U.S.S.エンタープライズ()は、アメリカのSFテレビドラマ『スタートレック』シリーズに登場する架空の恒星間宇宙船である。「U.S.S.」とは「」(惑星連邦宇宙艦)を略した艦船接頭辞である。1966年、アメリカのSFテレビドラマシリーズ『STAR TREK(邦題:宇宙大作戦)』にて、主人公ジェイムズ・T・カーク船長の艦として初登場。その後1979年に劇場版で新デザインで再登場し、さらにその後1987年開始のテレビシリーズ『STAR TREK:The Next Generation(邦題:新スタートレック)』で、ジャン=リュック・ピカード艦長の艦としてさらなる新デザインで再々登場。テレビシリーズの成功からその人気を不動の物とした、アメリカを代表する宇宙艦である。半世紀に渡る長い歴史と襲名から、日本におけるガンダムのような位置付けであり、アメリカ人でエンタープライズを見たこともないという者はいない。スタートレック劇中では、23世紀のカーク船長の多大な功績から宇宙艦隊の象徴的な艦と位置づけられており、23世紀以後の時代でも船体を更新しながら「エンタープライズ」の名を受け継ぐ多数の艦が登場している。これは、アメリカの原子力航空母艦エンタープライズが、第二次世界大戦中の航空母艦エンタープライズを襲名しているのと同様である。もちろん宇宙艦隊にはエンタープライズ以外にも、ディファイアントやエクスカリバーなど同名で別世代の艦は存在するが、船体登録番号「NCC-1701」まで受け継いでいるのはエンタープライズのみである。初代エンタープライズのデザインはマット・ジェフリーズ。ジェフリーズは「円盤」と「ロケット」という、宇宙艦デザインにおいていかにもありきたりで多くのデザイナーが忌避するものを合体させ、今日でも斬新さを感じさせるまったく新しいデザインを生み出した。円盤状の「第1船体(円盤部)」に、円柱状の「第2船体(機関部)」を繋ぎ、第2船体後部から左右に広がる2本の「パイロン」の先端にそれぞれ円柱状の「ワープナセル」がついた形状をしている。円柱のデッサン要素のみで構成されたこのシンプルなデザインは、非常に印象に残りやすい秀逸なデザインで、「エンタープライズを描けないアメリカ人の子供はいない」とまで言われたほどである。この船体デザインは後のシリーズのエンタープライズでもアレンジを加えつつ継承され、惑星連邦宇宙艦の基本形となっている。全エンタープライズ共通の船体構造としては、第1船体には居住区、科学実験室、貨物室等があり、司令室であるブリッジが円盤中央最上部に、通常エンジン(インパルスエンジン)が円盤部最後尾に設置されている。第2船体はワープエンジン(ワープコア)や燃料である重水素タンク、センサー兼デブリ除去装置のデフレクター盤など艦の超光速推進に重要な機関が詰め込まれている。また第2船体最後尾にはシャトルベイがあり、小型艇のシャトルクラフトを搭載している。クルーは艦内をターボリフトと呼ばれる縦横に動くエレベーターで移動する。なお、以下では各艦の区別のため、『宇宙大作戦』の主役艦を「初代エンタープライズ」、その登録番号を受け継いだ艦をアルファベットで「○型艦」と呼ぶものとする。また映像として登場した順ではなく、劇中の年代順に並べる。(映像として登場した順では、初代艦→A型艦→D型艦→C型艦→B型艦→E型艦→NX-01である)テレビシリーズ5作目『スタートレック:エンタープライズ(ENT)』の主役艦。2063年のゼフラム・コクレーンによるワープドライブ発明からおよそ90年、ワープ5エンジンによってついに光速の125倍の速度を実現し、本格的な深宇宙探査が可能となった記念すべき地球初の宇宙艦である。惑星連邦設立前の地球連合宇宙艦隊所属艦であるため「U.S.S.」はつかず、何かしらつける場合には単に「Star ship」と呼ぶ。また1番艦であるものの艦級は「エンタープライズ級」ではなく「NX級」となっており、2番艦コロンビアも「NCC-02」ではなく「NX-02」と、惑星連邦成立後の宇宙艦隊とは艦の命名の仕方が微妙に異なっている(23世紀以降では「NX」は試作艦・1番艦を表している)。22世紀のアルファ宇宙域黎明期における10年の任務において、それまで対立していたバルカン、アンドリア、テラライトの仲をとりまとめ、地球を含めた4種族による惑星連邦の設立に多大な貢献をした艦である。NX-01に搭載されている各種装備は試行錯誤の段階で、後年と比べると非常に未熟である。進行方向のデブリを除去するディフレクタービーム(重力子ビーム)技術と艦内人工重力技術はあるものの、防御シールド、トラクタービーム、フォースフィールド、ホロデッキといった高度な重力子技術はない。防御に関しては、防御シールドではなく分極メッキによる「装甲モード(防御プレート)」を備え、外部隔壁を分極化フィールドによって質的に変えることで防御力を上げていた。牽引に関しては、トラクタービームではなく直接ワイヤーを飛ばすグラップラーフックを装備。フォースフィールドもないため、船体隔壁が裂けた際に艦内を保護する緊急フォースフィールドはなく、ワープ負荷から船体を守る構造維持フィールドに代わって艦内は鉄骨のような補強隔壁が剥き出しである。