スズメ小目（スズメしょうもく、学名 ）は、鳥類スズメ目の小目である。スズメ小目は世界中に分布する。ユーラシア大陸が発祥地とする説が有力だが、これには異論もある。Sibley & Ahlquist (1988) は、スズメ亜目をカラス小目とスズメ小目に分けた。シーケンス解析により、カラス小目はスズメ亜目の中の基底的な側系統だと判明し、現在は使われない。一方、スズメ小目は今でも使われるが、Sibleyらのスズメ小目は完全な単系統ではなく、いくつかの修正が必要だった。また、近縁ないくつかの科をスズメ小目に含めることもある。Sibley & Ahlquist (1988) はスズメ小目をウグイス上科・ヒタキ上科・スズメ上科の3上科に分けた。その後も修正を経つつ3つの系統を認めることもあったが、それらに属さないいくつかの小さい系統を認めることもあった。Johansson "et al". (2008)は、単系統性が強く支持される系統のみを認めるなら、スズメ小目は少なくとも9つの系統に分かれるとした。彼らはいくつかの系統には上科としての名称を与えなかったが、ここではそのうち「」はシジュウカラ上科とし、レンジャク科は、Johansson "et al". が対象としなかったが他の研究で近縁とされた数科をまとめレンジャク上科とした。これら9系統の間の系統関係はまだよくわかっていない。Alström "et al". (2014)によると、ウグイス上科のチメドリ科のオナガサザイチメドリ属()に従来分類されていたシロボシサザイチメドリ()は、実際はこの小目内では基部で枝分かれした遺存的な系統であり、近い現生群が存在しないため、かつて用いられたを再び有効名とし、独自の科を設け、遺伝的距離から独自の上科としても認められるとしている。主にJohansson (2008)による。広義のスズメ小目に含まれる科（クイナチメドリ科以外）、クイナチメドリ科の位置は別の研究による。ムシクイヒタキ科の位置は不確実である。スズメ小目の仲で最初に分岐したとする説もあったが、同じ遺伝子を使った後の研究では違った結果が出ている。以下の科は国際鳥類学会議 (IOC)による。ゴジュウカラ上科 とも。互いにはおそらく近縁ではないが、便宜上まとめて記す。 の9系統のうち1科のみからなる3系統。スズメ小目に近縁で、スズメ小目に含めることもある4科。

出典:wikipedia