『大戦隊ゴーグルファイブ』(だいせんたいゴーグルファイブ)は、1982年(昭和57年)2月6日から1983年(昭和58年)1月29日までテレビ朝日系列で毎週土曜日18:00 - 18:30に全50話が放送された、東映製作の特撮テレビドラマ、および作中で主人公たちが変身するヒーローチームの名称。「スーパー戦隊シリーズ」第6作目。新聞のテレビ欄に収まる字数にするための「大戦隊ゴーグルV」という表記もある。本作品では、前作『太陽戦隊サンバルカン』を上回るべく娯楽性が追求された。『サンバルカン』が3人だったのに対しメンバーの数が従来と同じ5人に戻ったのは、スポンサーの後楽園ゆうえんちから「3人ではショーが盛り上がらない」との要望があったからである。5人の変身後のスーツに初めて「黒」が明確な色分けの元に登場した。「悪」を連想させる黒をヒーローの色に採用したのは画期的な試みである。『秘密戦隊ゴレンジャー』や『電子戦隊デンジマン』で使われていた「緑」という色は赤、青、黄、桃と比べ子供受けが良くなかったことから、本作では緑以外の新しい色が検討され、「黒」と「紫」が残ったが、印刷では「紫」は見栄えが悪いということになり、「黒」が採用された。春田は次作『科学戦隊ダイナマン』でもブラック戦士を演じ、後年のインタビューでも「自分がブラックのイメージを確立した」ことを誇りとともに回想している。ゴーグルファイブは古代文明をモチーフとしているが、そうした要素はイラストによる表現のみで、映像的にも作劇上もさほど強調はされていない。軍事的組織だった前作の『太陽戦隊サンバルカン』との差別化のため主人公たちは民間組織所属となり、当時はまだ家庭に普及していなかったコンピューターを扱える少年少女「コンボイ」を登場させることで、大人ばかりのドラマにならないようにしている。アクションのモチーフは新体操。ボールやリング、クラブ、リボンといった新体操の手具が武器として用いられ、アクロバティックな動きの追求が行われて派手な画面作りに貢献した。これは、それまでにない変わったアクションを導入しようという鈴木武幸プロデューサーの意向によるものであり、「女性のスポーツなんて」と反対したスタッフも国士舘大学へ見学に行くことで新体操が激しいスポーツだと理解したという。また、立ち回りをスローモーションで表現し、技が当たる瞬間だけコマ落としにするという独特の演出でアクションを印象づけている。シリーズ定番となっていたスーツに付属するマフラーは、本作品が最後となった。ゴーグルファイブ5人の名乗りのシーンの時間は42秒あり、戦隊シリーズ史上最も長いとされる。ロボの合体シーンは、一見すると電動による変型に見えるほどスムーズなものだが、実はメカのプロップは一切モーターによるギミックが仕込まれておらず、全てワイヤーワークにより行われている。また、これらのプロップに合わせる形で球場基地を作成したため、その外見は直径3mにも及ぶ巨大なものとなっている。前作までの怪人が巨大化する展開との差別化のため、怪人(モズー)がロボット(コング)に乗るというアイディアが導入された。当初は両者が全く異なるデザインであったが、これは予算がかさむという理由で初期4話のみに留まり、5話以降のコングは、モズーのスーツにズボン状のコングの脚部を履かせることで表現されている。企画の最初期には「未来戦隊ミライマン」という名称案があったが、これは名前がないと困るため用意された仮称であり、その後「ゴーゴーファイブ」に決まりかけたものの、「ゴーゴー」の部分がホンダの製品とかち合ったため、語感の似ている「ゴーグルファイブ」に決定した。劇中では、3機のメカがゴーグルロボに合体変形する際の掛け声「ゴーゴーチェンジ!」にその名残が見られる。なお、これらの没案はホンダ製品の生産が終了していた1999年の『救急戦隊ゴーゴーファイブ』、翌2000年の『未来戦隊タイムレンジャー』でそれぞれ活かされた。また、スーパー戦隊シリーズのタイトルコールは本作から始まった。ただし、本作と次作『ダイナマン』までは「戦隊」の部分はコールせず、メインタイトルのみをコールしており、また戦隊メンバーを演じる役者たちではなく、主題歌を歌ったコーラスグループが担当している。子供たちから強い支持を受け、シリーズ後半では視聴率が常時20パーセント以上を記録していたとされる。