またタンパク質再配列機はあるもののレプリケーターはない。そのため備品や機械部品を安易に作ることができず、船体にある一定規模以上の被害を受けると恒星間宇宙になす術なく漂流するという危険性を常にはらんでいる(どうしようもなくなり異星人船のワープコイルを奪うという、後の宇宙艦隊にあるまじき行為もなされた)。武装に関しては空間魚雷とフェイズ砲を装備。これらは航路上の宇宙塵の排斥には充分な威力ではあるが、地球より技術の進んだクリンゴン艦らとの交戦には明らかに力不足であった。そのため就航3年目に危険なデルフィック領域へ赴く際、新兵器である反物質弾頭の光子性魚雷を搭載した。ただし驚くべきことに、NX-01は宇宙艦隊最初期の艦であるにも関わらず転送装置を装備していた。当時、転送技術はかなり高度で、多くの異星人は所持していなかった。アーチャー船長は転送装置のアドバンテージを活かして数々の戦術において優位な戦況を作り上げた。しかし24世紀の転送ほど完成されたものではないため、人間を転送するのはやむを得ない場合のみで、惑星上陸や異星人艦とのランデブーの多くはシャトルを使用していた。もちろん後のヴォイジャーやE型艦がやっていたような、サイト・トゥ・サイト転送(転送機を直接経由しない転送)、100人以上の異星人を同時転送、動くシャトルをまるごと転送収容する動点ロック&大質量転送といった高度な技術はない。ワープ推進技術は、この当時のバルカン艦の最大速度がワープ7であることから、他の主要種族から比べるとやや遅れている。ワープコア(当時はワープリアクター)内にダイリチウム結晶を反物質反応の収束レンズとして設置する技術をまだ持たないため、ワープ5以上の速度に必要な高密度ワーププラズマを精製できないためである。速度に関しては24世紀のワープファクター(係数の10/3乗ずつ速度増加、ワープ10は無限速で到達不可能)ではなく、23世紀まで使われていた旧ワープファクター(係数の3乗ずつ速度増加)が利用されている。最大速度はワープ5ではあるものの、通常はワープ3程度、緊急時にワープ4.9といった運用がされていた。しかし第23話「追放された者への祈り」でマザール人の追跡から逃れるために初めてワープ5.0を記録、第88話「バベル1号星」では、ロミュラン人から逃れるために、ワープ5.0の壁を越えワープ5.06に達した。そして、第91話「クリンゴンの苦境」と第92話「優生クリンゴン」では、クリンゴン人による破壊工作のため速度を落とせなくなり、ワープ5.2を記録している。インパルスエンジン(通常エンジン)は24世紀のものと差はなく、フルインパルス速度は光速の25%である。その他、会話認識コンピュータ、トリコーダー、コムバッジといったものもない。また初期と後期ではコンピュータパネルの色調が変更されているが、これは後の『宇宙大作戦』との繋がりを意識したものである。デザインは、CGIはエデンFX社による。NX-01は後年のエンタープライズとは違い、第2船体がないのが最大の特徴である。円盤部から紡錘状の構造物が二本左右並列に伸び、その後端から左右を繋ぐ構造物とワープナセルを支えるパイロンへと続く。デフレクター盤は円盤部の先端にあり、全体的なフォルムは24世紀後半のアキラ級宇宙艦に酷似しているため、ファンからは「アキラプライズ」と呼ばれることもある。テレビシリーズ1作目『宇宙大作戦(TOS)』の主役艦で、俗に言う「初代エンタープライズ」である。全体に滑らかな曲線を帯びた女性的な艦姿をしている。23世紀における最新鋭のコンスティテューション級宇宙艦として、カーク船長指揮の下、5年間に及ぶ深宇宙探査任務を成し遂げる。カーク船長のこの深宇宙探査は数多くの発見を成し遂げ、宇宙艦隊において知らぬ者はいない伝説となっている。また、この艦は惑星連邦設立後初めて「エンタープライズ」と名付けられた艦であり、命名式には、先代のNX-01で船長を務めたアーチャーが出席した(アーチャーはその翌日にニューヨーク北部の自宅にて他界している)。技術分野に関しては、初代エンタープライズはワープドライブの性能を向上させるため、ワープコア内にダイリチウム結晶を利用しはじめた初期の艦であり、先代のNX-01とは比較にならない高速ワープを実現している。武装は殺傷力の強い素粒子ビーム兵器のフェイザー砲、反物質弾頭の光子魚雷を装備。その他、船体を外部攻撃等から守る防御シールド、惑星上陸を非常に安易に行える転送装置など、後の惑星連邦の宇宙艦仕様の原型が完成されている。深宇宙探査任務の完了後に老朽化を理由に退役の予定だったが、およそ1年半に及ぶ大規模な改装作業を経て、新たな姿に生まれ変わる。新たな初代エンタープライズは直線を多用した精悍で男性的なデザインとなり、俗に「改装型エンタープライズ」と呼ばれる。改装型エンタープライズは映画版第1作においてカーク提督指揮の下、地球に接近する謎の物体ヴィジャーを迎え撃つ。劇場版第2作では老朽化のため連邦士官学校の訓練艦として就役していたが、人員練度が不十分な中、カーン・ノニエン・シン率いる優勢人類らと交戦することになる。劇場版第3作にて、クリンゴン艦のバード・オブ・プレイとの戦闘でさらに著しく損傷し、クリンゴン人乗組員を艦内におびき寄せた上で自爆消失する。