちらかといえば法人より個人に重点を置いた業務である。そのような流れから、現在ではヒット曲を数多く出しているJ-POPアーティストが中心に出演する音楽祭に変化している(ゴールドアーティスト賞がJ-POPアーティストで10組程度に対して演歌歌手では2・3組程度。新人賞は演歌歌手・J-POPアーティストを合わせて5・6組程度なので、新人演歌歌手受賞者がいない年もある)。そして2008年からはUSENへのリクエストデータが審査対象から外されたため、実質的には『日本テレビ音楽祭』の形式が復活した形となった。さらに、2009年からはエキシビションにあたるスペシャルゲストが登場するコーナーが設けられたことから、『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』の要素を兼ね備えた音楽祭に変わってきていた。そのため、上記の理由から2008年以降唯一の有線放送大賞に変わった『日本有線大賞』の受賞を目標とする演歌歌手が最近では少なくない。『日本有線大賞』は、例年原則として演歌歌手とJ-POPアーティストが受賞する割合がほぼ半々になっている(優秀有線音楽賞が4組ずつ、有線音楽賞と新人賞が2組ずつ)。2007年度分までグランプリはポップス部門と演歌・歌謡曲部門に分かれていた。また、2008年度以降はUSENへのリクエストデータが審査対象から外され、オリコンなどが調査するCD売上ランキング、USENグループなどが配信する着うた・カラオケ人気ランキング、読売テレビが行うインターネット投票から出されるアーティスト支持率や人気率を審査する形に変わった。前身である『全日本有線放送大賞』の1回目開催から40周年を迎えた2007年には「40周年記念特別賞」が設けられて、秋川雅史が受賞した。回数は『全日本有線放送大賞』からの通算回数。各年度の平均視聴率はビデオリサーチ調べ(関東地区・世帯)。は最高視聴率、は最低視聴率。
出典:wikipedia
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