紫波中央駅(しわちゅうおうえき)は、岩手県紫波郡紫波町紫波中央駅前一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線の駅である。紫波中央駅が所在する紫波町にもっとも古くからある駅は隣の日詰駅であったが、紫波町の合併元の1つである日詰町の中心街からは離れた場所に所在していた(いわゆる鉄道忌避説もある)。町では長らく新駅の開設を念願としており、周辺のまちづくり計画とともに請願駅として当駅を設置することにした。請願駅の設置費用は地元負担が原則であるが、公費の投入には法的な制限もあることから寄付を募ることになり、目標の2億7000万円をほぼ達成する2億6800万円が集まった。1998年(平成10年)3月14日に開業し、駅名は町内3駅の中間に位置し、国道4号・396号・東北自動車道が通る町内の交通の要衝に位置することにちなんで名づけられた。当初はプレハブ駅舎で営業を開始し、林野庁の補助事業が認められたことにより2001年(平成13年)11月12日に木造平屋建ての駅舎が完成した。ただし、正式には「紫波中央駅待合施設」と称する町の施設であり、鉄道施設ではない。相対式ホーム2面2線を有する地上駅。互いのホームは跨線橋で連絡している。盛岡駅管理の無人駅。簡易自動券売機設置。木造平屋建ての駅舎は、正式には「紫波中央駅待合施設」と称する町の施設であり、建設にはすべて町産の木材が使われた。設計は佐川建築研究所の佐川旭で、建設作業は地元の業者が担当した。延べ床面積は279.89平方メートル、総工費8182万円で、地域林業経営確立林業構造改善事業を活用した間伐材利用のモデル施設として建設された。建物の中央に立つ八角形の塔は、紫波町の合併元の1町8村を表し、塔の両側にある大きく手を広げた形の屋根は町民と行政の翼を、屋根の勾配は曲屋をイメージした。また紫波町が東経140度57分、北緯39度28分に位置することから、使われた部材は140、57、39、28にちなんだ寸法が多用されている。正面から入ると左手に管理人室・トイレ・ギャラリーが、右手に待合室が位置する。改札口付近には森をイメージした12本の栗柱が立ち、床はビー玉の縁取りで蛇行する色分けタイルを敷いて北上川を表現している。待合室の梁には樹齢120年のアカマツが使用され、ベンチや机にも木材が生かされて、木の持ち味が生かされた設計となっている。また、夜間の電気消灯時間は1:30で、始発列車の数十分前に点灯する。2013年度の乗車人員は、一日平均1,448人であった。
出典:wikipedia
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