改装前のデザインは、模型はリチャード・C・デイティンによる。改装後のデザインはマット・ジェフリーズが手掛けた『』のデザインを元に、とケン・アダムの手を得て完成した。模型はマジキャム社が手掛けた模型を元に、ダグラス・トランブルの改造を経て完成した。劇場版第3作において惑星ジェネシス軌道上で自爆消失した初代エンタープライズに代わり、劇場版第4作において大佐に降格となったジェイムズ・T・カーク艦長に、宇宙艦隊が与えた新たな艦。ただし新造艦ではなく、宇宙基地にてクジラ探査船による被害を修理中だった同級のヨークタウンの登録番号を書き換える形で、初代エンタープライズの艦籍が引き継がれた。この時、初代エンタープライズと区別するために登録番号「NCC-1701」の末尾に「A」が付け加えられ、これ以後、エンタープライズは船体更新の際に登録番号全体ではなく末尾のアルファベットのみが更新されていく特例的な伝統が生まれた(例えばイントレピッドは「NCC-1631」「NCC-38907」「NCC-74000」と更新されたが、エンタープライズに限っては「NCC-1701」「NCC-1701-A」「NCC-1701-B」と更新されていく)。また、消失した初代エンタープライズは老朽化が目立ち士官候補生の訓練艦を経て引退をも言い渡されていたが、このA型艦は同じコンスティテューション級ではあるものの、ワープコアやコンピュータ、内装が新型のものに換装された後期型のモデルとなる。劇場版第6作では、クリンゴン母星クロノスの衛星プラクシスの爆発によって窮地に陥ったクリンゴン帝国と惑星連邦とが和平条約を締結する上で、クリンゴン帝国のゴルコン宰相を連邦評議会までエスコートをする任務を受ける。しかしながら連邦にもクリンゴンにもお互いの長年の対立による偏見から同盟には否定的な派閥があり、カーク艦長もまた息子をクリンゴン人に殺害されていることから内心否定的であった。そんな中ゴルコン宰相が殺害され、カーク艦長とドクター・マッコイが容疑者として捕まり、クリンゴン流刑惑星のルラ・ペンテへ送られてしまう。過酷な鉱山から自力で脱出したカークとマッコイは、スポック副長ら残ったエンタープライズのクルー、エクセルシオールのヒカル・スールー艦長と合流。カーク艦長は自身の偏見を乗り越え、同盟反対派の陰謀を阻止し、クリンゴン帝国との長い和平のきっかけとなる重要な役割を果たした。デザインは改装後の初代エンタープライズとほぼ同じ。模型も再塗装したものが用いられているが、部品の欠損や修理の関係で、一部のデザインが変更されている。劇場版第6作では、『宇宙大作戦』のスタッフに敬意を表す形で、改装前の初代エンタープライズと同じ幾何学模様が第2船体の底部に付け加えられた。劇場版第7作冒頭に登場。操舵はヒカル・スールー大佐の娘、デモラ・スールー少尉が務めている。『新スタートレック』でC型艦はすでに登場していたがB型艦は未登場で、いわばミッシングリンクを埋める形で登場した。そのため実際に画面で登場した順番は、初代エンタープライズ、A型艦、D型艦、C型艦、B型艦となる。2293年、B型艦は先代のA型艦で艦長を務めたカーク大佐、スコット大佐、チェコフ中佐と各種メディアを招いて出港式と冥王星までの処女航海を行う。その最中、B型艦は輸送船ラクール号からの緊急救難信号を受信、救助に向かうと輸送船を飲み込み破壊しようとする謎のエネルギーリボンに遭遇する。正式就航前のB型艦はトラクタービームや光子魚雷を搭載しておらず、クルーの数も不十分な状態であった。しかし転送可能域まで接近し、リボンに巻き込まれながらもエル・オーリア人の難民をなんとか47名だけ救助することに成功。さらにディフレクター盤を改造し光子魚雷の爆発に近い性質のビームを発射することで、リボンからの脱出をも成功させることができた。しかしながら、リボンから脱出する際に第2船体の外部隔壁が裂け、ディフレクター制御室にいたカーク大佐が殉職してしまうという、不名誉な経歴を残してしまうこととなった。その後、退役までの間に142もの星系の探索と星図の作成を行い、さらに17の文明とのファーストコンタクトを成し遂げたとされている。デザインはビル・ジョージが手掛けたエクセルシオールのデザインを元に、との手を得て完成した(「B型艦はエクセルシオール級である」という設定は『新スタートレック』放映当時から存在していた)。模型はILM社が手掛けたエクセルシオールの模型を改造したもの。劇場版第7作にはエネルギーリボンによって第2船体に亀裂が入る場面があるが、第2船体に張り出したバルジ部分を設けることで、亀裂を入れてもエクセルシオールの模型が無傷で残るように工夫されていたという。ところが、バルジ部分の接着に用いた接着剤があまりに強力で、剥がそうとするとエクセルシオールの模型も損傷することが明らかとなり、結局原状復帰はされなかった。そのため、後の作品に登場する改装型でないエクセルシオール級は、すべて新造された模型かCGIである。『新スタートレック』第62話「亡霊戦艦エンタープライズ"C"」に登場。歴代エンタープライズで初の女性艦長となるレイチェル・ギャレット大佐の指揮の下就航したアンバサダー級宇宙艦である。