ぎょしゃ座(馭者座、Auriga)は、北天の星座でトレミーの48星座の1つ。α星は、全天21の1等星の1つであり、カペラと呼ばれる。1等星のα星(カペラ)以外に、2等星が1つ(β星)ある。ぎょしゃ座には、カペラ、β星、ε星、ζ星、等の連星がある。ε星とζ星は、それぞれ連星進化の非常に珍しい段階にある。元々、馭者と山羊は別々の星座であったが、トレミーによって一つの星座とされた。そのため、馭者と山羊を結びつける神話は存在しない。中国ではぎょしゃ座の4つの星とおうし座β星を結んだ五角形に注目し、「五車」と呼ばれた。この馭者が何者であるかについて、ギリシャ神話に複数の伝承が伝えられている。最も有名なのは、ギリシャ神話の鍛冶神ヘーパイストスと女神アテーナーの息子であるアテナイ王エリクトニオスとするものである。母アテーナーに育てられた彼は、馬を飼い馴らす方法を彼女から学び、4頭立ての戦車を発明したとされる。そして、これを称賛したゼウスにより天に上げられ星座となったとされた。別の伝承では、ヘルメースの息子ミュルティロスであるとする。ミュルティロスはピサの王オイノマオスの馭者であったが、タンタロスの息子ペロプスとオイノマオスの娘ヒッポダメイアに唆され、オイノマオスの馬車に仕掛けをしてオイノマオスを死に至らしめた。その後ミュルティロスはペロプスに海に蹴落とされて溺れ死んだ。その死を悲しんだヘルメースによって、ミュルティロスは空に上げられ、ぎょしゃ座になったとされる。また、テーセウスの息子ヒッポリュトスとする伝承もある。ヒッポリュトスは継母パイドラーに求愛されたがそれを拒絶した。絶望したパイドラーはテーセウスに彼を讒訴して自殺し、彼女の讒訴を信じたテーセウスは無実の息子をアテネから追放してしまった。さらに、テーセウスの呪いによってヒッポリュトスは戦車から落ちて巻き込まれて死んだ。後にヒッポリュトスはアスクレピオスの手により生き返ったが、これはゼウスがアスクレピオスを雷で撃ち殺す遠因となった。アラトスによると、星図で左手に抱えている山羊は、クロノスから逃れてクレタ島のイディ山に隠れていた幼少時のゼウスに乳を与えて育てた山羊アマルテイアであるとされる。
出典:wikipedia
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