『らんま1/2』(らんまにぶんのいち、ラテン文字表記: Ranma 1/2)は、高橋留美子による日本の漫画作品。1987年36号 - 1996年12号まで小学館「週刊少年サンデー」に連載され、単行本は全38巻刊行。2002年から2003年にかけて新装版が出版された。劇場版やオリジナルビデオアニメ(OVA)版、また、オリジナルストーリーで実写テレビドラマ化もされた。水をかぶると女になってしまう高校生格闘家・早乙女乱馬と、その許婚・天道あかねの交流を軸に、家族・友人を巻き込んだドタバタ騒動の日常を描いた格闘ラブコメ作品。1980年代の週刊少年サンデーを『うる星やつら』のヒットで牽引した高橋留美子の次作。小学館の期待に応えた大ヒット作となり、国内の単行本コミックス発行部数は約5300万部で、高橋留美子作品ではベストセラーである。基本的には中長編が中心とした作品で、格闘シーンが豊富、バラエティに富んだ展開が多く、謎解きやその克服方法を見出すまで要素がある。(『犬夜叉』にも引き継がれている)。あくまでもギャグ漫画としてシリアス一辺倒ではなく、笑える格闘漫画が基本(作者談)。初期はギャグ色が強かったが、後期はシリアスな展開が多い。1989年にはフジテレビでテレビアニメ化された。ケーブルテレビ、スカパー!等のキッズステーションで繰り返し再放送されている。CD、OVA、アニメ映画、ゲームなども多数制作されている。また本作は声優がキャラクター名義で多数の楽曲をリリースした。1990年には、第5回日本ゴールドディスク大賞アルバム賞アニメ部門を受賞した。2013年6月からはキッズステーションにてデジタルリマスター版の世界初放送が開始される。単行本は2007年現在、少なくとも22カ国・地域で19言語版が出版されている。ノルウェー語訳・ロシア語訳された初の日本漫画でもある(タイトルはそれぞれ"”、")。1996年には、小学館で『少年サンデーグラフィック らんま1/2メモリアル・ブック』が刊行された。早乙女乱馬は、幼少の頃より無差別格闘流の修行に励む高校生。ある時、修行のため中国へ渡ったが、父・早乙女玄馬と共に悲劇的伝説が伝わる泉が多く湧く修行場「呪泉郷」で稽古中に、父の玄馬は熊猫溺泉(ションマオ・ニーチュアン、パンダが溺れた泉)に、乱馬は娘溺泉(ニャン・ニーチュアン、若い娘が溺れた泉)に落ち、それぞれ水をかぶるとパンダと女の子になり、お湯をかぶると元の姿に戻るという変身体質を背負ってしまった。中国での修行を終え、日本(東京都練馬区)に帰国した後、乱馬は玄馬から、友人である天道早雲の娘と自分が許嫁であると聞かされる。嫌がる乱馬を無理矢理天道家へ連れて行った玄馬だが、早雲の前に現れた二人はパンダと女の子の姿だったため、娘を乱馬と結婚させて乱馬に自身が経営する天道道場を継いでもらうことを夢見ていた早雲は、乱馬を女の子だと思い込んでショックを受ける。一方、父と同様に乱馬を女の子だと思い道場に誘った天道家の三女あかねは、乱馬と手合わせをし仲良くなったが、その日の夜、乱馬は長女かすみに風呂に入るように言われ、しぶしぶ入浴する。湯に浸かると変身が解けてしまうため、男に戻って風呂から出るか女のまま出るか悩んだ末に、男の姿で風呂から出ようとした乱馬だったが、あろうことかそこで風呂に入ってきたあかねとお互い裸のまま出くわしてしまう。事情を知った早雲は乱馬が男であったことを喜び、かすみと次女なびき、あかねの中から好きな娘を選ぶようにと薦めるが、かすみとなびきは「乱馬くんは半分女の子だから男嫌いであるあかねが適任だ」と勝手に決めつけ、乱馬の許婚はあかねに決まってしまう。だがあかねは風呂での一件で乱馬を変態呼ばわりして激しく拒否し、一方の乱馬も理不尽に変態と言われたことに対して怒り、二人は互いに対立する。その後、早乙女親子はしばらく天道家に居候することになり、乱馬はあかねと同じ風林館高校に通うこととなる。こうして、恋や格闘、そして乱馬の変身体質による周囲の混乱で騒々しい日常生活が始まるのであった。物語は主人公の乱馬を中心に、許婚のあかねや天道家の住人、乱馬のライバルたちを巻き込んでの格闘物からコメディー、学園、季節のイベントごとが中心となる。基本的には格闘物とそうではない話が交互に展開され、物語のコンセプトでもある呪泉郷絡みの長編がそれに交わる形となる。長編では必ず乱馬たちと敵対する強敵が登場するが、強さのバランスを考慮してか、八宝斎とコロンは不在だったり戦線に立たないよう工夫がなされている。呪泉郷(チョウチュアンシアン、じゅせんきょう)とは、中国にあるとされる作中に登場する修行場。100以上の沢山の泉があり、いくつかの泉には足場にも利用される長い竹が立ててある。1つ1つの泉には悲劇的伝説から生まれた呪いがあり、泉で溺れると、最初にその泉で溺れた者の姿となる。それ以降、水に濡れると変身し、湯をかぶると元に戻る体質となる。この作品の根幹となる設定の一つであり、主要登場人物の何人かは呪泉郷の泉で溺れ、変身体質となる呪いにかかっている。高橋留美子原作の『うる星やつら』後半、『めぞん一刻』をテレビアニメ化したキティ・フィルムとスタジオディーンにより制作され、前2作品と同じくフジテレビ系にて放映された。当初は『らんま1/2』のタイトルで、1989年4月から毎週土曜日の夜7時30分にて半年間放映された。