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ギリシア文字

ギリシア文字(ギリシアもじ)とは、ギリシア語を書き表すために用いられる文字である。現代ギリシア語では24文字からなる。ギリシャ文字とも表記される。ギリシア文字は、古代ギリシア人がギリシア語を表記するため、フェニキア文字を元に作った文字である。ラテン文字は、このギリシア文字を元に、後に生まれたものでもある。今日でも現代ギリシア語の表記に用いられ、また非ギリシア語圏でも、自然科学(主に物理学や数学の分野)を始めとする様々の分野で使われている。「アルファベット」という言葉は、この文字体系の伝統的配列の1番目(アルファ)と2番目(ベータ)の文字名称が、その語源である。各文字の日本語慣用名称は、主として英語式発音に由来する。例えば、 は、古代ギリシア語では「ピー」と発音するが、日本では一般に「パイ」と読まれる。これは英語の pi に倣ったものである。ギリシア文字以前には、線文字B、またはミュケナイ文字と呼ばれている文字体系の使用もみられるが、これは仮名 (文字)と同じく音節文字で、音節構造の複雑なギリシア語の表記には必ずしも適さないものであった。ギリシア文字の案出は、紀元前9世紀頃まで遡ると考えられている。その元となった、セム語派のフェニキアが使用していたフェニキア文字は、子音ばかりの22文字であった。これは、セム諸語が子音に言語の核を置き、母音は補助的な役割しかもたないためである。一方、ギリシア語においては、母音は極めて重要な位置を占める。そこで、ギリシア語発音にはない音価を持つフェニキア文字を、母音を表す音素文字とするなど、さまざまな改良が加えられた。またギリシアの地域により一部異なる音素文字・字体が使われ、西方ギリシア文字(エウボイア文字)などが見られる。古代ギリシア語では、文章を書く方向が一定せず、右から左、または牛耕式に書かれた。右から左へ書かれるときと、左から右で書かれるときでは文字は左右裏返しになった(鏡文字)。西のエトルリア語・ウンブリア語・ファリスク語などは右から左に固定して書かれた。紀元前500年頃には左横書きで行は上から下に移動するという書式で統一され、現在に至る。フェニキア文字の最後の文字は「Τ」だったが、ギリシア文字においては、フェニキア文字の6番目であるワウが を表す場合と (後に に変化)を表す場合で異なる字形を発達させ、字母表上は前者(ディガンマ)を本来の位置に、後者(Υ)を「Τ」の後に置いた。「Υ」より後の「Φ・Χ・Ψ」および「Ξ」は地方によって音が異なり、東方ではΞ 、Φ 、Χ 、Ψ であったが、西方では Φ 、Χ 、Ψ (Ξは使用せず、 はΦΣと書く)であった。「Φ・Χ・Ψ」の起源については議論が分かれる。紀元前6世紀になると、イオニアのミレトスで、長母音エー・オーを表す新しい文字が作られた。イオニア方言には が存在しなかったので、本来 を表していた「Η」を長母音エーのために使用し、オーを表すためには新しい字「Ω」を作った。アテネでは紀元前403年にこのイオニア式のアルファベットを公式に採用した。それ以外の地域でも紀元前4世紀前半にはイオニア式を採用するようになった。イオニア式に統一される以前は地方ごとに異なる文字が使われていた。「ディガンマ」(「スティグマ」)、「ヘータ」、「サン」、「コッパ」、「サンピ」といった文字は、古典期には廃れた古い時代のもので、その後は数を表記する場合にのみ使われる(サンを除く)。古代には大文字のみで、また筆記体もない。その後、4世紀には丸みを帯びたアンシャル体が現れた。9世紀以降に小文字が案出され、東ローマ帝国時代の文書には筆記体も見られる。現代ギリシアでは、あまり筆記体を用いないようである。1470年代にイタリアでギリシア文字は活版印刷されるようになり、このとき古代の碑文に見える大文字と中世以降の小文字を組み合わせた。