メトロン星人(メトロンせいじん)は、特撮テレビ番組『ウルトラセブン』を始めとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の宇宙人。別名は幻覚宇宙人。英字表記は"ALIEN METRON"。名前の由来は地下鉄のメトロ(metro)から。地下に潜伏するような侵略作戦ゆえの命名。顔から腹にかけてが赤く、手足の先は青。背中は黄色で背筋に沿って白い円形の器官が並んでいる。そのデザインの明確なモチーフは明らかになっていないが、書籍などでは水生生物と推測されている。『ウルトラセブン』第8話「狙われた街」に登場。宇宙の彼方にある紅い星メトロン星から地球に侵入した宇宙人。狡猾な戦略で知られ、地球侵入以前にもいくつかの星を侵略している。地球上では北川町のとある安アパートを拠点として人間に変身し、活動していた。潜入したダン(ウルトラセブン)とは宇宙人の姿で対面し、朗らかな口調で語りかけ、ちゃぶ台を挟んであぐらをかくという人間社会にすっかり馴染んだ姿を披露する。タバコの中に、地球人を発狂させる効果を持つ赤い結晶体を仕込み、これを吸引した地球人同士が殺し合い(周囲の者がすべて敵に見えるらしい)、最終的には地球人類が死に絶えるのを待って地球を乗っ取ろうとするが、セブンによって阻止される。個体としての戦闘能力は決して低くはないが、セブンが相手では分が悪いと見たのかすぐに逃亡を図って飛び去るものの、最後はアイスラッガーによって空中で縦真っ二つにされたところにエメリウム光線を受け、爆発する。『ウルトラマンマックス』第24話「狙われない街」(2005年12月10日放送)に登場。別名は対話宇宙人。『ウルトラセブン』に登場したメトロン星人本人。北川町で40年前に煙草への薬物混入事件を起こし、セブンにアイスラッガーで縦真っ二つにされたはずが、楢崎ケン少年に円谷プロダクションの通称「怪獣倉庫」に連れられて彼の父親に「治療」(=修繕)を受け、一命を取り留めていた。そのため、中央部分に傷跡の縫い目が施されている。命の恩人にして現在は刑事となった楢崎と再会した際には固い抱擁を交わしたり、北川町の変化を悲しんだり、近頃の若者を「猿」とこき下ろしたり、お土産に地球のものを色々見繕ったり、巨大化した後も夕焼けに染まる北川町を眺めて「美しい眺めだ」と感慨に耽ったりと、潜伏中の40年間で相当地球に馴染んだ様子がうかがえ、地球人には愛着と哀れみの感情を持っている節がある。携帯電話に高出力の電磁波を流し、地球人の脳の前頭葉を萎縮させて無気力化・凶暴化させることで再度地球侵略を図っていると思われたが、実際にはメトロン星人はすでに地球人は携帯電話などの便利なツールによって自滅的退化を始め、放っておいても滅びると判断しており、前述の計画はそれを「ちょっと手助けしてやっただけ」であった。カイト(ウルトラマンマックス)を缶入り茶のでもてなし、さらにじゃんけんをしたりと冗談めいたやりとりをした後、巨大化して40年前と同様に暮れなずむ北川町でマックスと対峙する。しかし、特徴的なランニングフォームで突進するふりだけをして街の夕暮れを一瞥すると、「夕焼け小焼け」のBGMの中、迎えのメトロン円盤に乗って戦わずに帰る。拍子抜けしたマックスは、ただ手を振りながら見送る。『ウルトラマンA』第7話「怪獣対超獣対宇宙人」、第8話「太陽の命 エースの命」に登場。英字表記は"ALIEN METRON JR"。劇中では明示されていないが『ウルトラセブン』に登場したメトロン星人の子供で、名称はメトロン星人Jr.。顔の色は初代のものとは少し違い、初代で特徴的だった発光部分を含めオレンジ一色で、目は緑色。さらに手は五本指になり、足首には手と同じヒラヒラがあるなど、初代との区別が一目でわかる。また、顔の真ん中辺りに初代にはなかったV字型の切れ込みがある。