株式会社ロッテリア("LOTTERIA Co., Ltd.")は、ハンバーガーを中心とするファーストフードチェーン店を運営する企業である。1972年、ロッテグループのファーストフード事業としてロッテリアを創業。当時はロッテのアイスを食べてもらうためのアイスクリーム屋として企画されたものだった。1号店は1972年9月に東京都日本橋高島屋で開店。名前の由来はグループ企業のロッテ("Lotte")とカフェテリア("Cafeteria")を組み合わせた造語で、Lotteriaとも表記される。アメリカのチェーンストアを参考に、同一ブランド商標ロゴ・全店均一価格・マニュアル化した接客サービスを取り入れたチェーン展開を実施する。創業当初のメニュー構成は、イタリアンホット以外は、マクドナルドなど同業他社のハンバーガー・チーズバーガー類とほとんど変わりなかった。その後、1977年のエビバーガー、1984年のリブサンド発売などを経て、1980年代後半からはさらに新商品開発に力を入れ、他社チェーンとの差別化を進めていくようになったといわれる。しかし1990年代以後は経営方針が定まらず、低価格路線の失敗や新メニューの極度の不振もあって経営が迷走してしまい、徐々に悪化していった。日本国内店舗数は、2007年9月に469店、2009年2月に524店、2011年6月に398店となっている。2015年1月現在、出店していないのは長野県・島根県・高知県のみだが、かつてはこれら3県に出店経験がある。アジア地域における2006年1月→2009年2月の出店数の推移は、韓国790→753店、台湾6→3店、ベトナム16→55店、中国0→3店舗となっている。また、2008年9月下旬からTカードが使えるようになった。2005年11月末日、元ユニクロ幹部2人が設立した企業再生会社リヴァンプと資本提携し、経営再建に乗り出す。リヴァンプから33.4%(推定)の出資と役員を受け入れる方向で調整に入った。ロッテリアの株式は現在、ロッテ本体とグループ企業が100%保有している。リヴァンプを引受先とする第三者割当増資を実施。リヴァンプの持ち株比率は重要事項の拒否権を持てる33.4%以上となる見通しとなっている。2006年1月、リヴァンプ代表取締役玉塚元一氏が会長兼最高経営責任者(CEO)に就任した。篠崎真吾(元マイクロソフト社、現公認会計士)氏が代表取締役社長に就任した。2006年には従業員に対して「お年玉」と称して無料券を配ったほか、グループ会社であるロッテのアイス「クーリッシュ」を配布するなどしている。また、「スタンダード50」と呼ばれる従業員向けの重点項目をカラー印刷した冊子を配布するなど、品質面などでの向上をめざしている。そして、「Straight Burger LOTTERIA」を新スローガンに掲げ、ロゴマークも一新した。メイトの制服を従来の赤を基調としたものから、茶・白を基調としたものに随時変更したがその後、新生ロッテリアに統一するため再び黒のパンツ・Tシャツおよび赤・黒のベスト・帽子など新しい制服に変更している。2006年11月には、さらにリヴァンプと共同で『バーガーキング・ジャパン』を設立し、2007年6月に1号店がオープンした。かつてバーガーキングはJTなどによって1996年に日本へ進出していたが、諸事情により2001年に撤退している。この時JTから店舗を買収し、ロッテリアに転換した。ちなみに、JTが展開していたバーガーキングは元をただせば森永製菓の関連企業、レストラン森永がかつて展開したハンバーガーショップ森永LOVEの事業を譲り受けたものであり、「森永LOVE→バーガーキング→ロッテリア」と変遷した店舗もある。また、バーガーキング時代の備品をロッテリアの店舗イメージに合わせて継続使用している店舗もある。(なお、バーガーキング・ジャパンは2010年9月に会社経営権が日本ロッテリアから韓国ロッテリアに売却された。詳細についてはバーガーキングの項を参照のこと。)以前のロッテリアは「顧客よりもライバルのマクドナルドを意識していたため、戦略に一貫性がなく迷走し、利益率も低かった」状態から「顧客の声を聞く」状態への変更を図り、業績を回復している。