尾道市(おのみちし)は、広島県の南東部、山陽地方のほぼ中南部に位置する市である。岡山市と広島市のほぼ中間に位置しており、この付近は両地域の「緩衝地帯」となっている。瀬戸内海(対岸の向島との間はその狭さから尾道水道と呼ばれる)に面し、古くから海運による物流の集散地として繁栄していた。明治時代には山陽鉄道が開通し鉄道と海運の接点ともなり、広島県東部(備後地方)で最大の都市となるが、昭和40年代初頭には福山市(工業都市化で急速に発展し旧城下町で平地に恵まれた)に中心地の座を明け渡した。ただし、現在も備後都市圏の有力都市のひとつとなっている。1999年(平成11年)5月のしまなみ海道開通によって四国の今治市と陸路で結ばれ、物流面での利便性が高まり、2015年(平成27年)3月には中国横断自動車道(尾道松江線)が全線開通し、「瀬戸内の十字路」として更なる利便性の向上が見込まれている。「坂の街」「文学の街」「映画の街」として全国的に有名である。文学では林芙美子、志賀直哉などが居を構え、尾道を舞台とした作品を発表した。映画では小津安二郎監督の「東京物語」が尾道で撮影され、大林宣彦監督の「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」は『尾道三部作』として、若い世代にこの町を有名にした。2000年代以降にはアニメの舞台にもよく使われ、アニメファンから、鷲宮神社、木崎湖、豊郷小学校旧校舎、城端と共に"五大聖地"と呼ばれるようになった。山間地域から沿岸地域、多くの島により、地域性豊かな農産物が多く栽培されている。わけぎ、いちじく、レモン、ネーブルオレンジは全国一の生産量を誇り、もも、ぶどう(デラウェア)、八朔、デコポン、みかん、串柿、すいか、葉たばこ、きぬさやえんどうなどの生産は県内1位である。市内中心部は概ね東西の国道2号、南北の国道184号及び長江通りと栗原本通りに沿って形成されている。尾道駅東側は国道2号に平行して古くからの商店などが立ち並んでいる。この地域は北側の山と南側の海に挟まれているため、平地が少なく山肌に住宅や寺が密集している。このため、道路も狭隘で傾斜するものが多く、「坂の街」と言われる所以となっている。このような独特の景観から映画のロケ地として多く使われた。尾道駅の西側も平地は少なく山手まで住宅が密集しているが高層マンションもあり、山頂を切り崩してバイパスに直結したニュータウン(平原台団地、竜王台団地など)が整備されるなど、いわゆる尾道的な景観からは外れている。新尾道駅北方の峠(仙入峠)を超えると徐々に山あいに田園風景の広がる農村地帯に入り、海に近い市内中心部とは大きく趣が異なる。市内東部、山波町の造船所を超えたあたりからは干拓により造られた平地で福山市・三原市とほぼ等距離の位置にあり、福山と三原を結ぶ国道2号バイパスを通って山陽自動車道やしまなみ海道とのアクセスがよいことから、沿岸には卸売・工業団地、倉庫が多く立地している(尾道卸売団地など)。東尾道駅周辺には分譲マンション、賃貸アパートや戸建住宅、郊外型量販店等や都市公園などが立地している。都市化が進み隣接する福山市松永地区とは連続的な街並みを形成しており、市内中心部とは街並みの雰囲気が大きく異なっている。向島地区の中心部は北岸、すなわち尾道中心部と尾道水道を挟んだ対岸にあり、本土側の中心部とともに「尾道」を演出している。平地の多くは塩田に由来しており、造船所や工場団地、港湾施設、住宅などが密集しており、本土とフェリーが頻繁に連絡している。南岸は高見山など山の斜面が海にまで達してるため平地は少なく都市化も進んでいない。尾道市で海水浴場があるのも島の南岸である。市東部は旧福山藩領の沼隈郡であったため東側の松永湾を挟んだ対岸の沼隈半島とも古くから結びつきが強く尾道市の飛び地(浦崎町)が存在している。