各大文字には一つの小文字が対応するが、「シグマ」のみ例外的に二つの小文字を持つ。語頭・語中の場合 、語尾の場合には を用いられる。例えば (神)を小文字で表記すると、 とならずに、 となる。今日、古代ギリシア語を表記する場合、すべて大文字または小文字でも、大文字と小文字の併用でも特に構わない。現代ギリシア語では、文頭と固有名詞の語頭に大文字、それ以外を小文字で表記するのが基本である。無論、ラテン文字と同様、すべて大文字にしても間違いではない。ヘレニズム時代以降、発音を正確に表すためにダイアクリティカルマークが発達した。古代ギリシア語を表記する場合、3種のアクセント記号(鋭アクセント、重アクセント、曲アクセント)や気息記号をつける。ただし、すべて大文字の場合は何もつけない。現代ギリシア語には h 音が存在しないため気息記号は用いられず、古代ギリシア語と異なって高低アクセントではないため、1980年代以降はアクセント記号は強勢の位置を表すトノス( )とトレマに相当するディアリティカ()の2種類だけに簡略化された。ギリシア文字は数を表す際にも使われる。「イオニア式」と呼ばれる記数法は、アラビア数字のような専用の文字を用いず、通常のギリシア文字を使ってこれを表した。たとえば、1は 、10は で表し、11は である。6を表す「スティグマ」は、「シグマ」の語末形と形態が酷似しているため、現代ではこれを「シグマ」と呼ぶこともあり、また6を表す場合に代用されることもある。(詳細はギリシアの数字の項目を参照)ギリシア文字はラテン文字以外にもゴート文字やキリル文字などのアルファベットの成立にも影響を及ぼしたほか、エジプトのコプト文字もギリシア文字から派生している。バクトリア語もギリシア文字で書かれるが、「ショー」と呼ばれる文字が加えられている。かつてギリシア文字はアルーマニア語を表記するのにも使われていたが、現在はラテン文字を使うのが普通になっている。古代ギリシア語と現代ギリシア語では発音体系が著しく異なり、このため各文字の音価も異なる。古代の音価は、現代の言語学の研究によって推測されている紀元前5世紀ごろのアッティカ地方の音である。古代ギリシア語ではおおむね文字と発音の関係は一対一だったが、例外として は長母音と短母音の両方を表した。 は の両方の音を表した。 も の両方を表していたが、後に に変化した。単独の は だったが、 の は だった。 は の前では を表し、 は有声子音の前では と発音した。 が と のどちらであったかは議論が分かれる。これとは別に、しばしば「古典的」と呼ばれる発音体系に、エラスムス式発音()がある。これは16世紀の人文学者エラスムスによって整理されたものを元にしている(地域によって、幾つかバリエーションがある)。実際の古代の発音とはかなり異なるものもあるが、古代ギリシア語が死語である以上、元来の発音に拘泥する必要はなく、こちらの発音を用いることも多い。例を挙げれば、 の古代アッティカ発音は (有気音の)と推測されるが、エラスムス式では である。現代ギリシアでは、古代の文章でも、現代の発音体系で読まれる。これは、日本人が古典文学を現代日本語発音で読むのと同じである。現代ギリシア語では は のように摩擦音になっており( は前舌母音の前では になる)、有声閉鎖音は のように表す。同じ母音を表すのに複数のつづり方があり、これらは歴史的発音にしたがってつづり分けられる。また、 の は、(有声音が後続するときは )と発音する。音声記号は国際音声記号 (IPA) による。ラテン文字はギリシア文字から発展したものだが、ギリシア文字にあるいくつかの文字(ΗΘΦΧΨΩ)が存在しない。古典ラテン語でギリシア語からの借用語を表すときにはΗを e、Ωを o で表し、ΘΦΧΨはそれぞれ th ph ch ps のように2文字で表した。ほかに二重母音の を ae、 を oe に変えたり、語尾をラテン語風に変えたりしている。現在でも学名などでギリシア語を使用するときにはこのような変形を行う。