ブルーコスモス(Blue Cosmos)は、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空のイデオロギー及びその信奉者の諸集団の総称。ブルーコスモスは、それ自体が統一された組織や結社ではなく、反プラント、反コーディネイター思想とその主義者の総称である。スローガンは、「青き清浄なる世界のために」(あおきせいじょうなるせかいのために)。ブルーコスモスのイデオロギーは、21世紀現在のヒトに関する国際的生命倫理基準と大差は無い。コーディネイターのような、いわゆるジーンリッチ(作中では「遺伝子強化人間」の意味を含む)を造り出すことは、現実世界の21世紀現在では世界保健機関 (WHO) により遺伝医学上、生命倫理上「行われてはならない」ものとして否定されている。すなわち、受精卵への人為的遺伝子操作により先天的に能力を強化された人間を造り出すこと(専門用語では「遺伝学的形質向上」)、及びそれにより造り出された人間の存在を正当とは認めない、というものである。なお、ブルーコスモスのシンパは、病気の遺伝子治療を含む遺伝子操作技術全般を否定しているのではない。歴史上のブルーコスモスは、西暦時代末期からC.E.初頭にかけ、アズラエル財閥が最大のパトロンとなって誕生した自然保護団体「ブルーコスモス」として出発した。そして、C.E.70年代初頭現在の今日「ブルーコスモス」と呼ばれる人々は、自然保護団体であるその旧ブルーコスモスに、カトリック教徒グループ、ムスリム等が集合して徐々に醸成され、シンパ同士が緩やかに結ばれた思想潮流(イデオロギー)であり、具体的な団体や結社ではなくなっている。また、必ずしも反コーディネイター的感情を持つ人間=ブルーコスモスというわけではなく、フレイ・アルスターなど心情的に同意同調しているだけの人間も多い。このため、ブルーコスモスはとても大きなグループにも見えるが、シンパの数が著しく拡大したC.E.68年から70年にかけ、後述の盟主や政界、軍の有力者の直接影響下にない末端の「自称」ブルーコスモスまで含めても、その自覚的構成員の勢力は数十万人程度であるという。ブルーコスモス主義者の内、政治面で特に有力な人物を「盟主」と呼び、C.E.71年までは国防産業連合の理事ムルタ・アズラエルが盟主であったが、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で死亡したため、C.E.72年頃からはロード・ジブリールが新盟主となる。当初は、人間への遺伝子操作により生み出されるコーディネイターの生命倫理違反を糾弾するプラカードを掲げたデモ行進等、市民運動が活動の中心であった。しかし、公式年表の記述によると国際法で禁止されたにもかかわらず、コーディネイターが違法に生み出され続けて既成事実化してしまったため、その存在を良しとしない人々が次第に過激化し、コーディネイターへの迫害やテロ行為を行う例も多くなっていった。C.E.73年の時点では、マスコミから「ブルーコスモス系」と報じられる反ザフト軍ゲリラも存在している。構成員の国籍、年齢、職業はさまざまであり、社会のあらゆる団体に支持者が存在し、各国の政財界や軍部にも根を張っている。特に大西洋連邦の政治家や軍人には、ジョージ・アルスターをはじめとするブルーコスモスの賛同者が多い。地球連合軍上層部にも、ウィリアム・サザーランドをはじめとして多数の賛同者がいる。決して多数ではないが、コーディネイターでありながら自らの複雑な出生関係などに悩み、ブルーコスモスのメンバーないし賛同者になった者もいる。
出典:wikipedia
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