神戸駅(こうべえき)は、兵庫県神戸市中央区相生町三丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。駅舎は近代化遺産の指定を受け、貴賓室などの由緒ある施設が保存されている。また、第2回近畿の駅百選にも選出された。東海道本線の西側の終点および山陽本線の東側の起点であり、東海道本線を所属線としているが、線路自体はとぎれることなく東西方向に繋がって、直通運転が行われている。大阪駅(東海道本線所属)から当駅を介して姫路駅(山陽本線所属)に至る区間を「JR神戸線」の愛称で乗客向けに案内している。当駅を起終点とする列車はごく一部の普通列車に限られている。当駅から分岐する別の路線はない。ホームの南(浜側)には、両路線の起終点を示すキロポストがある。歴史的には東海道本線が元々から国有路線であったのに対し、山陽本線は民間の山陽鉄道によって作られ、後に国有化された。都市名を冠する主要な駅ではあるが、神戸市役所や商業地域の中心地に近いのは二つ東隣の三ノ宮駅、県庁は一つ東隣の元町駅が最寄駅であり、山陽新幹線の停車駅は北に離れた新神戸駅である。かつては、当駅の西側の新開地一帯が市内で最も繁華な地区であった。乗降客数は当駅よりも三ノ宮駅の方が多いので、特急列車は三ノ宮駅のみに停車し、当駅を通過するものが多い。ただし、かつて運転されていた寝台特急『彗星』は特急列車の中で唯一、三ノ宮駅を通過し当駅に停車していたが、2000年3月に『あかつき』との併結運転開始と同時に当駅から三ノ宮駅に停車駅が変更となった。その後、『彗星』は2005年9月30日で廃止され、それと引き換えに『はまかぜ』が当駅に停車するようになった(『はまかぜ』は三ノ宮駅にも停車する)。アーバンネットワークエリアおよびICOCA利用エリアに含まれている。また、長距離乗車券の特定都区市内制度における「神戸市内」の中心駅である。駅長が配置された直営駅であり、管理駅として神戸市内の山陽本線所属駅である兵庫駅 - 舞子駅間の各駅および山陽本線支線(和田岬線)の和田岬駅を管轄している。以下の駅との連絡が可能となっている。321系車両の車内モニターでは、上記のうち地下鉄海岸線のみが連絡路線として表示されている。また、三ノ宮駅・元町駅・新長田駅と同様、山陽新幹線新神戸駅(地下鉄山手線で連絡)との連絡扱いをしている。島式ホーム3面5線のプラットホームを有する高架駅。上りの外側線のみ、待避線(1番のりば)を用いて列車の追い越しが可能である。兵庫駅側の下り内側線と上り内側線の間に引上線があり、平日朝ラッシュ時と毎日深夜の折り返し列車が使用している。5番線と阪神高速の間にある留置線(6番線)は2012年3月12日に使用が停止された。当駅の前後は、両方向とも急カーブ(半径・400メートル)を描いている。改札口は中央口とビエラ神戸口の2ヶ所。いずれもバリアフリーの一環として、段差が解消されている。改札口とホームを結ぶエレベーター・エスカレーターは、1番のりばには設置されていない。上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。普通列車はすべて中央の3番・4番のりば、新快速・特急はすべて外側の2番・5番のりばを使用する。当駅を通過する貨物列車も、2番・5番のりばを通過する。快速は基本的に3番・4番のりばに停車するが、大阪方面は平日朝ラッシュ時に新快速を先に通す列車は1番のりば、平日朝の終わりの列車と土曜・休日の朝の一部は2番のりばに停車する。また、姫路方面は快速のうち平日朝に外側線を走行する列車は5番のりばに停車する。1番のりばは平日朝ラッシュ時のみ使われ、停車する列車がない時間帯は閉鎖される。この1番ホームは、もともと当駅始発の東京方面への優等列車用に割り当てられ、戦前は特急『燕』・『鴎』や急行列車が、また戦後も急行『銀河』や電車特急『こだま』(1958 - 61年)・『つばめ』(1960 - 61年)・『富士』(1961 - 64年)がこのホームから発車していた。しかし、東海道新幹線の開業で1964年に『富士』が廃止、翌1965年には『銀河』も姫路発着となり、当駅発着となる定期の特急・急行列車は消滅した。その後、阪神・淡路大震災の発生前まで使用を停止していた。なお、2011年3月11日までは夜間に西明石からの回送列車が入り、引き上げ線経由で留置線に入る運用があった。1・2・3番のりばは外側線・内側線の双方向への出発が可能であり、ダイヤの乱れが生じた場合には快速が明石駅 - 兵庫駅間を列車線で運行させ、当駅の2番のりばから内側線へ転線させる措置が執られる場合がある。当駅東側の下り線には、かつて内側線から5番のりば(外側線)へ転線できる渡り線が設置されていたが、過去に快速列車(113系)が脱輪事故を起こし、その後の現場検証でポイント部分のレールが磨耗していたことが原因だと判明、使用停止を経て撤去された。日中時間帯は1時間あたり新快速と快速がそれぞれ4本、普通が8本停車する。朝ラッシュ時の大阪方面は新快速と外側快速がそれぞれ8分間隔、普通が4分間隔で発車する。夕方の姫路方面は新快速が7分半間隔で停車する。早朝5時台には当駅始発の各駅停車が京都行き・西明石行きの両方向に設定されている(西明石駅から回送列車で運行し、客扱いを開始している)。平日朝7時台と毎日深夜0時(前日23時33分着)に当駅折り返しが2本設定されているが、事故などでダイヤが乱れた場合は日中にも運行されることがある。1986年11月1日 - 1996年7月19日の間は折り返しが日中にも設定されていた。国鉄分割民営化後、1989年3月11日のダイヤ改正で特急『スーパー雷鳥』の1本が当駅発着となったが、1997年3月8日の改正で廃止された。淡路屋が製造・販売を担当している。2015年(平成27年)度の1日平均乗車人員は70,204人である。JR西日本の駅では第8位で、兵庫県内での同社の駅では、三ノ宮駅に次ぐ第2位である。2006年度以降は減少傾向が続き、2009年度は乗車人員が7万人を下回った。定期乗車人員も2008年度までは概ね5万人程度で横ばい傾向であったが、同年を境に減少傾向にあった。しかし、2013年4月18日に神戸ハーバーランドの再開発でumieが開業したことにより、2013年度は乗車人員が大幅に増加して再度7万人台を上回った。近年の1日平均乗車人員は下表のとおりである。線路が南北方向に走り、周辺の地域はほぼ東西に相対している。多くの市民は、神戸ハーバーランド側の方角を「浜手」、六甲山側の方角を「山手」と言い表す。東寄りの一帯は、市内でも有数の繁華街『神戸ハーバーランド』であり、大規模な商業施設や高層ビルが並んでいる。国鉄時代には貨物ターミナルの湊川駅があり、廃止後の駅跡地の再開発により誕生した。北側には円形ロータリーの「神戸駅前」、南側には四角形ロータリーの「神戸駅南口」停留所がある。阪急電鉄や阪神電気鉄道のターミナル駅である三宮駅や、阪急が三宮に乗り入れる以前にターミナルとしていた上筒井駅(1940年に廃止)、それぞれ一時期神戸駅を名乗っていた。各項目と神戸駅 (曖昧さ回避)も参照。
出典:wikipedia
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