レール状のフェイザー発射台であるフェイザーアレイの設置や、連邦宇宙艦において70年以上使われていたデュオトロニクスコンピュータの後継である、新しいアイソリニアオプティカルチップを用いたコンピュータなど、24世紀初期の最先端技術が詰め込まれている(ただしOSはLCARSではなく、A、B型艦と同じ23世紀式のものである)。また機動性が高く、同時代のロミュラン艦のそれより優れている。2344年、C型艦はロミュラン人とクリンゴン人の紛争において、ナレンドラ3号星のクリンゴン基地がロミュランの攻撃を受けた際に単身でクリンゴンの援助に向かうが、複数のロミュラン艦らの攻撃よって撃沈されてしまう。名誉を重んじる誇り高きクリンゴン人は同艦の犠牲により、惑星連邦を「名誉ある者」、防衛手段を持たない基地を襲撃したロミュランを「恥ずべき者」とした。これにより、クリンゴンと惑星連邦はその友好関係をより決定的とし、同時にクリンゴンとロミュランの決裂をも決定的とした。実はこの時、ロミュラン艦との激しい交戦によって時空に裂け目ができていた。著しい損傷を受けたC型艦が裂け目に逃げ込んだ結果、同艦は22年後の2366年に時間移動、さらには次世代のD型艦に遭遇してしまうという異常事態が発生した。C型艦消失によって歴史が変わったため、22年後の惑星連邦とクリンゴン帝国は同盟関係ではなく戦争状態となり、さらには連邦はクリンゴンに敗戦寸前という悲惨な状況であった。様変わりした惑星連邦の惨状に事態を重く見たギャレット艦長とC型艦のクルーは、元の時代に戻れば自分たちが生き残れる可能性はゼロであることを知りながら、勇敢にも再度時空の裂け目を通って元の時代に戻っていく。C型艦の姿が時空の裂け目に消えた瞬間、全ての時空が元に戻り、惑星連邦とクリンゴン帝国は同盟関係と平和を維持していたのである。なお『Star Trek Online』では、2366年から2344年に戻る間にもう一つ別のタイムラインへ迷い込んでいたとするエピソードが描かれている。惑星連邦が滅亡しソリア人に支配されているとあるタイムラインにおいて、ソリア人に船を鹵獲され鉱山労働者として使役されているナターシャ・ヤーやリチャード・カスティーヨが、同様の境遇にある者たちと協力して元のタイムラインへの脱出をはかるというストーリーで、デニーズ・クロスビーが約20年ぶりにナターシャ・ヤー役を演じた事で話題となった。デザインはが手掛けたD型艦のコンセプト画を元に、の手を得て完成した。1話のみの登場であったが、エクセルシオール級とギャラクシー級の中間的なデザインがよく練られている。模型はによる。テレビシリース2作目『新スタートレック(TNG)』の主役艦。惑星連邦宇宙艦隊の旗艦として設計された、最新鋭のギャラクシー級深宇宙探査艦である。同級としては、ギャラクシー、ヤマトに次ぐ、3番艦として就航した。全長641m、質量500万t、デッキ数42という、24世紀連邦艦の中でも最大規模を誇り、1000人以上の乗員を収容可能。クルーの家族も同乗できる。宇宙艦隊最大サイズの艦であるにも関わらず、最高でワープ9.6もの速度で航行可能、7年間無補給で活動できる。23世紀と比較して大威力となったタイプXフェイザーは、発射装置がレール状に敷かれた「フェイザーアレイ」となり、死角が皆無となった。光子魚雷も内部の反物質パケットが増設され23世紀より破壊力が格段に増している。防御シールドも単純な重力子壁から多位相(マルチフェイズシールド)となり、より強固に船体を保護する。コンピュータシステムは23世紀のデュオトロニクスコンピュータから、超光速演算が可能なアイソリニアオプティカルコンピュータとなり、莫大な情報量をLCARSと呼ばれるOSで管理している。さらにコンピュータは「会話認識」が可能となり(23世紀は「音声認識」)、ユーザーは会話するようにコンピュータに命令をすることができる。23世紀になかった装備として、ホロデッキとレプリケーターが挙げられる。ホロデッキは光子とフォースフィールドを使った高度なバーチャルリアリティーシミュレーションであり、任務のシミュレーションから娯楽のホロノベルまで多様に利用される。レプリケーターは転送技術の高度な応用で、エネルギーを使って物体を作り出す技術である。このレプリケーターによって機械部品を非常に簡単に作ることができ、また食料や特殊な空気なども自由自在に作り出すことができるようになった。また、船体分離機能を備えており、第1船体と第2船体をそれぞれ別の宇宙艦として機能させることが可能である。第2船体は機動力、火力、防御力に優れ、指揮官はドーサルネック上部にある戦闘ブリッジから艦を指揮をすることができる。一方で第1船体は推進エンジンがインパルスエンジンのみであるためにワープ推進能力はなく(ワープフィールド維持装置はあるため、ワープ中の船体分離は可能)、武器もフェイザーのみである。そのためギャラクシー級の基本的な船体分離戦術としては、「一般人などの非戦闘員を第1船体に残し、攻撃力の高い第2船体で敵を撃退すること」とされている。ライカーは、ボーグに改造されてしまったピカードが指揮するボーグキューブとの戦闘時に、船体分離の際、ピカードは攻撃力の弱い第1船体を無視するだろうと推測、裏をかいて見事な戦術を披露した。