業績回復にあたっては、2つの転換点があったという。2つの転換を経て、顧客の意見を商品開発等の早い段階で反映させることや、大学生の意見に注目し、大学生を活用することによって商品開発や宣伝活動を行うなどの改善を行った。2010年4月リヴァンプが経営から離脱し、ロッテホールディングスの佃孝之社長が社長に就任する。2010年度は13億円の黒字。創業から40周年を迎えた2012年の10月から、ロゴマークを再リニューアルし、2006年以前に使用されていた「L」と「O」を組み合わせたロゴに戻し、文字は親会社・ロッテと同じロゴタイプの「LOTTERIA」に変更。過去には新しいエビバーガー登場時に大々的なCM放映を実施していた時期もあり、スポットCMや親会社のロッテが提供する番組内でオンエアされていたが、近年は多額な費用が掛かるCM放映を控え、新生ロッテリア改革・店舗改装に積極的に投資している。独自メニューとして、小エビをコロッケ状にしたパティをバンズに挟んだ「エビバーガー」が有名である。1977年にロッテリアによって独自に開発された。その後、競争相手のモスバーガーやマクドナルドも類似のメニューを発売した。他にも、シェーキ類で様々な変り種のソース、特に全般的に甘酸っぱいソース類を各種発売するなど、他社チェーンとの差別化に余念が無く、一風変わった味覚を提供していて、店舗限定でキムチシェーキも発売された。しかし、しばしばその傾向が先鋭化し過ぎて、予想だにしないような季節限定メニューを発売する事もある。1987年には、マクドナルドの「サンキューセット」に対抗して「サンパチトリオ」をメニューに追加し低価格競争を行った。ロッテリアのコーヒーはこだわりの抽出方法が「コーヒー専門店と同等」と評価されている。雑味の原因となる渋皮を取り除いたコーヒー豆を使用していることと、きめ細かなマシンメンテナンスを絶えず行っていることがその秘訣と言われる。実際、一部店舗を除いて、コーヒー豆を注文を受けてから専用のマシンで挽いて出している。2005年秋、マクドナルドがロッテリアのエビバーガーとほぼ同じえびフィレオを商品化。この時期は千葉ロッテマリーンズの優勝記念キャンペーンとしてエビバーガーなどを最大半額など大幅値下げしたこともあった。2006年以降、マクドナルドと類似メニューを同期間にキャンペーンすることが多い。下記は、一部類似。2008年11月21日から、主力商品のポテトにもプレミアム価値をつけるため、「産直まるごとポテト」(中290円)を首都圏52店舗で発売した。これは、北海道産の旬のじゃがいもを店舗で花型にカットし、まるごとフライして提供するもの。1月からは東北(ころ丸・小玉4個290円)、2月からは北海道、4月から全国に拡大する。「旬のじゃがいも」とは、1番おいしい品種を季節によって変えていくこと。11月から2月は「きたあかり」、3月からは「マチルダ」、4月からは「さやか」を使う。2009年秋に販売を一時休止したのち、12月から「きたあかり」で販売再開。顧客の要望により、全カットされた状態で販売される。それに伴い、値段も230円に値下がりした。絶品シリーズと同じく、2007年から「100円ロッテリアシリーズ」も発売を開始した。また、100円メニューが好調なことから、近年120円、150円の低価格メニューを充実させている。以下の4店舗は、「ワンランクアップ店舗」としており、メニューの時間帯が大幅に異なる。2003年に「キムチシェーキ」を10月1日から限定販売した。その後、テレビ朝日の番組「雑学王」の企画で、2011年5月24日にロッテリア原宿竹下通りイースト店で100食限定復活した。2006年秋に吉本興業と業務提携を結び、吉本養鶏チキンを使ったクリスマスメニューや吉本所属のレギュラーによる商品の共同開発を行い「牛タンシチューとあったかパン」を12月下旬~3月まで期間限定で販売した。また、オリエンタルラジオの出演するTBSの「オビラジⓇ」とのコラボレーションで、「ホワイトカレーとあったかパン」を2007年1月26日からこちらも期間限定で販売された。