エレクトリックベース(electric bass、エレキベースとも)は低音部の撥弦楽器である。日本では「エレクトリックベース」と略さずに呼ばれることは少なく、エレキベース、電気ベース、あるいは単にベースと呼ばれる(本項本文では主にエレキベースと表記する)。弦は基本的に4本。5本や6本以上のものは多弦ベースと呼ばれることもある。21世紀ではポピュラーな楽器だが、登場初期は非常に高価な代物でヴァン・ヘイレンのベーシスト、マイケル・アンソニーはエレクトリックギターの1弦と2弦を外してエレキベースの練習をしていたという。また、Mr.Big、ナイアシンのベーシスト、ビリー・シーンは「当時ギターよりエレキベースが高価で買えなかったから、ギターでベースラインを弾いていたんだ」と語っている。この項で解説する「エレクトリックベース」とは、「エレクトリックのベースギター (electric bass guitar) のことである。本来「エレクトリックベース」は「電気信号を別個の発音機器に送る低音域用の弦楽器」という意味で、「それ自体に音を発生させる機能がある低音域用の弦楽器」である「アコースティック・ベース」の対義語である。しかし、エレキベースが世に出た当初は、他にこのような電気信号式のベースはなかったことから、自然この語はほぼ排他的に「エレクトリックのベースギター」を指す語となった。もっとも1960年代まで米国では、「フェンダーベース」という呼称が一般的だった。おそらく、この呼称は初めて量産されたフェンダー社のプレシジョンベース、及びその後継機種であるジャズベースの流通量の豊富さ、ミュージシャンの使用頻度の高さによるものと思われる。「エレクトリックベース」の呼称は、米国のセッションベーシストであるキャロル・ケイが自著「How to play electric bass」で用いたのが最初といわれる。日本語でも英語でも、「ベースギター (bass guitar)」とは通常このエレクトリックベースギターを指す。また、エレクトリック・ギターは通称「エレキ」と呼ばれるが、エレクトリックベースを「エレキ」とは呼ばない。ベース奏者のことを「ベーシスト (Bassist)」と呼ぶ。著名なベーシストとしては、ファンク、R&Bではブーツィー・コリンズ、ラリー・グラハム、ジェームス・ジェマーソン(モータウン)、バーナード・エドワーズ(シック)、ロバート・クール・ベルらがいる。また、ロックではアンディ・フレイザー、メル・サッチャー(グランド・ファンク)、ロジャー・グローバー、ポール・マッカートニー、ビル・ワイマン、ジョン・エントウィッスルらが、ジャズ・クロスオーバーでは、マーカス・ミラー、ウィル・リー、ポール・ジャクソン、スタンリー・クラーク、チャック・レイニー、ジャコ・パストリアスなどがいる。一般的に、バンドのメンバーを紹介する際は、「ベース」と紹介されることが多い。通常弦は全て巻弦であり、音高はギターでいう3-6弦の1オクターブ下が1-4弦に相当する。音域が低いため、楽譜上はヘ音記号で記譜する。エレキベースは、音域や演奏上のパートから見ればコントラバスの電気信号型と見なすこともできるが、その用途、構造、形状、発音方式、増幅方式などは全てエレキギターに準じており、実態は低音域を演奏することに特化したエレキギターである。エレキベースとコントラバスの主な違いは以下の通り:5弦ベースより弦の多いものは多弦ベースとも呼ばれるが、7弦より多いものは非常にまれであり、多弦ベースというと一般的には5弦、6弦を指す場合が多い。多弦のフレットレスベースというものも存在する(F Bassなど)。
出典:wikipedia
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