劇場版第7作では、ヴェリディアン3号星の衛星軌道上で、クリンゴン人のデュラス家のルーサとベトール姉妹が指揮するクリンゴン艦バード・オブ・プレイと交戦。敵艦にシールド周波数を知られたために、D型艦はクリンゴンの光子魚雷やディスラプターの直撃を受け続ける。辛くも敵艦を撃退したものの、ワープコアに修復不能なダメージを負い、第2船体は爆発四散する。直前に緊急分離した第1船体は、ヴェリディアン3号星の大気圏に突入して不時着した。人的被害は最小限であったが、艦は修復不能になってしまった。結果として、歴代エンタープライズの中では最も長く劇中に登場した同艦であるが、意外にも活動期間が最も短いエンタープライズとなった。デザインはが手掛けた『』のコンセプト画を元に、とリチャード・ジェームスの手を得て完成した。最初の模型はILM社によって制作されたが、壊れやすく撮影スタッフの評判が悪かったため、第4シーズンから主にの模型が使われている。第1船体はやや横に長い楕円形をしており、第2船体は偏平でリフティングボディのようになり、長さよりも幅を強調したデザインになっている。また、パイロンは滑らかに上へ湾曲した後に、丸みを帯びたワープナセルに接続される。D型艦は楕円形の円盤部が正円に見えるアングルが最も美しいとされ、その優雅な姿から「銀河の白鳥」とも呼ばれている。『新スタートレック』最終回「永遠への旅」に登場。高次元生命体のQ連続体が見せた「可能性の未来」での25年後のD型艦(本来のタイムラインではD型艦は就航8年目にヴェリディアン3号星で消失している)。ライカー大将が廃艦にされそうになっていたエンタープライズを私物化したもので、古い船ではあるものの隅々までよく整備されている。大規模な改装がされており、ワープナセルが第2船体中央に増設され3基となったほか、第1船体上部にフェイザー砲2門、第1船体下部にクリンゴンの新型戦艦ネグヴァー級を一撃で爆砕する程の威力を持った大型フェイザーキャノンが1門増設され、さらに遮蔽装置も搭載されているなど、重装備化し防衛力が大幅に強化されているのが特徴。またワープ13で航行可能であるが、これはそれまでの24世紀式ワープ係数とは異なり、22~23世紀式に戻ったのかトランスワープ技術となったのかは不明である。もし22~23世紀式ワープ13だとすると、およそワープ9.65ということになる。デザイナーは不明。模型はグレッグ・ジーンが手掛けたD型艦の模型を改造したものである。詳細はU.S.S.エンタープライズEを参照。劇場版第7作においてヴェリディアン3号星で撃沈消失したD型艦に代わり、劇場版第8作において新たに登場したエンタープライズ。ギャラクシー級に代わる新たな旗艦として設計されたソヴェリン級宇宙艦の2番艦で、ボーグ、ドミニオン、カーデシア等との交戦を想定し、火力、推力、防御力が格段に強化されている。ただ、全長はD型艦より伸びたものの、船体の規模はC型艦より小さくなった。またクルーの家族が同乗するような余剰スペースは最初から設けられていない。クルーの多くはD型艦から引き継がれている。初代エンタープライズからA型艦への更新時同様、D型艦消失からE型艦就航までの期間が短すぎることから、本来はエンタープライズではなくホノリウスとして就航予定の新造艦であったとされている。探査任務だけでなく戦術的任務をも前提としたE型艦の各種武装は、D型艦のそれよりはるかに強力となっている。フェイザーは連邦最強の出力を誇るタイプXIIフェイザーを装備。また従来の反物質弾頭・光子魚雷に加えて、真空エネルギー弾頭の量子魚雷をも搭載してる数少ない連邦艦である。船体外部隔壁は断熱被膜塗装(アブレーティブ装甲)がされており、敵艦からのビームの直撃を蒸発させてある程度はじくことができる。ソヴェリン級の武装は戦術護衛艦のディファイアント級宇宙艦のそれが踏襲されている。またE型艦以降、連邦艦のワープナセルはC、D型艦やヴォイジャーのようなコンパクトな形状ものから長大なデザインのものへと移行した。これは宇宙艦が超光速推進する際に人工的に作り出す強力な亜空間場・ワープフィールドが、時空連続体に徐々にダメージを与え最終的に亜空間断裂(宇宙空間が突然大爆発をし、加えて以後その周辺域で超光速推進ができなくなる)を起こすことが判明し、ワープ技術の見直しがされたからである。ヴォイジャーはワープナセルを可動式にしワープフィールドの形状を常に調整することでこの問題を解決したが、E型艦の新型ワープナセルは固定式でありながら時空連続体にダメージを与えることなく高速ワープを可能にしている。最高速度に関してはD型艦やヴォイジャーののように明言されたものはなく、スタートレック関連の書籍によりばらつきがある。デザインは、模型はILM社による。エクセルシオールを意識し、幅よりも長さを強調した流線型デザインとなった。劇場版第9作からはCGIが使われている。劇場版第10作では、CGIがデジタル・ドメイン社の担当となった関係で、魚雷ランチャーやフェイザーアレイの増設、パイロン角度変更など一部のデザインが変更されている(イーブスらによれば手直ししたかった部分でもあったという)。