ナワトル語(ナワトルご、nāhuatl )は、ユト・アステカ語族に属する言語で、今はメキシコなどで推定150万人のナワ族に話されている。メキシコの「言語の権利に関する法律」("Ley de los Derechos Lingüísticos del 2001")によって、スペイン語や他62の言語と同等に、「国語」とみなされている。かつてアステカ人や周辺のインディオが使っていたを指してナワトル語と呼ぶ場合がある。ナワトル語は北米やメキシコのいわゆるインディアンによって最も広く話されていた言語である。メキシコ固有の言語ではよく見られることだが、ナワトル語の話者の多くは同時に他の言語も操ることができ、実用的なスペイン語の知識を持っていた。かつては、かなりの数のメキシコ外のナワトル語話者はスペイン語以外のメキシコ固有の言語を話していた。こうしたバイリンガルの有名な例はマリンチェである。彼女はマヤ語をナワトル語に翻訳することができた(また、コルテスのためにのちにスペイン語も修得することになる)。推定150万人のナワ族がナワトル語、またその方言の話者であるとされており、この方言の中にはナワトル語話者同士でも意志の疎通が困難なものもある。すべてのナワトル語は程度の差こそあれ、様々な面でスペイン語の影響を強く受けている。古代ナワトル語の原型をとどめているものはないが、メキシコ渓谷で話されているものは一般的に古典ナワトル語により近い。この語は特に、アステカ帝国の公用語であったを指すこともある。アステカ人はナワトル語圏文化の影響を強く受けている。族、アコルワ族、トラスカルテカ族、ソチミルカ()族もその例である。ナワトル語がテオティワカンで話されていた可能性はかなり高い。これらの部族が優位に立つにつれ、特にアステカ帝国の権勢の後の古典ナワトル語は、メソアメリカの広い地域で共通語として使われるようになった。こうした状況は12世紀に始まり、スペインがメキシコに侵入する16世紀まで続いた。Nahuan(ナワン)とNahuatl(ナワトル)とNahuat(ナワト)とNahual(ナワル)で区別がされる場合がある。これらの違いを重視することによってなされる分類は現在はかつてほど重要視されていないものの、いまもこれらの用語は微妙に使いわけられ続けている。しかしながら、Nahuatlが現在はもっとも当該の語族および異形体を指すのによく用いられる用語である。ナワトル語はホピ族などの北アメリカ西部の部族が使う言語と関係しており、これらの言語はすべてユト・アステカ語族に属す。ここには61の言語が属している。ナワトル語源の語: 特徴的な子音 "tl" は本来なんともカナ表記しがたい珍しい音である。音声学的には無声歯茎側面破擦音(側面開放による破擦音)である、などと記述される。この音を単独で表現できるラテン文字が見当たらないために、2文字の組字があてられているが、音韻としては単一の音素である。
出典:wikipedia
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