因島地区は西南部の土生港を中心とし、そこから国道317号線を幹線として西北部へ向けて市街地が広がっている。重井、三庄、中庄といった地区にもまとまった住宅地がある。東部は海岸沿いに崖が連続する地形で、合間にある平坦地にいくつかの集落が点在している。生口島地区は、西北部の瀬戸田地区が中心部であり、瀬戸田港から耕三寺へ抜ける道沿いに商店街が形成されている。そこから北側の沿岸沿いに商業施設や工場などが並び、生口橋へと繋がっていく。南部沿岸はのどかな農村地域となっている。周辺海域主要河川水利主要山林島嶼尾道市議会※ 2014年6月24日、第3回定例会において議員定数を「29」とする改正案が可決された。次の選挙から適用されることとなる。その他姉妹都市尾道地区は戦火を免れたため、西の小京都と呼ばれるほど多くの大小の寺が今もなお点在している。島嶼部は海や植物等の自然に関するレジャー施設が点在する。神社仏閣公園・庭園美術館・資料館展望台史跡温泉海水浴その他名所グルメ農産物・農産加工品水産物・水産加工品伝統工芸品その他旧来より北前船が寄港するなど港町・商都として栄え、戦前までは広島市に匹敵する程の経済力を持っていたと言われて、りそな銀行、三井物産など、多数の銀行の本店や企業の支店なども存在していた。また水運に恵まれている立地から古くから尾道・向島・因島に造船所が存在し商都のみならず工業都市の一面も持っており、特に因島は造船景気で栄えていた。しかし、近年は造船業の斜陽化により衰退の一途を辿りつつも新たに「瀬戸内の十字路」として交通条件の良さを利用し、工業団地の造成により他産業の誘致を進めている。金融機関現在の主な産業としては下記のものが挙げられる。尾道市内に事業所があるものを記載する。テレビ局ラジオ局新聞社その他市内バス高速バス停留所は主なものを示す。高速道路一般国道その他の主な道路主な橋梁道の駅パーキングエリア旅客・貨物港湾漁港海の駅航路因島は愛媛県上島町地域の交通の中心であり、この地域からの定期船は主に因島に航行している。ホール図書館スポーツ・公園映画館美術館、博物館、資料館市立市立私立県立市立私立尾道で話されている方言は備後弁である。また、備後弁の中でも更に分類が有り、尾道弁が主として話されている。しかし、広域合併により新たに市域に入った島嶼部では尾道弁とは若干違う方言が使われ、また市東部(旧沼隈郡域)では若干福山弁に近い方言となっている。もっとも地元民が判別つく程度であり、総じて大差はない。林芙美子や志賀直哉をはじめとする文学者や、「尾道三部作」・「新尾道三部作」の映画監督・大林宣彦に代表されるように尾道を舞台とした文芸作品は多く存在する。そのため尾道は「文学の街」とも称され、林芙美子の旧宅がある他、志賀直哉、歌人の中村憲吉もこの町に住んだことがあり、尾道を題材に扱った作品が多く出版されている。これら文学人の句碑を千光寺山登山道に配置し、「文学のこみち」と称している。近年では、アニメ作品も尾道を舞台としたり、バラエティ番組やCMなどでもよく登場する。また因島は囲碁の町として有名であり、公園にも石製の碁盤がある。漫画アニメゲーム(テレビコマーシャル)以前にヤマト運輸やコカ・コーラなどのコマーシャルも撮影されている。(旧因島市名誉市民)(旧瀬戸田町名誉町民)(五十音順)市外局番は因島・瀬戸田地域が0845(20 - 39)、その他が0848(20 - 89)となっている。なお、0848(20 - 89)、084(900 - 909、930、933 - 939)は同一区域扱いとなる。旧市外局番が08487だった御調地域は2005年1月、旧市外局番が08452だった因島・瀬戸田地域は2005年2月に変更。尾道市内の郵便物の集配は、以下の郵便局が行っている。公式観光
出典:wikipedia
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