信管(しんかん)とは弾薬を構成する部品の一つであり、弾薬の種類と用途に応じて所望の時期と場所で弾薬を作動させるための装置である。現在、以下の4つの機能を持っていて、以下の機能が一つに結合された装置を信管と呼んでいる。銃や砲の発射薬に点火する装置は単独では「起爆時期を感知する機能」を持たないため雷管と呼ぶ。図は信管の概要図で「弾頭」に装着する「着発式」で「遠心力式の安全装置」を持ち、「瞬発」と「延期」の切替え装置を持っている。用途としては野砲などの榴弾で使用されるものである。起爆は鋭敏な点火薬が撃発されることで起こり、起爆薬から添装填薬へと伝わり、砲弾の炸薬が起爆される。衝撃、水圧、電気刺激、化学反応などにより作動するが、意図せぬタイミングでは作動することが決して無く、かつ望むときには確実に作動する信頼性が要求される。基本的に、信管の動作は、二つに分けられる。前半が安全装置解除で、それを行わないうちは叩いても作動することはない。後半が起爆で、これが確実に行われることによって意図する破壊を実現できる。たとえば手榴弾は、ピンを抜いてハンドルを外さない限りは落下させたり蹴飛ばしたりしても爆発することはない。無論そういった扱いはするべきではないし、溶鉱炉などに投入した場合にはその限りではない。信管は、装着位置・作動方式・装着対象などによって分類できる。信管には安全装置が必須であり、二種類以上の安全装置が組み込まれている場合も多い。信管が所定の目的(起爆)を果たせなかった場合は不発弾になる。ただし故障ではなく、柔らかい土中に落ちた為に作動しなかったなどの場合には、ちょっとした衝撃で起爆するおそれがある。そのため処理においては、まず識別が行われ、この際砲弾や爆弾本体よりも、信管の種類や状態が重視される。時限信管や近接信管は、衝撃を与えなくても起爆するおそれがあり、むやみに接近してはならない。やむを得ず信管を取り除く必要がある場合、これが最も危険である。これらの作業は爆発物処理技術資格を保持する者しか実施できない。第二次世界大戦後、少年たちの間で不発弾の信管を用いた危険な遊びが一部で流行し、それは強烈な爆竹ともいうべき存在であったが、その表現で片付けるにはあまりに危険すぎる代物で、死傷者を出したという。信管は味方においては絶対に安全であり、敵にあっては必ず動作しなければならないという両極端な条件を要求される。アメリカでは信管設計の安全基準についてMIL規格:MIL-STD-1316で具体的な基準を定めている。
出典:wikipedia
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