シーマ("Cima")は、日産自動車が生産・販売する高級セダンである。生産は栃木工場が担当。1988年(昭和63年)に登場するや、初めの1年間だけで36,400台が販売され、当時の高額商品に対する旺盛な需要の象徴として『シーマ現象』と呼ばれた。1991年(平成3年)には2世代目モデルに移行したが、景気の後退などの影響もあって販売は減少し、4代目モデルの年間販売台数は294台(2009年)に留まり、販売不振と後に施行される最新の安全基準を満たさなくなる事を機に、2010年(平成22年)8月をもって一旦生産・販売が中止された。しかし2012年(平成24年)5月にフーガハイブリッドをベースとしたハイブリッド専用車として復活している。日産・Y51を参照のこと。1988年(昭和63年)、日産自動車が販売していた高級セダン「セドリック」「グロリア」の更なる上級仕様として発売され、「セドリックシーマ」(モーター店系列(ローレル販売会社))、「グロリアシーマ 」(プリンス店系列(スカイライン販売会社))として販売された。日産自動車には法人・ハイヤー向けとして、最高級乗用車「プレジデント」があったが、シーマは一般オーナー向けの最上級のモデルである。全車が「3ナンバー」登録となっていた。この初代モデルの発売時期はバブル景気の絶頂期に相当し、4年間の販売台数は12万9,000台にも及ぶ。2代目モデルまでは日本国内でのみ販売されていたが、3・4代目は、日本国外で展開されているインフィニティブランドのフラグシップモデル 「Q45」の兄弟車になった。また4代目はプラットフォームをプレジデントと共有しており、両車種で日産のフラグシップと位置づけられていた(マキシマを有する北米と、セダン市場から撤退した西欧を除く)。5代目は「インフィニティ・Q70」のロングモデルになった為、日本市場での日産ブランドだけでなく海外市場におけるインフィニティブランドの乗用車系のフラグシップの位置付けとされている。4代目モデルの生産中止から約1年9か月を経た2012年(平成24年)4月25日、日産自動車はシーマの生産再開と、5代目モデルが同年5月21日に発売されることを発表した。5代目モデルはハイブリッド専用車であり、日産自動車は高級車の再投入によりブランドイメージが向上することを期待しているとされる。5代目モデルは、北京モーターショーにおいて同日発表となった、インフィニティ Mシリーズの「M35hL」(hはハイブリッド、Lはロングホイールベースの意)と基本的に同じで、フーガ(Y51型系)をベースにホイールベースとリアドアを150mm拡大したもので、延長分はそのまま後席空間の拡大に充てられている。外観ではボディシェル、リアドア、フロントバンパーやラジエーターグリル、リヤガーニッシュなどが専用品となる一方、ヘッドランプやリヤコンビネーションランプレンズなどの主要部品はフーガと共通となる。4代目まで用いられていたアカンサスのエンブレムは廃止されたが、「CIMA HYBRID」グレードを除きディーラーオプションで装着可能である。搭載される動力ユニットはフーガハイブリッドと同様の、VQ35HRエンジンに「1モーター2クラッチ方式」のハイブリッドシステムを加えた「インテリジェント・デュアルクラッチ・コントロール」で、変速機はジヤトコ製マニュアルモード付電子制御7速ハイブリッドトランス ミッション(AT)である。シンプルな機構ながら、疑似クリープ、モーター走行、エンジン+モーターによる全開加速、エンジン走行+充電、回生ブレーキの切り替えをスムーズに行うことができ、トルクコンバーターを介さないため伝達効率も高い。車体の延長とバッテリーを含むハイブリッドシステムの装備により、車両総重量がベースグレードで2,205kg、VIPとVIP Gで2,225kgとなったが(車両重量はそれぞれ1,930/1,950kg)、ハイブリッドシステム、アイドリングストップ装置、可変バルブタイミング機構、電動油圧式電子制御パワーステアリングなどの効果により、燃費性能はJC08モードで16.6km/Lと、平成27年度燃費基準+20%を達成している。本世代はエンジン進化型エコカー「PURE DRIVE」の7車種目となるため、その証としてリアに「PURE DRIVE」エンブレムが装着されているが、シーマでは2代目エクストレイル「20GT」と同様のデザインで、ハイブリッドカーを指す「PURE DRIVE / HYBRID」エンブレムが新たに採用されており、左右フェンダーに装着されている「HYBRID」エンブレムもシーマでは左上に小さく「PURE DRIVE」が入った新仕様となっている(ほどなくしてフーガハイブリッドも同仕様のものに差し替えられた)。Y51型系フーガ同様に全数が栃木工場(栃木県上三川町)で生産されるが、さらなる品質向上を図るため、塗装工程において「匠」と呼ばれる熟練者が中塗り後に生産ラインから外し、GT-R同様に一台一台専用の特別室で塗膜を平滑にする「水研ぎ」と呼ばれる作業を行う。また、検査工程においては資格を持つ検査員が全車両に対し品質検査を実施した後、走行試験において検査員が2名体制(通常は1名体制)で走行や操舵フィーリングの評価試験や内装の軋み音の有無のチェック等も行う。晴れて、全ての工程を合格した車両には栃木工場長の直筆サインが記された「品質検査確認書」が付与される。希望小売価格は764万円から872万円。5代目シーマは三菱自動車工業にもOEM供給され、2012年(平成24年)7月26日よりディグニティとして発売している。ディグニティもシーマ同様に一旦生産を終了していたが、OEM車種として11年ぶりに復活することになる。スペイン語で、「頂上・完成」の意味。初代シーマの開発責任者である三坂泰彦が、少年時代に父に買って貰った腕時計がシーマ(Cyma)のものであり、いつかはこの「シーマ」を使いたいと温めていたもの。
出典:wikipedia
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