サバテサイクル(Sabathe cycle)は、中・高速の圧縮着火機関(ディーゼルエンジン・焼玉エンジン)の理論サイクル(空気標準サイクル)であり、複合サイクルとよばれることもある実際のディーゼルエンジンでは燃料噴射後、着火するまでに着火遅れがあり、この間に噴射された燃料はシリンダー内に燃料・空気の混合気を形成する。これに着火すると短期間で燃焼し(予混合燃焼)、等積に近い燃焼となり、低速機関でない限り、これを無視することはできない。その後、続いて噴射される燃料が空気と混合しつつ順次燃焼し(拡散燃焼)、等圧に近い燃焼となる。この等積燃焼と等圧燃焼の双方を考慮したものが、サバテサイクルである。サバテサイクルは、圧縮着火機関の実際のサイクルを、下表 1 のような比熱一定の理想気体(空気)の可逆なクローズドサイクル(空気標準サイクル)で置き換えたものと考えることができるサバテサイクルのp-V 線図および T-S 線図を図 1、2 に示す。また、吸気状態を V、p、T、S としたときの、サイクル上の各点の状態量を下表 2 に示す。上で求めた各点の状態量を用いて、1 サイクルあたりの加熱量、冷却量、仕事、および熱効率、平均有効圧力は下記のように求まる。この結果より、以下のことがわかる。
出典:wikipedia
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