和歌山港線(わかやまこうせん)は、和歌山県和歌山市の和歌山市駅から和歌山港駅までを結ぶ、南海電気鉄道の鉄道路線である。和歌山港駅で南海フェリーの四国航路「南海四国ライン」に連絡しており、大阪方面から徳島への連絡線の役目を果たしている。かつては沿線利用も考慮され、途中駅として久保町駅、築地橋駅、築港町駅があったが、いずれも一日の平均乗降客数が100人以下の無人駅だったため2005年(平成17年)11月27日に廃止、また終着駅だった水軒駅も2002年(平成14年)5月26日に廃止された。県社分界点(久保町駅) - 和歌山港間は、南海電気鉄道の敷設免許を譲り受けて港湾管理者である和歌山県が臨港鉄道として整備したもので、南海電気鉄道が第二種鉄道事業者、和歌山県が第三種鉄道事業者となっているが、臨港地区内に含まれない県社分界点(久保町駅) - 和歌山市駅間は南海が建設した。なお、和歌山県との境界点であった久保町駅は先述の通り2005年11月27日に廃止されたため、境界点の名称は県社分界点となった。南海本線直通の特急「サザン」および急行が中心となって運転されている。かつてはこれらに加えて線内運転の普通列車が1時間あたり1本程度運行されていたが、2005年11月27日のダイヤ改正で途中駅が廃止されたためいったん消滅し、一時期の例外を除いて南海本線と直通する特急と急行のみの運転となっていた。その後2012年4月1日のダイヤ改正ですべて南海四国ラインとの接続に特化したダイヤになるとともに、特急「サザン」と急行の一部が線内運転の普通列車に置き換えられた(普通列車の復活)。同年10月1日には、平日ダイヤの急行上り2本が和歌山港発和歌山市行きの普通列車に変更された(従来の列車は和歌山市発として運行)。なお、2002年5月26日の水軒駅廃止以前から特急と急行は難波方面から和歌山港駅までの運転で、2005年11月27日廃止の途中駅はすべて通過していた。また、水軒駅発着の線内折り返し普通列車は1日2往復(午前・午後にそれぞれ1往復)のみであった。毎年7月20日には和歌山市内で「港まつり花火大会」が開催されるため、この日のみ大幅に和歌山市駅 - 和歌山港駅間の急行が増発される。また、この日の臨時列車が運転される時間帯の特急「サザン」はすべて和歌山市駅 - 難波駅間での運転となり、和歌山港線へは乗り入れない。沿線には企業の工場や官公庁の施設が多い。かつては朝夕の運行本数が多く設定されていたが、現在は南海四国ラインとの接続に特化したダイヤとなっているため、通勤客よりもフェリー乗船客の利用が中心となっている。和歌山市・和歌山港以外の駅はすべて無人化されていたため、無人駅(久保町・築地橋・築港町・水軒)が存在していた頃における運賃・乗車券の取り扱いは次の通りとなっていた(ここはあくまで「スルッとKANSAI」導入以降、すなわちワンマン化後について述べることにする。)。なお、中間無人駅で下車せずに和歌山市駅 - 和歌山港駅間を乗車する場合は、磁気カードがそのまま使用できた。ちなみに、2012年4月以降は和歌山港駅も無人駅化されたが、自動改札は引き続き設置されている。南海四国航路が開設された1956年(昭和31年)に和歌山市駅 - 和歌山港駅(初代、後の築港町駅)間が開業し、1971年(昭和46年)には和歌山港の移転と和歌山県が計画した木材輸送のため築港町駅 - 水軒駅間が延長された。しかし、延伸開業時にはすでに木材輸送がトラック輸送に切り替わっており、一度も木材輸送のための貨物列車が運行されることがなかった。延長区間のうち、和歌山港駅 - 水軒駅間には、前述の通り和歌山市駅からの旅客列車が一日わずか2往復だけ運転されていたが、「同区間にある踏切が交差道路拡張の障害になっている」との理由で、2002年(平成14年)に廃止された。水軒駅廃止直前の同年4月28日には臨時で特急「サザン」が難波駅から水軒駅まで運転された。また、同駅最終営業日の5月25日には、和歌山市駅から水軒駅まで2往復の定期列車に加えて5往復の臨時列車も運転された(「水軒駅」も参照)。なお、開業当初から難波発着の南海四国航路連絡列車が運転されている。当初は1551系を使用した急行「あわ」が運行された。のちに特急「四国」が運行開始され、1985年(昭和60年)からは「サザン」となっている。全駅和歌山県和歌山市に所在。和歌山港駅 - 水軒駅
出典:wikipedia
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