スタートレック本編には登場していないオンラインゲーム内における新エンタープライズで、オデッセイ級宇宙艦。ヴォイジャーのような第1船体、D型艦のような第2船体、E型艦のようなワープナセルを持ち、さらにこのクラスで初めて採用された新技術である2つのドーサルネック(デュアルドーサルネック)が第1船体と第2船体を接続しているのが特徴である。このデュアルドーサルネックは、ヴォイジャーが持ち帰ったトランスワープ技術・量子スリップストリームドライブを安定して実用するためとされている。2409年にオデッセイ級の改装型として就航し、アイコニア戦争を経た翌2410年に第二改装型となり外見が変わった。詳細はU.S.S.エンタープライズFを参照。なお『Star Trek Online』以前に発表された小説でも、エンタープライズ級のF型艦(2382年就航)、およびクラス不明のF型艦(2408年就航)が登場している。ゲームの企画の一環として、デザインは一般公募されたものの中からプレイヤーによる人気投票で決定された。このコンテストは開発会社とCBSとの公式な共同開催イベントであり、公募されたデザインの選定、艦やクルーの詳細設定にはCBSが関わっている。『エンタープライズ』第70話「爬虫類族の攻撃」に登場。全長3,210mの巨大な世代交代型深宇宙探査船。異次元宇宙からの侵略者である、球体創造者との戦闘(プロシオン5の戦い)に参加した。また『Star Trek Online』では時間冷戦とプロシオン5号星の戦いの詳細を描いたシーズン11エピソード6「Ragnarok」に登場、ダックスが艦長を務めている。デザインは、CGIはエデンFX社による。船内から窓の外に円盤部の下面と紡錘部の一部が見えるものの、劇中では全体像は船内図が表示されているのみで、実際の艦影は描かれなかった。後になって、ドレクスラーらが毎年制作しているカレンダー「Ships of the Line」の2005年版に全体像が掲載されたほか、トッド・グウィンらによる宇宙船の解説番組「Trekyards」にドレクスラーが自ら出演、解説を行うとともにワープ航行シーンなどの映像が公開された。またイギリスのイーグルモス社が刊行している『スタートレック・オフィシャル・スターシップ・コレクション』第89号にラインナップされ、初の完成品模型の商品化となった。平行宇宙の一つである鏡像宇宙には、地球帝国宇宙艦隊所属の戦艦として「I.S.S.エンタープライズ」が存在する。なお、「I.S.S.」とは「」(帝国宇宙艦)を略した艦船接頭辞である。『宇宙大作戦』第39話「イオン嵐の恐怖」にはI.S.S.エンタープライズNCC-1701が、『』第94・95話「暗黒の地球帝国(前後編)」にはI.S.S.エンタープライズNX-01が登場した。後者には第1船体に「短剣を背景にした地球」という国章と稲妻のような文様が描かれているなど、各種マーキングは異なっているが、構造はこちらの宇宙のエンタープライズと同じである。劇場版第1作に、歴代エンタープライズを記念した絵の一つとして登場。スペースシャトル・オービタと初代エンタープライズの間に展示されている。他のエンタープライズとは異なり、航行する様子が描かれたことはない。劇場版第1作の公開時に出版された設定集によれば、核融合推進を採用した、初の恒星間宇宙船ということになっている。同じ絵が『スタートレック:』にも登場することから、NX-01よりは古い時代の船のようである。劇場版第12作では、宇宙飛行の発展を記念した模型の一つとして登場している。紡錘状の主船体を円環状の推進部が取り囲んでおり、これはによる初代エンタープライズの没デザインを流用したものである。劇場版第11作ではタイムトラベルとそれにともなう歴史改変が描かれており、以前の作品とは異なる歴史をたどった平行宇宙が舞台となった。そのため、登場するエンタープライズも、外見や経歴が大きく異なっている。なお、CBSは劇場版第11作に始まる平行宇宙を主要宇宙(『宇宙大作戦』の世界)と区別し、「ケルヴィン・タイムライン」という正式呼称を設けている。ネロが主要宇宙の未来から次元を超えてタイムスリップしてきた影響で、主要宇宙と異なる姿となった初代エンタープライズ。両者の区別のため、ファンからは劇場版第11作の監督名にちなんだ、「JJプライズ」という通称で呼ばれる事もある。就役は主要宇宙より13年遅い2258年となった。建造も衛星軌道上のサンフランシスコ造船所ではなく、地球上のリバーサイド造船所で行われ、地上から宇宙に進宙している。就役当時は宇宙艦隊の最新鋭艦であり、惑星連邦の旗艦となる予定だったが、ヴァルカン星の救難信号により処女航海を前倒しにして実戦配備された。現在のところ、同型艦の存在は映画では描写されていないが、劇場版第11作と劇場版第12作の間の物語として発売されたゲームでは、同型艦が12隻登場している。セットの就航記念版には「コンスティテューション級」ではなく「スターシップ級」と書かれているが、これは後述の設定変更を意識したものと考えられる。転送装置を持つ惑星連邦の艦としては異例の大気圏突破・再突入、及び水中を含む惑星表面での行動能力も持っている(主要宇宙ではイントレピッド級やディファイアント級など一部が所持)。