ボビー・バレンタインが千葉ロッテマリーンズの監督として日本シリーズ優勝を果たした翌2006年から2009年まで、バレンタイン監督がプロデュースした「ボビーバーガー」を販売した(2010年は金泰均にちなみ「キムチ・テギュンバーガー」、2011年はサブロー(シーズン途中に読売ジャイアンツに移籍後、シーズン終了後FA宣言でロッテ復帰。)にちなみ、「サブローバーガー」と変わっている)。YES運動というキャンペーンを2009年夏ごろから実施。これはマニュアルを超えて、店員がお客さまのご要望にこたえるというサービス。すべての要望にこたえられるわけではないが、例えば「ハンバーガーの肉を5枚にして」などの要望は簡単に聞いてもらえる(ただし、加算料金がかかる)。ロッテリアはNTTドコモとの提携により順次公衆無線LANの「M-ZONE」や「フレッツスポット」に対応した店舗を増やす方針で、2006年10月には82店舗のロッテリアに導入されていたが現在は概ね全店舗での利用が可能となっている。またKDDI系列の公衆無線LANサービスも導入され、au Wi-Fi SPOTやワイヤ・アンド・ワイヤレスのWi2 300が利用可能となっている。2005年までロッテリアでは、毎年クリスマス商戦向けにケーキやチキンを販売していた。主に、ロッテで販売しているレディーボーデン(Lady-Borden)のロッテリアオリジナルアイスケーキ。デコレーションケーキだから、従業員間では俗に「デコアイス」とも呼ばれていた。また、2005年末には有名シェフとの監修によるマロンケーキが販売された(一部地域のみ)。2006年度はケーキの販売はなく、吉本興業との業務提携により販売される吉本養鶏チキンを販売した。内容はファミリーパック(1,000円)とパーティーパック(2,000円)。これ以来クリスマスにはチキンを販売強化商品とし、予約販売などを受け付けている。2009年末には絶品チーズバーガーを生み出した、嶋原シェフ監修のケーキ2種を販売、ドイツのシュートレン、イチゴムースケーキが販売された。店長などを除いて、現場で働いている従業員のほとんどをアルバイトが占めている。それらの従業員の事をお互い「メイト」と呼び合わせるように教育させている。「メイト」とは、クラスメイトで使われるのと同じ「仲間」という意味で、明るい職場作りの一環として行われている。社員は1店舗に1〜2人程度のため、休みなどで社員不在のときは、社員業務を代わりに行えるよう訓練されたメイトもいる。また仕事のマニュアルも徹底しており、挨拶の仕方や言葉遣いはもちろん手洗いなどの衛生管理のことや、ハンバーガー一つ作るにしても事細かい決まりごとがある。それらはすべて「LOOC」と呼ばれる紙に書かれており、その必要な部分を個人毎にファイリングして使う。ロッテリアでは従業員全員にBG(ビギナー)、RG(レギュラー)、PR(プロフェッショナル)、HOPE(ホープ)、VM(バイス・マネージャー)といった個人の能力に応じたランク付けがなされる。たとえば、HOPEは地域との連携能力(常連さんをつくるなど)が必要とされ、VMは社員とほぼ同じレベルの能力が必要とされる。そのため、VMは社員が不在の場合でも「時間帯責任者」という形で店を運営する。かつては名札にそのアルファベットや能力の高いことの象徴であるスターが付いていることがあったが、お客さまへのサービスはどのメイトでも変わらない対応をすることが必要不可欠であるという考えから見直され、現在ではランクの表示は行われてはいない。ただし気づき人口(「気づきメモ」という、普段働いていて気付いたことを報告するメモの内容が優秀である場合に、店舗通信に掲載されること)に3回以上カウントされたメイトは、ゴールドプレート(名前が彫ってある)をつけている。またVM、正社員は特別に黒系の制服を、それ以外は赤系の制服を着ることになっている。これはトラブルがあったときなど、作業の効率化という意味ですぐに誰に報告すればいいのかを分かりやすくするためである。メイト同士が技術・サービスを実際の営業中の店舗で披露し、点数を付けてもらうもの。営業中と言う事もあり、速さも求められ大変な一面もある。概ね、各県選ばれた数人のメイトが参加する。