五条駅(ごじょうえき)は、奈良県五條市須恵三丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)和歌山線の駅である。五條市の代表駅で、近畿統括本部(大阪支社王寺鉄道部)と和歌山支社の境界になっている(当駅の管轄は大阪支社であり、当駅の上り場内信号機が両機関の境界になっている)など、和歌山線運行上の要の駅となっている。当駅を跨いで運転される列車は、必ず当駅で乗務員交代を行う。所在地の市名は「五條市」、駅名は「五条駅」と、「條」の字体が異なっているが、案内標識には「五條駅」と記されているものも多く、駅前にあるバス停も「五條駅」となっている(なお、五條市内の町名(五條1~4丁目)、小中高校名及び官公庁施設の殆どが「五條」表記)。戦前、この駅から現・紀勢本線の新宮駅までを鉄道で結ぶ計画(五新線、後に阪本線と呼ばれるようになる)があったが、モータリゼーションの影響などもあって結局実現しなかった。五條市大塔町阪本まで一部完成した路盤のうち、同市霊安寺町付近から同市西吉野町城戸付近まで簡易舗装され、国鉄バス→JR西日本バス→奈良交通のバス専用道として利用されていたが、2014年9月に廃止された。また、バス専用道に転用されなかったアーチ橋の遺構が、当駅南西1km程の所(和歌山線との分岐点 - 国道24号 - 吉野川)に残っているが、国道24号を跨いでいた部分は国道の拡張工事のため一部撤去された。1896年(明治29年)10月25日、南和鉄道が葛駅(現・吉野口駅)から当駅を経て二見駅(のちの川端駅)までを開通させたのと同時に五条駅(ごじょうえき)として開業、およそ2年後の1898年(明治31年)4月には紀和鉄道が今度は当駅から南和鉄道との接続点(のちに二見駅、現・大和二見駅)を経て橋本駅までを開業、この駅は南和鉄道と紀和鉄道、二つの会社の境の駅となった。この時、紀和鉄道は実際は両鉄道の接続点から線路を延ばしていたが、1902年(明治35年)6月には紀和鉄道がこの接続点に二見駅(2代目、現・大和二見駅)を開業させ、南和鉄道はその二見駅から元々あった二見駅までの旅客営業を廃止し、貨物線とする。なお(初代)二見駅は、新しく出来た二見駅との重複を回避するため川端駅に改称、二見からの南和鉄道貨物支線の終着駅という形になった。この二見から川端までの貨物支線は1982年(昭和57年)10月1日に廃線となっている。和歌山線の電化は王寺駅から当駅と当駅から和歌山駅の二段階に分けて行われたため当駅には電化・非電化区間の境目となった時期がある。単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。最大10両の列車が停車可能で、ローカル線の駅としてはホームの有効長が長い。互いのホームは地下通路で連絡している。駅舎は基本的に木造であるが、入口周りにはコンクリートで増築されており、木造とコンクリート造りが入り混じった建物となっている。駅舎内には柿の葉寿司店があり、その向かい側にあったキヨスクは2014年3月に閉店して現在は自動販売機コーナーとなっている。トイレは、改札内・改札外ともに男女別の水洗式。王寺鉄道部が管理し、駅業務のうち営業部門(出札・改札業務)はジェイアール西日本交通サービスに委託されているが、運転取扱い業務(車両入換え)があるためJR西日本の社員も常駐する。窓口営業時間は朝6時から夜21時までである。朝の改札業務は、JR西日本の社員と共同で行う。駅舎左手にあるスペースは阪本線バス用ホームの跡である。現在は、事故や大雨などで見合わせにあった場合の鉄道代行バスが発着する場合のみ使用。通常は上下線とも駅舎側の単式ホーム(1番のりば)に発着し、島式ホーム(2・3番のりば)の使用は行違いのある場合や、列車接続時に限られる。その島式ホームへは地下道で連絡している。そのほか、1番のりばと2番のりばの間に留置線1線と、3番のりばの向こうにも、留置線が3本あり、夜間滞泊が行われている。運転取り扱い上では駅舎反対側の3番のりばを「1番線」として逆順に振っており、1・2番のりばの間の留置線もカウントに含まれるため、1番のりばが「4番線」となる。下り方面(和歌山方面)では、朝夕の通学時間帯の混雑に対応するため平日に限り快速列車が2本設定されている。上り列車については、朝ラッシュ時間帯に快速JR難波行きが2本、平日の夕ラッシュ時間帯にはJR難波発および大阪発の快速列車が合計3本設定されていて、うち2本は大和路線内では奈良方面行きに連結し、王寺駅で切り離す。日中の高田・奈良(万葉まほろば線経由)方面の列車は高田駅で大和路線直通の快速列車に接続している。国鉄時代から2002年(平成14年)3月23日未明までは、和歌山方面から日付を越えて終電が到着していたが、今は当駅終着で日付を越える設定はない。奈良県統計年鑑によると、2014年度の1日の平均乗車人員は1,681人である。近年の1日平均乗車人員は以下の通り。以下の通りである。あたりは木材工業によって発展した五條市の中心部である。当駅はその市街地の北東の端に位置し、市街地の中心部は当駅の南西方向にある。駅近くにはイオン五條店などもあり市役所をはじめとする公的施設も近い。駅前にバス乗り場があり以下のようなバスが発着している。木造のバス待合室は2014年秋に解体撤去され更地になっている。快速は当駅をまたがって運転されていない。和歌山発の快速の当駅を越えての運転がされているが、当駅で列車番号および種別表記が変わり、高田方面へは普通として運転されている。
出典:wikipedia
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