本艦や劇場版第12作のドレッドノート級が主要宇宙の同時期の艦に比べてオーバースペックになったのは、ケルヴィン号が圧倒的な戦力を持つナラーダ号と遭遇したことにより、危機感を感じた惑星連邦が技術の開発を急いだことと、ケルヴィン号の生存者がボーグの技術を取り入れ改造されたナラーダ号をスキャンし(元が掘削船であるためスキャン対策が不十分だった)、先進的なデータを持ち帰ったことによる。クリンゴン側も不調を起こしたナラーダ号を一時鹵獲したため、惑星連邦とクリンゴンの間で大きな技術格差が発生することはなかった。なお、劇場版第12作の前日談として発売されたコミックでは、2258年に就役したこのエンタープライズは、ナラーダ号のデータから解析された未来の技術を導入するため新規に建造された2代目のエンタープライズであるとされ、これ以前に主要宇宙と似た形状をした初代エンタープライズが登場している。劇場版第12作で大破した後は、およそ1年に及ぶ修理と改装を行っており、第1船体後端のインパルスエンジンの形状などが変更された。デザインはライアン・チャーチ、CGIはILM社による。全長に関しては、デザインの段階ではA型艦(全長305m)と同程度となっていたが、制作の段階で約725mと設定しなおされた。この場合D型艦よりも大型な艦になるために船体規模に合わせてドッキングハッチや船窓、スラスターなどのメカをそれ相応の形にするリファインが必要なのであるが、エイブラムス監督はこれらをまったく修正することなくそのまま拡大した。そのため各種ディティールが非常にオーバースケールで、これまでの惑星連邦宇宙艦のデザインを無視するような矛盾が生じており議論の的となっている。劇中での描写にも一貫性がなく、具体的な例としては、広大なシャトルベイが挙げられる。劇中では全長10m以上あるシャトルが10機以上、横向きに2段2列に格納されている。そのため第2船体の幅は約40mと目算でき、この場合の全長は725mである。また、ホールウェイと呼ばれる複数階を貫く吹き抜けや、広大な機関部も全長が725mでないと説明できない。一方で、全長が366mでないと説明できない例としては、第1船体外縁のリム幅が挙げられる。劇場版12作目で船体外部隔壁が裂けた時に確認できるが、第1船体外縁のリム幅は2階層分に相当し、この場合の全長は366mである。ただし劇場版13作目の円盤部外縁のクローズアップシーンでは、船窓の高さが2m以上の大きさで描かれており、全長700m以上となっている。ミニチュア玩具を発売する各メーカーの表示にも異差があり、全長302m、366m、725mと統一性がない。ただし、『Star Trek Online』に同クラスが登場するに当たり、開発メーカーで宇宙船CGモデリングを担当しているトーマス・マローンが版権元であるCBS(『Star Trek Online』の監修も行なっている)から提供された設定では、725mが正しい大きさであるとされている。劇場版第13作において撃沈消失した初代エンタープライズに代わり、新たに登場した艦。船長やクルーの多くは初代エンタープライズから引き継がれている。デザインはシーン・ハーグリーブス、CGIはILM社による。ケルヴィン・タイムラインの初代エンタープライズから、全体のプロポーションがやや変更され、主要宇宙の初代エンタープライズに近い外見となっている。日本の代表的なワープ艦である『宇宙戦艦ヤマト』のワープ航法と、『スタートレック』のワープドライブは異なっている。宇宙戦艦ヤマトのワープは直接空間をねじ曲げてテレポートする「どこでもドア形式」であるが、スタートレックのワープはあくまで宇宙空間を順当に推進する形式である。スタートレックのワープは、相対性理論の通用しない特殊な場である「亜空間(sub space)」の場を人工的に作り出し、それを非対称な泡状(ワープフィールド)に展開し船体を包んで光速の壁を突破する。このワープフィールドを強化するほど、つまりワープエンジンのパワーを上げるほど宇宙艦の速度は上がる。ワープ速度は「ワープ1」「ワープ2」と表現され、数字(ワープ係数/ワープファクター)が大きいほど速くなる。しかしながら22~23世紀が舞台の『宇宙大作戦』、『スタートレック:』と、24世紀が舞台の『新スタートレック』、『スタートレック:ディープスペースナイン』、『スタートレック:ヴォイジャー』とではワープ係数(ワープファクター)の定義が異なり、係数とその速度の相互関係が異なっている。どちらもワープ1が光速と等倍の速度であることは同じだが、22~23世紀式は「ワープ係数の3乗×光速」で速度計算がされ、24世紀式は「ワープ係数の10/3乗×光速」で計算される。さらに24世紀式ではワープ10は無限の速度(到達不能速度)と定義され、ワープ9以降は小数点以下の数字が10に近づくにつれ指数関数的に速度が増していく。つまり表記は同じ「ワープ8」であっても、22~23世紀式では光速の512倍、24世紀式では1024倍となる。これは時代の変遷により何をワープ速度の「ファクター」とするかが見直されたということであり、ワープ技術そのものが変化したものではない。