どちらかというと戦闘は好まなかった初代と比べ性格は凶暴かつ好戦的で、格闘戦を得意とする。宇宙人形態では一言も喋っていないが竜隊長曰く、目的は「地球の破壊」。大型ミサイル(マリア1号)の発射基地に地中から突如出現し、発射直前のマリア1号と基地を破壊。両手から出すショック光線でTACの山中隊員の婚約者であったTAC通信員・高階マヤを殺害し、その体を乗っ取ってTAC基地に忍び込み、兵器開発部にあったマリアの設計図の入った金庫を破壊してTACの警備隊員と通信隊員を殺害し、TAC基地を破壊して甚大な被害を与える。マリア2号の発射を妨害しようとするが、南夕子の機転で正体が露見して巨大化、ドラゴリーを指揮し、さらに突如現れたムルチと共にAと闘う。頭突きを繰り出すもAに避けられてドラゴリーと正面衝突したりするなど、あまり連携が取れていない様子も見られたが、次第にAを追い詰めていく。エースバリアでドラゴリーと共に一時封印されたが、マヤを殺された復讐に燃える山中隊員が操縦するタックスペースの攻撃を受けてバリアが破壊された後にタックパンサーとタックスペースを破壊して姿を消す。その後も出現してタックジープを破壊するなどした後、ドラゴリーと共にAと戦うが、Aのストップフラッシュで足止めされてバーチカルギロチンで真っ二つにされ、臓器や血液と思しき物体を大量に零れ落として絶命する。テレビスペシャル『ウルトラセブン 地球星人の大地』に登場。狡猾なことで有名な異星人。日々深刻化する地球環境の悪化を憂う科学者に言葉巧みに接触し、その技術力を用いて、北川市の地下にごみを用いて造成した未来都市「エコポリス」を見せて篭絡した。しかし、「エコポリス」は実際には地球を侵略するためのミサイル基地であり、ここを拠点にして、オゾン層破壊による地球上の全生物の絶滅とメトロン星人の地球への移住を計画する。ウルトラセブンとウルトラ警備隊の活躍によって失敗する。冒頭では、初め1体が生物がいないとある惑星でセブンと戦い、激しい格闘戦の末、形勢不利と見て逃亡しようとしたところをワイドショットで倒される。その後、セブンの追跡から逃れていた2体のメトロン星人が地球に侵入し、地球上ではそれぞれ男性と女性に変身して北川市に潜伏する。そのうち1体が巨大化する間もなく倒されるが、もう一方は巨大化。メトロン星の科学技術で再生させた恐竜を操り、セブンに差し向ける。恐竜と共にセブンと対峙するが、恐竜は基地の爆発に巻き込まれて絶命。メトロン星人はリュウ弾ショットを受けて死亡する。戦闘能力は高く、両手からエネルギー光弾を連射することができるが、セブンに対しては決定的なダメージにはなりえず、2度目はセブンの張り巡らしたバリアの前に防がれる。『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第4話「困惑の再会」、第5話「暴走の果てに」に登場。メトロン星のレイオニクス。超獣使いであり、操る超獣はドラゴリーとバキシム。「真のレイオニクスバトル」を行える実力を持っている。宇宙人同士で直接傷つけ合うことを好まず、あくまでもレイオニクスバトルによる戦いを望む。戦いの場にもちゃぶ台を持ち込み、その上に眼兎龍茶を置いて寛ぐ。第4話では暴走状態に陥ったレイモンのゴモラとドラゴリーでレイオニクスバトルを行うが全く敵わず、超振動波で受けたドラゴリーのダメージが自らに及ぶと慌ててドラゴリーを回収。その後レイモンに暴行されるが、レイモンが他の怪獣の気配に気を取られた隙に捨て台詞を残して姿を消す。超獣の力には相当の自信を持っていたらしく、ドラゴリーがゴモラに圧倒されるのを見た際には、「超獣が怪獣ごときに」と驚愕する。第5話ではレイに雪辱戦を挑むためペンドラゴン船内に瞬間移動で現れ、レイを挑発する。