現代のギリシア語では発音とつづり字の差が大きく、ラテン文字表記には音声に対する転写と文字に対する翻字の2種類がある。ギリシア文字をラテン文字に翻字する方法は統一されていないが、方式による差は少ない。「ΗΩ」はマクロンをつけ(ē、ō)、気息音は h に翻字するなど。「メガ」、「プシロン」、「ミクロン」といった語は、ビザンツ時代に文字を区別するために付加されたもの。その他、ギリシア文字の各文字の詳細は、それぞれ独立の項参照。なお、コイネーギリシア語ではアルファベットの読み方は異なる。「ディガンマ」、「スティグマ」、「ヘータ」、「サン」、一つ目の「コッパ」、「サンピ」といった文字は、古典期には廃れた古い時代のもので、その後は数文字としてのみ使われる。《この内「コッパ」は、現代ギリシア語では、異なる字体(二つ目の「コッパ」)のものを用いているらしい。》また、バクトリアには「ショー」と呼ばれる文字が加えられているが、これはバクトリア音素のʃからとられたものである。Unicodeには「ヨット」と呼ばれる文字が加えられているが、これはラテン文字のJ(この文字は、中世に I から分岐して成立した文字である)からとられたもので、古代には存在してはおらず、また現代でも日常的なギリシア語に使われることはない。この文字は、言語学において、有史以前のギリシア語の発音(硬口蓋接近音)を表記するためのものらしいが、詳細は不明である。現代ギリシア語においては、鋭アクセント記号 (´)とトレマ(¨)の2種類のダイアクリティカルマークを使用する。その他の記号は、専ら古典ギリシア語等の表記にのみ用いられる。なお、Microsoft Windowsの場合、通常のギリシャ語キーボードでは、鋭アクセント記号 ( ´ ) 以外は入力できないので、それらを入力したい場合は、「ギリシャ語 Polytonic」キーボードを使用する必要がある。ギリシア文字は、ギリシア語世界以外ではシンボルとしてさまざまな用途に用いられる。特に小文字はラテン文字と異なる形をした文字が多いため、ラテン文字で不足のときによく用いられる。箇条書きなどの順序数で「α、β、γ…」を使用することが多い。α線・β線・γ線も似た使い方である。単位として使われる「Ω」やSI接頭辞の「μ」、角度の「θ」、標準偏差を表す「σ」、増分の「Δ」、円周率の「π」、総和の「Σ」や総乗の「Π」、ラムダ計算、カイ二乗分布、ガンマ関数などはよく知られる。詳細は個々の文字を参照。シンボルとして使われるギリシア文字は、通常のギリシア文字とは異なる形をしていることもある。Unicode では通常のギリシア文字のほかに主にシンボル用に使われるいくつかの文字を定義している( など)。国際音声記号では を有声両唇摩擦音に、 を無声歯摩擦音に使用する。 などは一見ギリシア文字のように見えるが、少なくとも Unicode の上ではギリシア文字ではない。Unicode での収録位置は以下のとおり。基本的に、ラテン文字のQWERTY配列に対応する配列になっている。Microsoft Windowsにおける現代ギリシア語のキーボード配列(灰色はラテン文字との対比のために加えたもの)。ラムダの右のキーがデッドキーになっており、ダイアクリティカルマークを入力することができる。Microsoft Windowsにおけるギリシャ語キーボード(ギリシャ語 Polytonic)。日本の符号化文字集合であるJIS X 0208にはギリシア文字を含んでいるが、語末用のシグマ()がなく、またアクセント記号もないため、ギリシア語の表記には適していない。また、日本語のフォントは JIS X 0208 に含まれるすべての文字に対して同じ幅のグリフを用意していることが多いため、そのままだとギリシア文字が漢字と同じ幅で表示されてしまう問題がある。

出典:wikipedia

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