各地区で優勝したメイトは全国大会へと出場する。コンテストが終わった後は、授賞式があり、食事会の様なものも一緒に開かれる。RM(ロッテリアのブロック長・リージョナルマネージャー)のフォローがあったり、店舗を越えてメイト同士と話が出来たりと、楽しいひと時が過ごせる様にと配慮がされている。2008年9月から、顧客サービスアップのため、ティーポイントの加盟店舗となる。2010年4月現在、会計金額200円ごとに1Pが貯まる。また、10P=10円として、10P以上10P刻みで利用することが可能。2009年3月、原宿表参道店(明治通り神宮前交差点角)の歩道側にインターネット放送局『あっ!とおどろく放送局』の生放送スタジオを併設した。このスタジオからは毎日午後1時から午後5時30分頃までの約4時間半、日替りでタレントが出演する生放送が行われている。この他、火曜日と日曜日それぞれの午後6時から午後6時45分までにも、このスタジオから番組が生放送されている(2009年10月現在)。表参道通りと明治通りの交差地点にあたり、近くにアメーバスタジオがある好立地である。マクドナルドが『ポケットモンスター』・『妖怪ウォッチ』などといったどちらかというと子供向け作品へのタイアップをしているのに対し、ロッテリアはハイティーン以上向けのアニメ作品へのタイアップを仕掛けることが多い。以前から行われていた『デジタルモンスター』・『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』以外にも、『劇場版 マクロスF』・『映画 けいおん!』・『魔法少女まどか☆マギカ』・『僕は友達が少ない』などとのタイアップが行われていた。ただし、2000年頃はポケモンはロッテリアとタイアップしていた。ロッテリアは複数のプロボクサーをスポンサーとして支援しており、トランクスにロゴを入れている他、大会協賛にも名を連ねている。初めて支援した選手は内藤大助で、トランクスのほかにリングサイドにも広告ロゴを掲げ内藤の世界タイトルマッチ前後にはタイアップキャンペーンを実施していた。2011年の内藤の引退後は同じマネジメント事務所と契約する井岡一翔がキャンペーンを引き継いだ。一方で八重樫東のスポンサーでもあり、井岡対八重樫の統一戦では「絶品バトルキャンペーン」と銘打ち、両者がそれぞれ薦める商品として翌日より井岡が勝利すると絶品エビバーガー、八重樫が勝利すると絶品チーズバーガー、1個購入に付き無料券を配布するキャンペーンを実施し、井岡が勝利したためエビバーガーが対象になった。また白井・具志堅スポーツジムのスポンサーでもあり、同ジムの具志堅用高会長が監修する「ちょっちゅね〜バーガー」「ちょっちゅね〜シェーキ」を限定メニューとして販売した。上記以外にも 佐藤洋太(引退)、井上尚弥、高野人母美(協栄ボクシングジム移籍後)にもスポンサーとして名を連ねている。2004年7月には、新ロゴを採用をした「居心地のいい・雰囲気のいい空間」をコンセプトにしたlotteria plus+(ロッテリアプラス)が東京都高田馬場にオープン、今後その店舗を増やす事業計画が発表された。その後ロッテリアプラスへの店舗改装を2006年時点で15店舗を展開していたが、ロッテリア本体の事業改革により、展開計画は事実上凍結された。2007年にロッテリアが新体制となり、すべてのロッテリアプラス店舗は再び元のロッテリアブランドに再度転換した上で基本メニューのハンバーガーも共通化された。2007年4月まで現存していたロッテリアプラス西武新宿店が新型ロッテリアへ転換されてロッテリアプラスの店舗はすべて新型店舗へ移行した。店内内装は基本的にロッテリアプラスの内装と備品はそのまま継続して使用されている。ロッテリアでは日本と韓国、台湾の高速道路の一部のサービスエリアなどに対して出店している。ちなみにいずれの店舗もドライブスルー店ではない。ショッピングセンターを展開する、イオンやアピタのフードコートなどに出店している。
出典:wikipedia
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