ペンドラゴンが逃走しようとすると、バキシムを呼び出し空間転移と射撃でそれを阻止させる。ダイルとの戦いで再びバーストモードに変身したレイとレイオニクスバトルを行うが、レイオニックバースト状態のゴモラにはバキシムすら全く敵わず倒され、またしてもその強さに驚愕し、自身の敗北を悟りながら死亡、消滅する。映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場。ウルトラマンベリアルのギガバトルナイザーの力で怪獣墓場から復活し、ベリアルが操る怪獣軍団の一体となった。外見は初代に酷似している。怪獣墓場でウルトラ戦士やレイ達を襲撃し、ガッツ星人、エレキング、キングジョーブラック、キングパンドンと共にウルトラセブンと対決するが、アイスラッガーで切り裂かれて怯んだところにワイドショットを受け、近くにいたプレッシャー星人を巻き込んで爆死した。回想シーンでも、レイブラッド星人が指揮する怪獣軍団の一体として登場している他、百体怪獣ベリュドラの右角を構成する怪獣の一体として初代、左腕を構成する怪獣の一体として『ウルトラマンA』に登場したメトロン星人Jr.の姿がそれぞれ確認できる。『ウルトラマンギンガS』第12話「君に会うために」、最終話「明日を懸けた戦い」に登場。チブル星人エクセラー(SD)の工作要員として活動するエージェントのメトロン星人で、通称「夕焼けのエージェント」。普段は冷静沈着かつ理知的な性格で、性格が正反対な同僚・ガッツ星人ボルスト(SD)との仲はかねてから険悪であり、「長靴のような奴」と侮辱されている。これまでにも同族たちが巧妙な計画を立てていた実績を買われ、1年前にエクセラーに命じられて行動を開始すると、昨今のアイドルブームに乗じて人間の理性を狂わせる宇宙ケミカルライトを制作する。ウルトラマンギンガこと礼堂ヒカルの仲間の1人・久野千草のライヴを実験の場に選ぶが、ケミカルライトが効果を発揮しないうえに自身も彼女の魅力に惹かれ、任務を放棄してタンバリンおじさん・丹葉として生きることを決意してしまう。それから1年後、ギンガやウルトラマンビクトリー、そして特捜チーム・UPGが日夜怪獣との戦いを繰り広げるようになり、その戦場として甚大な被害を被り続けている雫が丘の復興支援の一環として千草がライヴを開催することが決定すると、自分もすすんで参戦する。すでにファンやスタッフの間でも礼儀正しいファンの鑑として有名であるうえ、千草本人にも知られており、丹葉としてファンクラブに入会している。ライヴの本番直前には会場近辺にインペライザー(SD)とボルストが出現し、襲われた千草を助けるために本来の姿に戻ってボルストと対峙する。正体を明かす形となったため、経緯を説明するもその場にいたUPGには職務上やむなく連行されてしまうが、まもなく再び彼女がボルストに誘拐されかけていることを察知し、アリサに「必ず戻ってくる」と約束したうえで千草のもとに急行する。ボルストの狙いが最初から自分であったことを見抜くと、ボルストがライブしたゾアムルチ(SD)から千草とライヴ会場を守るため、巨大化する。ゾアムルチ(SD)の圧倒的な戦力に押され、ギンガとビクトリーが加勢に入っても一向に戦況が変わらぬまま攻撃を受けてダウンしてしまうが、千草の歌声が聞こえてきたことをきっかけに力を振り絞り、ケミカルライトを使った全力のオタ芸でゾアムルチ(SD)を誘導し、ギンガとビクトリーを勝利に導いた。戦いの後、自身の存在をUPG隊長の陣野が上層部へ報告しなかったために自由の身となり、今まで通りの生活に戻って千草のライヴにも参戦し、全力の応援を送っている。また、千草に正体を明かしたためか、メトロン星人の姿で応援することもある。最終話の千草のライヴにも現れ、ビクトルギエルとの最終決戦に臨む雫が丘の人々へエールを送る千草に、メトロン星人である事実が広く認知されたのか、その姿で自身も声援を送る。