その後同年10月より新シリーズとして、毎週金曜日の夕方5時30分にて『らんま1/2 熱闘編』(以下「熱闘編」)が放映された。『らんま1/2』で、監督とクレジットされた芝山努は多忙のため参加できずにそのまま降板となり、シリーズディレクターの望月智充が実質的に現場の監督を任せられた。平日夕方枠への移動と共に制作費が削られ、作画の海外丸投げ等により一部影の描かれていない絵になるなど質の低下が見られたが、原作人気が継続したこと、中嶋敦子のキャラクターデザインが一定の評価を得たこと、声優ブームに乗る形で企画CDがヒットしたことなどにも支えられ、熱闘編は3年間にわたり放送された人気シリーズとなった。乱馬役で初レギュラー、初主演した山口勝平と、かすみ役の井上喜久子の出世作である。話数を稼げるため、再放送の頻度が全国的に高い。特にCS(キッズステーション)では、ほぼ毎日放送されている。枠の関係で、多いときは1日5〜6回も同じ内容で放送されていた時期もあった。しかし、関東地方では独立UHF局を除いて再放送はされていなかったが、日本テレビで実写ドラマが放送されることもあって2011年12月5日から傑作選として第1話を含む4話が再放送された。熱闘編の製作は、1992年春に多賀英典から伊地智啓に変わっている(多賀が個人的な問題で経営から引退したことによる)。同時期にキティ・フィルム製作だった『YAWARA!』も同様に製作が変わっている。『らんま1/2』のBGMには中華風の曲があり、現在のバラエティ番組でも中国関連になると『らんま1/2』のBGMが流れる事がある。天雀のチャイナビHYPERでは「ド・ン・マ・イ来々少年〜Don't mind lay-lay-Boy〜」が番組初頭で流れている。『ごきげんよう』でのゲストの席替え時のBGMは、サイコロトーク方式でなかったごく初期を除き、一貫して「ド・ン・マ・イ来々少年〜Don't mind lay-lay-Boy〜」のイントロが多少編集を加えられた形で長年使われている。多くは、テレビ放送で子供が見る点を考慮した措置である。熱闘編は放送開始当初オープニングテーマがなくオープニングナレーションのみだった。原作が完結した後の、キッズステーションでのらんま1/2スペシャルで、山口勝平と日高のり子が解説者出演し、「完結編を作って欲しい」とコメントしている。高橋留美子展において13年ぶりに製作された続編は『犬夜叉』を担当していたサンライズが製作している。アニメーション制作はテレビ、OVA制作に携わったスタジオ・ディーンが担当。第1期後半エンディングテーマの『EQUALロマンス』はCoCoのデビュー曲だが、わずか5話しか使用されていない。2003年放送の『デ・ジ・キャラットにょ』では本曲のアレンジ曲を前期エンディングテーマとして計20話で使用した。元々アニソンとしての制作ではなかった曲がアニソンとして使用された後、、後年にカバーされ、さらに別のアニメに恒常的に使用され、なおかつ、アニソンとしては、『デ・ジ・キャラットにょ』の方で長く使われるという珍しい例となった。※話数の()はシリーズ総数。※第1期と「熱闘編」の区別は特にない。OVA版主題歌ではその大半を、らんまと天道3姉妹にシャンプーを加えた仮想ユニット「DoCo」が担当している。DoCoは企画音盤(CDの項を参照)で生まれたユニット設定であり、ユニット名はテレビ版主題歌を担当したCoCoをもじって付けられた。乱馬的企画音盤として5枚のキャラクターソングアルバムを制作しており、声優ブームもあって本作人気の一翼を担った。1枚目の『熱闘歌合戦』ではブックレットに曲それぞれのシングルジャケットがデザインされて、 カップリング曲まで記載される(カップリング曲は、後に4枚目の『格闘歌かるた』に収録)という凝った作りになっており、2枚目の『歌暦』も収録している全12曲(うち2曲は上記『熱闘歌合戦』収録曲のカップリング曲)を後にシングルにカットして同時発売した。3枚目の『DoCoファースト』と5枚目の『DoCo Second』は上記の「DoCo」のアルバムと位置づけて制作されている。なお、本作のキャラクターソングの歌手名表記は、一般的なキャラクター(の役でその歌をうたう声優)ではなく、キャラクター名のみが表記されている(声優はブックレットに記載)。『らんま1/2』(らんまにぶんのいち)は、2011年12月9日に日本テレビ系列の『金曜スーパープライム』枠(19:00 - 20:54〈JST〉)で放送されたスペシャルドラマ。主演は新垣結衣。視聴率は7.9%。マダム・カマンベール率いる謎の組織と乱馬の、和風男溺泉の鍵を巡る争奪戦を描く単行本8巻のパラレルワールド作品である。小林よしのり作の『おぼっちゃまくん』の主人公、御坊茶魔と少年サンデー誌上でコラボレーションも果たしている。この号の表紙は、らんま(女)が茶魔を抱っこしているという図柄で、『おぼっちゃまくん』の特別読みきりが掲載された。しかし小林は、本作のファンから嫉妬が大半の不興を買っているとして、『おこっちゃまくん』(宝島連載版)で、本作のファンを激しく批判したことがある。
出典:wikipedia
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