22~23世紀式は何をファクターとしているか不明であるが、24世紀のワープ係数は宇宙艦の周囲に張りだすワープフィールドの枚数をファクターとしている。(22~23世紀式はワープナセル内のワープコイルの規模や設置数――つまり単純なエンジンパワーによりワープファクターが決まるかのような描写がある)22~23世紀式と24世紀式はワープ係数の運用の仕方も異なり、前者が「ワープ3.9」や「ワープ4.8」など係数に小数点を積極的に絡ませてくるのに対し、後者は小数点を好まず極力整数の係数を用いる。小数点を絡ませる場合でも「ワープ6.4」など、ワープ9未満の速度で小数点以下が5を超えることは稀である。これは小数点以下の数字が大きくなればなるほどエンジンパワー効率が悪くなるからであり、「ワープ6.5」で航行するより「ワープ7」で航行するほうがパワー効率も速度も上なのである。ワープ9以降はさらにパワー効率は悪くなり、D型艦も最大速度のワープ9.6(光速の1909倍)では最大12時間でエンジンパワーを消失してしまう。ヴォイジャーも最大速度はワープ9.975(光速の5754倍)となっているが、実際にその速度を長時間維持することは不可能であり、通常はワープ6から8で巡航している。一方で、ケルヴィン・タイムラインの劇場版第11作では、ワープ8の速度で16光年先にあるバルカン星に数分で到達するような描写があり、これまでのシリーズのワープ技術とは明らかに異なっている。本来ならば16光年もの距離を移動するには、22~23世紀式のワープ8では11.4日、24世紀式のワープ8でも5.7日かかる。16光年を数分で移動できる速度では、艦は1年で150万光年以上進むことができるため、デルタ宇宙域から地球までの7万5千光年の苦難の距離(ワープ8で70年以上かかる道程)を帰還する『スタートレック:ヴォイジャー』シリーズが成り立たなくなる。また劇場版12作目でもエンタープライズはクリンゴン母星のクロノス星付近から地球までを数分で到着している他、地球からクロノス星まで瞬間移動する「トランスワープ転送」も宇宙艦の存在意義自体を揺るがしているとされ、ファンから批判を受けている。セットの小道具として、歴代エンタープライズを記念した模型や絵が飾られていることがあり、その中に史実のエンタープライズのいくつかも登場する。劇場版第1作と『』に、歴代エンタープライズを記念した絵の一つとして登場したほか、劇場版第7作ではウォーフ大尉の少佐昇進を祝うホロデッキでの式典に登場。実際の撮影にはレディ・ワシントンというブリッグが使用された。史上初めて「エンタープライズ」の名をつけられた船は18世紀初頭のイギリス海軍の軍艦(帆船)である。もともとはラントルプリズ(L'Entreprise)というフランスの24門フリゲートで、1705年に鹵獲・改名された。また、史上初の「U.S.S.エンタープライズ」はアメリカ独立戦争に参加した大陸海軍のスループで、1775年にイギリス船ジョージが鹵獲・改名されたものである。劇場版第1作に、歴代エンタープライズを記念した絵の一つとして登場。アメリカ海軍所属の航空母艦。アメリカ海軍の伝統に従い、本艦も「U.S.S.エンタープライズ」と呼ばれる。第二次世界大戦(太平洋戦争)では、姉妹艦のヨークタウンやホーネットが日本海軍との戦闘で撃沈されたのに対し、本艦は、終戦時まで健在であり、戦争後期は、対日反攻作戦の主力空母として大量に建造されたエセックス級空母などとともに活躍した。ただし、終戦時は、沖縄戦(アイスバーグ作戦)時の日本軍側の航空総攻撃作戦である「菊水作戦」において、1945年5月14日に日本海軍の神風特別攻撃隊(爆装零戦1機)の体当たり攻撃により大破したため、アメリカ本国において修理中であった。『新スタートレック』と『』に、歴代エンタープライズを記念した模型や絵の一つとして登場したほか、劇場版第4作では舞台の一つとして登場。なお、同艦は撮影許可が下りていたにもかかわらず、急遽作戦行動に入ってしまったため、実際の撮影には航空母艦レンジャーが使用された。アメリカ海軍所属の世界初の原子力航空母艦。CV-6と同じく、本艦も「U.S.S.エンタープライズ」と呼ばれる。原子炉からダイリチウム結晶の再結晶化に必要な放射線を得るため、チェコフとウフーラが潜入した。劇場版第1作と『』に、歴代エンタープライズを記念した絵の一つとして登場。劇場版第12作でも、宇宙飛行の発展を記念した模型の一つとして登場している。アメリカ航空宇宙局 (NASA) が開発・運用したスペースシャトル・オービタの初号機。当初は「コンスティテューション」と名付けられるはずであったが、トレッキーたちがエンタープライズと命名するように署名運動を行い、この名前となった。この返礼として、初代エンタープライズはスターシップ級宇宙船という設定から、コンスティテューション級宇宙船という設定に改められている。初号機ではあるが、滑空その他の試験を目的としたプロトタイプであり、大気圏外には出ていない。『スタートレック』の世界では、大気圏外へ飛行可能なように改装されたことになっているが、実世界では実現しなかった。
出典:wikipedia
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