賢島駅(かしこじまえき)は、三重県志摩市阿児町神明(賢島)にある近畿日本鉄道(近鉄)志摩線の駅である。志摩線の終着駅。その名前の通り、賢島に所在し、同島の中央部にある。本州と賢島の距離はおよそ20メートルである。駅番号はM93。当駅は志摩電気鉄道の路線計画には入っていなかった。着工直前までは2つ手前の鵜方浜(鵜方駅)を終点とする計画であったが、目黒蒲田電鉄幹部に参宮客を英虞湾まで誘致しなければ利益が見込めないと指摘され、重役会議で英虞湾岸のかしこ島の真珠港駅まで延長することとなった。当時のかしこ島は真珠養殖場はあるものの無人島であったが、鉄道駅開設を祝し土地が寄付されたことから観光地としての開発が始まり、賢島と漢字表記されるようになった。開発目標は、賢島を「海の軽井沢」とすることであった。頭端式ホーム4面5線を持つ地上駅。1993年(平成5年)まで留置線(賢島車庫)があったが廃止されている。現行駅舎は村野藤吾が設計した。もともと特急車両の車内サービスなどでワゴンを出し入れするなど物の移動も考慮されており、プラットホームからバス・タクシーのりば等のある北出口までほとんど階段などの段差がなく車いすなどでも容易に乗降できる構造になっている。ただし1フロア下の賢島港側南出口へは階段と上りエスカレータによって結ばれており、車いす利用の場合は駅員に申し出ると迂回路を通してもらえる。PiTaPa・ICOCAは自動改札機による対応である。駅舎には1階にコンビニエンスストア「ファミリーマート近鉄賢島駅改札外店」(2013年6月開店)が出店しており、2階には賢島宝生苑の経営する軽食堂「ラ・ペルル賢島店」がある。また同2階には2017年(平成29年)3月に「サミット記念館」が開館する予定である。かつて、普通列車は南口駅舎の西隣に現存する志摩電気鉄道時代からの駅舎に隣接した、特急用ホームより1階分低い(傾斜地なので両方とも地上)普通列車用ホームより発着していたが、1993年(平成5年)以降は特急用ホームの北側に新設された、特急用ホームと同じ標高にあるホームを使用している。「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。利用者はほとんどが観光客である。賢島駅の利用状況の変遷を下表に示す。駅前(北口)にバス乗り場があり、以下の路線が乗り入れている。運行は、三重交通により行われている。このほかホテルや旅館の送迎バスが多く発着している。2009年(平成21年)11月に賢島駅の近くにある志摩マリンランドのメスのフンボルトペンギン「志摩ちゃん」が特別駅長に就任した。志摩ちゃんは、近鉄志摩線の活性化を目的に駅長となり、1年間で20日、帽子、ネクタイ姿で改札に立った。2001年(平成13年)5月4日生まれである。2010年(平成22年)11月21日には、就任1周年記念式典が賢島駅で開かれ、感謝状とアジ1年分(約220kg)が送られた。同式典では、動物駅長の「先輩」である和歌山電鐵貴志駅のたま駅長から祝電が届いた。また、同日は、鳥羽 - 賢島間の「ペンギン列車」に乗務し、他のペンギン3匹とともに近鉄電車車内を行進した。翌年の2011年(平成23年)の5月29日にはコンコースに「ペンギン駅長室」が設置され、同年11月20日には志摩市の観光特使に就任した。以上のように活躍を続けてきた志摩ちゃんであったが、2012年(平成24年)6月24日の「出勤」をもって任期満了により退任することが、同年7月30日に近鉄から発表された。その後2014年(平成26年)3月22日に死亡した。
出典:wikipedia
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