本作が放映された1982年は玩具業界が戦後初のマイナス成長に終わった年であり、関連玩具は総体的には不振に終わったが、ゴーグルロボとゴーグルシーザーの売り上げは好調であり、以降、戦隊シリーズ作品のマーチャンダイズにおいては巨大メカの玩具がさらに重要視されるようになる。日本人の若き冒険家・赤間健一はドイツ山中の洞窟を探検中に奇妙な竪穴を発見する。それは近くの古城の中に通じており、赤間はそこで謎の集団に襲われる初老の日本人紳士を助け出す。紳士は未来科学研究所の本郷博士と名乗り、自分を襲っていたのは、人類の歴史の背後で暗躍を続けてきた暗黒科学帝国デスダークの集団であると語る。やがてデスダークはその姿を人類の前に現わし、世界征服への進撃を開始した。本郷博士は彼らの野望を打ち砕くべく、赤間を含む5人の若者を戦士に任命した。本郷秀樹博士が開発したゴーグルブレスを装着し変身した赤・黒・青・黄・桃の5色の戦士。本郷博士が事前にリストアップしていた人材から、コンボイが導き出した5人の民間人により構成されている。集合時の名乗りは「戦え!大戦隊ゴーグルファイブ!」民間人から選び抜かれた戦隊ではあるが、特別に隠密に結成された戦隊ではなかったため、次第にその存在と強さは浸透していき、第16話では完全に世間から頼れる存在として認知されていた。デスダークとの戦いを終えた後は、コンボイたちに未来科学の発展を託し、いずこかに旅立っていった。デスダークとの戦いに備えて、本郷博士が密かに選抜した5名の少年少女たち。通称「コンボイ」。全員がコンピューター操作を得意としている。ゴーグルファイブを一対一対応でフォローし、敵の攻撃や所在地などを分析する。第1話ではゴーグルファイブ適格者を割り出し、達也を除く4名はスカウトに赴いた。普段は普通の小学生として生活、遊園地の電話ボックスを研究所への出入口として使用し、シューターを通る際に瞬時にユニフォーム姿に変身する。ユニフォームは、胸・肩・腹中央・ベルト部が白、それ以外は水色で構成され、男性用は全身レオタード状と黒ブーツ、女性用はミニスカートと白ブーツとなっている。大昔から科学技術を悪用した「悪魔の科学」を用いて人類に多くの災いをもたらし、過去にいくつもの文明を滅ぼしたと言われる暗黒科学者の集団。その歴史は5000年に及ぶと言われ、総統タブーと呼ばれる謎の支配者の下、1980年代になって本格的な世界征服に乗り出している。暗黒科学の技術を結集して造られた浮遊要塞「暗黒巨大城デストピア」を本拠地とし、モズーと呼ばれる合成怪獣やコングと呼ばれる巨大ロボット、戦闘機デスファイターを繰り出す。それまでの戦隊シリーズではバイクなどの専用マシンを変身前後問わず常用していたが、本作からは変身前には市販のバイクや車を使い、変身後に専用のマシンに搭乗するようになった。竹田道弘は『宇宙刑事シャリバン』への移行、伊藤勝功は負傷を理由にそれぞれ途中交替している。次々作『超電子バイオマン』でブルースリーを演じる大須賀昭人は本作品が撮影現場デビューだが、面付け担当が本職でスーツに入るのはその合間の仕事だった。メタルヒーローシリーズに移動した上原正三、高久進に代わり、曽田博久がメインライターに就任。鈴木武幸プロデューサーと二人三脚で、以降『地球戦隊ファイブマン』までの9年間の長きに渡り戦隊シリーズのメインライターを務めることになる。『ゴレンジャー』から『サンバルカン』までプロデューサーを務めてきた吉川進もメタルヒーローに移動したため今シリーズでは、第1話の担当のみに留まっている。演出陣では東映作品に前作『サンバルカン』より参入した東条昭平がメイン監督を務め、パイロット作品、劇場版、地方ロケ編などの主要なストーリーを担当した。また『バトルフィーバー』から撮影技師を務めていたいのくままさおが本作品中盤より本格的に戦隊シリーズ参加を果たし『星獣戦隊ギンガマン』の第47話(章)まで長きにわたりシリーズのカメラワークを一手に務めることとなる。ゴーグルロボの上半身をデザインしたのは村上克司、下半身をデザインしたのは現・バンダイ社長の上野和典である。劇中音楽のサウンドトラックの発売はなく、シングルレコードと「ヒット曲集」のみの発売となる。番組終了後の1996年に劇伴収録のCD『大戦隊ゴーグルファイブ MUSIC COLLECTION』が発売され、2005年には5000枚限定で再発売された。ビデオリサーチ調べ、関東地区
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