『ウルトラマンオーブ』第6話「入らずの森」、第9話「ニセモノのブルース」、第13話「心の大掃除」に登場。惑星侵略連合のメンバー。紳士的な性格。初代同様宇宙ケシの実をタバコに混入させる「幻覚タバコ作戦」を遂行していたが、喫煙者の減少により断念している。また、円盤を隠していた「入らずの森」が再開発でなくなる話を聞き、環境破壊をする人間の傲慢さを嘆くという一面もある。ジャグラスジャグラーが加わった際は、彼の出自から「我々の寝首を掻こうとしているのでは」と不安視していた。第13話にてメフィラス星人ノストラとナックル星人ナグスがジャグラーに殺害されたことを知り、2人の死を防げなかったことを悔いつつ復讐を決意した。なお、惑星侵略連合が使用している円盤は初代メトロン星人のメトロン円盤と同じ形をしている。『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』EX第14話「戦場の惑星」、第16話「決戦!四人の戦士」、第17話「支配者の陰謀」、NEO第12話「キール星人の挑発」に登場。『EX』第14話ではメトロン星のレイオニクスとして登場。EXレッドキングを操る。この時はザラブ星人のレイオニクスの操るEXエレキングと自分のEXレッドキングを戦わせている姿が見られる程度で、直接戦いを挑んでくるのは16話から。ヴィットリオの宇宙船に乗る主人公に挑戦を申しで、それを聞いたヴィットリオによって船から無理矢理下ろされた主人公の怪獣に自身の怪獣と共に戦いを挑むが、敗れる。その後第17話でレイブラッド星人の操るシルバーブルーメに、ザラブ星人共々レイオニクスパワーを吸い取られ、力尽きる。その後の生死は不明。メトロン星人の中では珍しく好戦的な性格をしており、また、主人公との戦いに敗れると必死に再戦を要求するなど、子供じみた一面も見せる。『NEO』第12話では青い球体を追ってワームホールを抜けた先の時代の惑星ハマーで、ペンドラゴンに向かって何かを叫んでいる姿が確認できるが、こちらの個体は『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』に登場したメトロン星人であることが示唆されている(第5話で逃げるペンドラゴンを見るシーンが存在)。『NEO-GL』にて実装されたギャラクシーサーガでは、怪獣墓場においてインペライザーに憑依、ヤプールの指揮の下ペンドラゴンのクルーに襲い掛かる。レイと面識のある点や台詞、声など『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』に登場したメトロン星人と同一個体であることを思わせる。本編の他、『NEO』第3弾以降にバトルモードに実施されたEXラウンドにも登場。こちらではノーバを使役する。ステータスはスピードが高いがディフェンスとパワーが低い。必殺技は平成セブンに登場した個体が使用していた、両腕からの白色破壊光弾「アームフラッシュ」、味方円盤から光線を発射する「円盤攻撃」、独特の走り方で敵に体当たりを仕掛ける「メトロンボディアタック」が使用できる。データカードダス及びそれを元にしたCGショートムービー『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』に登場。秘密工作活動を得意とする種族とされる。通常のメトロン星人はテレビ版にてハンターステーションにいる宇宙人として姿が確認できるほか、劇場版「DINO-TANK Hunting」ではザラブ星人、ババルウ星人と共にチームを組み恐竜戦車に挑むも敗退する。
出典:wikipedia
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