指宿枕崎線(いぶすきまくらざきせん)は、鹿児島県鹿児島市の鹿児島中央駅から鹿児島県枕崎市の枕崎駅に至る九州旅客鉄道(JR九州)の鉄道路線(地方交通線)である。JRグループで最も南を走る路線である。薩摩半島の東岸と南端を廻り、県都鹿児島市と温泉地指宿市および港町の枕崎市を結ぶ観光の足となっているほか、鹿児島市への通勤・通学路線となっている。全線が鹿児島支社の管轄である。鹿児島中央駅 - 喜入駅間ではIC乗車カード「SUGOCA」の利用が可能である。五位野駅あたりまでは住宅地や畑の中が主な車窓であり、また鹿児島市電と並行する区間がある。平川駅あたりから宮ケ浜駅あたりまでは海岸線沿いを走り、天気がよい場合、大隅半島が見える。指宿駅近辺で一旦内陸に入った後、山川駅でまた海岸沿いを通る。その後、南側(枕崎方面進行左側)に開聞岳が見えるようになる。このあたりはほぼ畑の中を抜けていく。ただし若干の高低差があり、切通しになっている箇所も多数ある。線路脇の保守が余り行われていないため、線路脇の樹木が列車にぶつかるところも多数ある。頴娃駅あたりから枕崎駅あたりまではやや海岸線から離れたところを走るが、要所要所で海は見える。山川駅から枕崎駅までは、西頴娃駅を除きすべて無人駅である。利用者などが書き記す駅ノートは2014年9月現在、確認できるだけで西大山駅と薩摩塩屋駅と枕崎駅にある(以前は郡元駅にもあった)。多くの普通列車・快速列車でワンマン運転を行っているが、朝の一部の列車は車掌が乗務している。また、鹿児島本線と直通する鹿児島発着の列車も平日の朝に1往復、午後に2往復ある。鹿児島中央駅からしばらくは、鹿児島市内の郊外住宅地を通る。そのためかなりの通勤通学需要があり、列車本数も多い。鹿児島中央駅 - 喜入駅間は15 - 40分間隔である。喜入駅 - 指宿駅・山川駅間はほぼ1時間間隔となる。夕方には鹿児島中央駅 - 慈眼寺駅間、平日夜と毎日深夜時間帯は鹿児島中央駅 - 五位野駅間の区間列車も運行される。山川駅 - 枕崎駅間は運行本数が1日6 - 8往復と少なく、4 - 5時間ほど列車のない時間帯がある。鹿児島中央駅 - 枕崎駅間を直通する列車は1日下り3本・上り4本だけで、ほかは指宿駅または山川駅で乗り換えとなる。指宿駅 - 西頴娃駅間の区間列車もある。ワンマン運転の普通列車・快速列車(2両編成)の乗車方法は、鹿児島中央駅 - 喜入駅間では列車のホーム側のすべてのドアから乗り降りできるが、喜入駅 - 枕崎駅間においては無人駅および有人駅での営業時間外の停車時に関しては、前の車両のドアのみ開き(中扉は開かず・後ろ乗り前降り)、乗車時に整理券を取り、降車時に運賃等とともに運転士に渡す必要がある。2006年(平成18年)3月17日までは鹿児島中央駅 - 喜入駅間でも同様の扱いであった。鹿児島中央駅 - 指宿駅間に特急「指宿のたまて箱」が3往復、鹿児島中央駅 - 山川駅間に快速「なのはな」が下り4本・上り3本運転されている。指宿枕崎線の快速はキハ200系気動車が投入される1992年7月15日のダイヤ改正まで「いぶすき」の愛称で運行されていた。2004年3月13日のダイヤ改正には観光利用を念頭に置いた指定席連結の特別快速「なのはなDX」が登場した。使用されるキハ200系気動車のうち、キハ200-9および1009は「なのはなDX」専用塗装であったが、現在はほかの車両と同じ側面に大きく「NANOHANA」と書かれた塗装に戻されている。「なのはなDX」の指定席に使われるキハ220形は1102の1両しかないため、検査や故障時は「なのはな」として運転されていた。なお、キハ220形1102は「なのはなDX」廃止後、元の赤い塗装に戻され、肥薩線の普通列車として運行している。「なのはなDX」は、2011年3月12日のダイヤ改正で新設された観光特急「指宿のたまて箱」によって置き換えられた。以下に示す車両はいずれも気動車である。山川駅 - 西頴娃駅間では開業時に擬制キロを採用し割増運賃が適用されたが、翌年国鉄新線建設に対し補助金が出ることになったため擬制キロによる割増運賃は廃止された。また、指宿駅 - 枕崎駅間は第二次世界大戦前に鹿児島南海鉄道という会社が鉄道敷設免許を取得したが、資本金を集められずに解散し免許が失効した区間となっている。
出典:wikipedia
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